インドネシアの高品質コーヒーであるマンデリン・トバは、ダークチョコレートのフレーバーが特徴で、濃厚なボディを持っています。酸味が控えめなので、甘いケーキや和菓子との相性が抜群です。
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インドネシアのコーヒー文化と産地別スペシャルティ豆の魅力とは?
インドネシアのコーヒーはオランダ植民地時代に輸出目的で持ち込まれました。スペシャルティコーヒーは高原地帯で栽培され、風味が異なります。UCC上島コーヒーのマンデリンやキーコーヒーのトラジャは有名です。
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この記事でわかること
- マンデリン・トバはインドネシアのスマトラ島トバ湖周辺で栽培される高品質コーヒーです。
- このコーヒーはダークチョコレートの風味と濃厚なボディが特徴で、酸味が控えめです。
- マンデリン・トバは深煎りされることが多く、カフェラッテやカプチーノに適しています。
- トバ湖は世界最大のカルデラ湖で、火山灰堆積地層がコーヒー栽培に適した環境を提供しています。
- マンデリン・トバはオランダ植民地時代から続く歴史を持ち、アラビカ種の生産が続けられています。
スマトラ島・トバ湖周辺が生んだマンデリンコーヒーの魅力と歴史
北スマトラ州の州都メダン(Medan)の南90km、標高900mに位置するトバ湖周辺は、マンデリン族(Mandailing)やバタック族(Batak)が住む地域で、豊富な水と涼しい高原の気候がコーヒー栽培に適しています。ここで生産されるアラビカ種のコーヒーは「マンデリン」として世界的に有名です。
オランダ植民地時代に持ち込まれたアラビカ種のコーヒーは、1908年のさび病の大流行で大きな被害を受けましたが、さび病に強いロブスタ種に置き換えられる中、北スマトラのマンデリン族によってアラビカ種の生産が続けられました。
マンデリンブランドには、トバ湖周辺で栽培されるマンデリン・トバと、トバ湖南のリントン・ニフタ地区(Lintong Nihuta)のバタック族によるリントン・マンデリンの2種類があります。一般に「スマトラ・マンデリン」と呼ばれる場合は、マンデリン・トバを指すことが多いです。
私は以前、日系商社が経営するメダンのコーヒー加工工場で生産管理システム導入の仕事をしました。コーヒーチェリーの皮や果実を落とす洗浄工程や、選別工程の多くが手作業で行われ、グレードに応じて生豆が出荷されていました。

実際、コーヒー豆の品質グレードは1段階~10段階まであり、Kapal ApiやTop Coffeeなどの大衆向けコーヒーは、販売価格を抑えるために低グレードの豆を使用していますが、加工技術が重要です。
インドネシアの高品質コーヒー「マンデリン・トバ」とは?風味や特徴

日本ではトラジャと並んで知名度が高いマンデリン・トバは、『ダークチョコレートのような』と評されるほろ苦い風味を引き出すために深煎り(ダークロースト)にされることが多いです。コロンビアのブルーマウンテンがメジャーになる前は、世界一の評価を得ていたと言われるほどの風格があります。ロブスタ種の豆と同様にブレンドコーヒーのベースとして、またはカフェラッテやカプチーノでコーヒー風味を強めに押し出したい場合に適しています。うちの嫁さん曰く、コラーゲンとクリーマーで真っ白にしても、コーヒーの風味をしっかりと味わうにはマンデリン・トバが一番合っているそうです。
風味の傾向
- 香り ★★★
- 苦み ★★★
- 酸み ★
- コク ★★★
- 甘み ★
常夏のインドネシアですが、ジャカルタ市内のショッピングモールやオフィスビル内はエアコンが効いて寒いくらいです。休憩時間に冷え切った体に甘いjajanan(インドネシアのお菓子)とダークローストのマンデリンの組み合わせが抜群にマッチします。『食後のコーヒー』というよりも『3時のおやつのコーヒー』に適した銘柄だと思います。

マンデリンと言えばコクの深いビターなイメージがありますが、産地銘柄ごとの風味の傾向とは、あくまでも良質の豆を正しく保管し、丁寧に淹れた場合の特徴です。豆の管理が悪かったり、古い豆を使っていたり、焙煎が浅過ぎたりすると、マンデリン独特の風味が消されて妙な酸味が残るアフターテイストが残ります。
世界最大のカルデラ湖であるトバ湖は、7万5千年前にトバ火山の超巨大噴火で形成され、地球の寒冷化を引き起こしたと言われるほどのスケールの大きい歴史を持っています。この火山灰堆積地層が吸収性と保水性の高いコーヒー栽培に適した環境をインドネシア全土に育んでいると言えます。