コミュニケーションのプロレス的要素【日本の格闘技ブームの変遷から見えてくること】

1970年代後半から80年代前半、僕が小学生の頃は空前のプロレスブームであり、当時はジャイアント馬場を中心とした全日本プロレスと、アントニオ猪木を中心とした新日本プロレスの二団体がしのぎを削っており、土曜日は塾が終わると夕方に始まる全日本プロレス中継に間に合うように、自転車で猛ダッシュで帰宅しました。

半年間のコロナ禍の中での心境の変化【来るべき次の不景気に備える】

日本で新型コロナウィルスに対する意識が高まったのは、2月4日に横浜港に寄港したダイヤモンドプリンセス号でクラスターの発生が確認された頃だったと記憶していますが、「コロナ禍」という言葉がはじめて全国各紙で使用され一般的になったのは4月中旬ですから、10月中旬にあたる現在まで半年が経ったことになります。

葉の切れ目や穴から幸運の光を通すと言われるモンステラ【コロナ禍で観葉植物の価格が高騰】

4月から始まったジャカルタのPSBB(大規模社会制限)下で、自宅待機を余儀なくされたインドネシア人の間で、アグラオネマやアンスリウムなどの観葉植物の人気が高まり、Tokopediaやインスタグラムを通して売買するオンライン観葉植物ビジネスが盛んになりました。

オムニバス法によって外国人のアパート所有が認められるのか?【雇用創出法と税制改正により海外直接投資を誘致】

去年の10月頃からジョコウィ大統領が法制化を目指していたオムニバス法案(UU Cipta Kerja=雇用創出法)は約1年間の審議の末、先週10月5日に国会にあたるDPR(Dewan Perwakilan Rakyat=国民議会)で可決されましたが、インドネシアの各地で反対デモが繰り広げられ、僕は先週8日は朝から外出し昼過ぎに西ブカシに到着したものの出口付近が大混雑、1時間以上車列の中で粘ったものの空腹と腰痛に耐え切れず途中で折り返しJ.COドーナッツに退避したところ、窓の外の正面にデモ隊が到着していました。

インドネシアのSDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献するオンラインビジネス【日本はアジアDX構想として戦略的に資金や技術を投入】

インドネシアの電子マネーはE-Tollカードのようなチップベースの非接触ICカード型と、GoPayのようなスマホアプリ型のサーバーベースに分かれますが、サーバーベース型の電子マネーは、GoJekやGrabなどの配車アプリに紐づいて発展したインドネシアの特殊な事情があります。

人間の行動は脳が感情と思考をコントロールした結果であるということ【過去の選択を悔やむことに意味はない】

人間は感情と思考という二大要素を存分に発揮して生きていくものですが、その感情と思考をコントロールするものが脳であり、感情と思考の働きの結果が行動となって表れるという事実は、うつ病や適応障害、依存症などの現代病の患者と向き合う際に注意すべき点を理解する上で、一番重要なポイントだと考えます。

マクドナルドインドネシアのブランド戦略【ロケーション戦略からオンライン注文重視への転換】

新型コロナウィルス感染拡大に伴うPSBB(大規模社会制限)施行下のジャカルタで、日本の戦後賠償引当の借款を資金として1963年に建設が開始され1967年にオープンした、インドネシア最初の大型デパートSarinah(サリナ)が、新しいビジネス戦略に合わせた改修工事を開始していますが、1991年にテナントとしてオープンし、2009年に衛生上の問題で営業停止処分を受け、一時期買収により名前がTony Jack変わったものの、その後復活し営業を再開してきたマクドナルドの第1号店が、新生サリナデパートのコンセプトに合わないとして5月10日に閉店になりました。

HokBenのブランド戦略【日本文化である和食の徹底的なローカライズ】

日本では誕生日になると友人や家族からプレゼント貰ったり食事を奢ってもらったりしますが、インドネシアでは逆に誕生時の人が食事を奢る習慣がありますので、オフィスのインドネシア人スタッフ達は日本人の誕生日をしっかり把握しており、毎年誕生日の1週間前くらいには「やまぞうさん、来週はHoka Hoka Bentoですねー」と嬉しそうに言われたものです。

J.COドーナッツのブランド戦略【スターバックスのサードプレイスという概念の模倣】

僕がインドネシアに来た1997年当時に、どこにでもあるファーストフードの店として印象に残っているのはマクドナルド、KFC、ピザハットそしてダンキンドーナッツの4つであり、ダンキンと言えばドーナッツが激甘で、コーヒーに砂糖をスプーン3杯も4杯も入れて飲む甘党インドネシア人でさえも「ダンキンは甘すぎるから嫌い」と公言する人が多かったように記憶しています。

先の見えない状況下での戦略と戦術【バックワード志向とフォワード志向】

日本人がインドネシアに来ると、インドネシア人ののんびり加減にイライラするというのは昔からよく聞く話で、インドネシア在住日本人にとってのバイブル的小説である深田祐介著「ガルーダ商人」の中でも、インドネシア宗教省の高官が日本人とインドネシア人を自宅に招待する際に、インドネシア人向けの招待状には、遅刻することを前提にパーティ開始時間を三十分早く書いておくという記述があるほどです。

インドネシアの自動車税【車検制度はなく保険は任意加入】

インドネシアの車両税PKB(Pajak Kendaraan Bermotor)は、毎年の車両証明書STNK(Surat Tanda Nomor Kendaraan)の更新時に支払う車両税と、5年に一回ナンバープレート(pelat nomor kendaraan)の交換とエンジンの登録番号チェック時に支払う車両税があり、今回南ジャカルタ交通警察(Samsat Jakarta Selatan)で支払ったのは年に1回の車両税です。

PSBB(大規模社会制限)再開によって商業ビルが受ける影響【モール内テナントと独立店舗】

新型コロナ感染拡大が一向に収まる気配のないジャカルタは、本日よりPSBB(大規模社会制限)が再強化され、特定11分野の産業である①保健②食料③エネルギー④通信⑤金融⑥物流⑦ホテル⑧建設⑨戦略産業⑩公共便益サービス⑪生活必需品、以外の一般企業は基本在宅勤務が義務付けられましたが、アニスジャカルタ州知事は最終的には政財界に配慮する形で、やむを得ない場合に限って出社率を25%以下に抑えることを条件にオフィス勤務を許可しました。

海外のデジタルサービス企業に対する付加価値税【VAT徴収役(Pemungut PPN)として強制徴収事業者(WAPU)に指定】

日本の消費税は消費時の付加価値の移転に伴う税という意味合いで、消費者側が負担し店側に徴収と納税義務のある税であり、インドネシアの付加価値税はサプライチェーン上での付加価値の移転に伴う税という意味合いで、サプライチェーン上の企業に徴収と納税義務がありますが、最終消費者が10%を負担するという点では同じです。

インドネシアの国防問題【国軍の二重機能から民主化による文民統制】

2014年に誕生したジョコウィ政権は、事あるごとに中国寄りと言われ、2015年に中国と日本が受注合戦を繰り広げ日本の新幹線方式での導入が確実視されていたジャカルタ~バンドゥン高速鉄道案件では、インドネシア政府が手のひら返し中国案に鞍替えし、日本を袖にしたのは記憶に新しいところですが、南シナ海の南方にあるナトゥナ諸島周辺の排他的経済水域(EEZ)は、中国が主権を主張する「九段線」と呼ばれる境界と重複しており、中国漁船が公船を伴って活動する違法漁業問題で中国と対立しています。

インドネシアの組織で必要なリーダーシップとは【群盲象を評す】

先日9月9日、アニスジャカルタ特別州知事は、新型コロナ感染拡大により市内のcovid-19受け入れ病院のICU(集中治療室)が満床になりそうな状況を憂慮して、6月から続いていたPSBB(大規模社会制限)段階的緩和による移行期間を中止し、来週14日(月)から2週間を目途にPSBB再強化を行うことを発表しました。

費用と原価の違いを卵入りIndomieで説明してみた【材料より大きく製品未満という仕掛品の概念】

今日近くのSummarecon MallのFood Hallで、卵を1パック(10個入り)Rp.26,000、Indomieを1ボックス(40個入り)Rp.100,000で買いましたので、今日の買い物で支払った金額はRp.126,000であり、例えばご近所さん相手に卵入りIndomieの屋台を開いて、開店直後に早速1杯売れたとすると、原価はIndomieRp.2,500+卵Rp.2,600=Rp.5,100になります。

日本人がインドネシアに持つ「得体の知れない期待感」【自国に対する自負心の向上】

1997年10月、東京のIT会社でプログラマーをやっていた自分が、突然訳のわからない国に行くと言い出して、両親がショックで卒倒しないために手紙を書いていたのですが、今読み返してみると青臭さ満載で自分で読んで辛くなるレベルとはいえ、学生時代の就職活動時に計画していたことを、3年後に有言実行したらたまたま行先がスハルト政権下のインドネシアになったという、意外と筋の通った内容でした。

オンラインでの観葉植物販売ビジネスの可能性【インドネシア人の生活の都市型化に伴い潜在的需要は高い】

インドネシアの人口2.7億人の6割近くの1.7億人がインターネットユーザーであり、その大半がスマホからYoutube、WhatsApp、Facebook、Instagramなどを利用しており、今年4月から新型コロナウィルス感染拡大を防ぐためのPSBB(大規模社会制限)下で自宅中心の生活様式になると、これまで店頭で購入していた食材などの生活必需品まで、オンラインで購入する機会が増えました。

インドネシアの資源循環ビジネス【家庭の生ごみから微生物有機肥料を作る】

今から23年前、僕がインドネシアに来たばかりの頃、日常生活の中でカルチャーショックを受けたことの一つが、MacDonaldやKFCなどのファーストフード店で、食べた後の包装紙や飲み残しのコーラが乗ったトレイを、テーブルに放置していくのが当たり前だったことであり、一時帰国する際にはこの習慣に体が慣れてしまっているせいで、実家の近所の丸亀製麺で思わずトレイを置きっぱなしで帰ろうとして、顰蹙を買いそうになったことがあります。

インドネシアの違法コピーソフトウェア【ライセンス認証方法の種類】

1997年10月にジャカルタに来て最大のカルチャーショックだったことはたぶん、個人でも企業でもPCにインストールされているソフトが、Windowsも含めて違法コピー(bajakan=英語で海賊を意味するpirateパイレーツ)だらけだったことであり、日本にいたとき数十万円かけてIBM OS/2とかWindows NT(それぞれフロッピーディスク20枚以上)の正規版を買って、自宅の複数のPCを繋いでトークンリングやイーサーネットのLANの勉強をしていた自分にすれば、インドネシアは天国のような環境であり、毎週のようにマンガドゥアの違法コピーソフト屋やコピー本屋で、正規版の価格が10万円以上するソフトや本を数百円で購入し、自宅に籠って戦利品の山の中で遊んでいました。

インドネシアで中古車を買うリスク【走行距離計の巻き戻し】

インドネシアで最初に買った車がバリ島での中古のスズキJIMNY、次に中古のスズキKARIMUNに買い替え、そしてオーストラリア人から直接取引で長年の夢だった1985年式のトヨタLAND CRUISER FJ-40を入手し、ジャカルタに戻ってからジープ愛好家のインドネシア人から直接取引で1980年式のジープCJ-7の欠陥車を掴まされ、クニンガンのラスナサイド通りを走行中に突然ブレーキが利かなくなるアクシデントに見舞われたことで凝りて、それ以降はトヨタの正規代理店であるAUTO2000からトヨタAVANZAの新車を買うという安全志向になりました。

インドネシアのATM詐欺【思い込みの強さと警戒心の低さに付け込んだ手口】

2008年にバリ島からジャカルタに引っ越す際に「自宅売却します」という広告をBali Postに掲載すると、すぐに複数の人から「家の買い手が見つかったのでこの番号に電話して欲しい」という内容のSMSが送られてきたのですが、普通に考えて自宅の内覧もせずにいきなり家を買う人なんかいるわけないのに、相手はとにかく急いでいるということで「ラストプライスはいくらだ」と畳み掛けて、最後は「とにかく物件を押さえたいので契約金(Tanda Jadi)または頭金(Uang Muka)を送金する」と言ってからこちらの口座番号を聞いてきます。

仕組みが理解できるとは現場の動きが想像できるということ【IT化が進んでも簿記の知識が役立つ理由】

「会計業務がシステム化された今、簿記の知識は必要なのか?」という問いは「IT化が進んでいけば業務の本質を理解するために時間を費やす必要はなくなるのか?」という、業務システムの開発、導入を生業とする自分にとっては非常に重要な問題意識に言い換えられます。

国営企業Telkomが運営するblanja.comの閉鎖【事業方針の路線変更を行うピボット戦略】

Tol Jakarta-Cikampekを通ってジャカルタに行く途中で、スマンギ交差点の手前向かって左側にいつもblanja.comの大きな赤字の電光表示が目について気にはなっていたものの、この国営巨大通信会社Telkomが運営するオンラインマーケットプレイスを一度も利用する機会なく、昨日9月1日に静かに閉鎖されてしまいました。

インフラ整備と都市開発が進むジャカルタ【MRT第2期区間工事が着工】

ジャカルタでは、2019年4月にMRT地下鉄の第1期区間(総延長15.7km)が正式開通しましたが、コロナ禍の中にあった今年6月に、現在の始発駅であるPlaza Indonesia前のBendaran HI駅から、北ジャカルタのKotaまでの6.3km、西ジャカルタのアンチョールの車両基地までの5.2kmの総延長11.5km(11駅)を第2期区間として工事が開始されました。

インドネシア-日本間での現地通貨利用促進を目指す協力枠組み【直接レート、投資推進、貿易推進の3つ】

今日の日本の財務省のサイトでも公表されていますが、両国間の貿易や直接投資を促進するために、昨年12月に締結された「現地通貨の利用促進に係る協力覚書(Memorandum of Cooperation)」に基づき、日本円とインドネシアルピアの直接のレート表示(円とルピア間の為替取引に際してドルを介さない直接交換ができるようにする)や各種規制緩和が含まれる協力枠組みが発表されました。

米中摩擦とコロナ禍の影響による金価格の高騰【悪貨は良貨を駆逐する】

僕が住んでいる西ブカシにもコタ地区のITCマンガドゥアやクニンガンのアンバサドールモール(Ambassador Mall)のようなPC関連機器を扱う店が集積しているブカシサイバーパーク(Bekasi Cyber Park)というモールがあって、ジャカルタとは違いブカシという田舎だけあって、店員さんも擦れてなく声を掛けやすい雰囲気です。

自分の中のインドとインドネシア【運命は偶然よりも必然】

大学生になってすぐに沢木耕太郎の「深夜特急」や蔵前仁一の「ゴーゴーインド」読んで、何かアジアって面白そうだなとは感じていましたが、最後に背中を押されたのは藤原新也の「人間は犬に食われるほど自由だ」という言葉であり、この得体のしれない言葉の中に何か憧れに近い感情が湧いたことで、早々にパキスタン航空の格安45日Fixedチケットを購入し、那覇、高雄、バンコクを経由してカルカッタに到着したのが二年生の夏休みでした。

サプライチェーン上での適正在庫【物流オーガナイザーとしての総合商社の存在価値】

僕は1997年10月にインドネシアに来たわけですが、当時インドネシア人からよく言われた2つの言葉「金貸して」と「一緒にビジネスしよう」を、最近めっきり言われる機会が減った大きな理由の一つは、インドネシア人の収入が上がって豊になったこと、そしてもう一つがインターネットの普及によりコネを持たない個人や零細業者でも最終消費者に商材をリーチさせる商流が出来たことです。

意識高い系と低い系の基準【問題意識という重い言葉】

僕は福岡から東京に出てきてインドネシアに来るまでの約7年間を東京で過ごしましたが、中でも4年間の学生生活は、授業をまじめに受けるわけでなく、他人のノートと代返で中途半端に単位を取って進級し、就職活動に影響するからという消極的な理由で、ダラダラとゼミ活動だけは続けていたという今で言う「意識低い系」の学生でした。

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