インドネシアの催眠術詐欺と文化的背景

2020/09/04

インドネシアにおける催眠術詐欺とその文化的背景を構造化した図解

インドネシア人は感受性が強く、催眠術にかかりやすいと考えられています。一方、日本人はパーソナルスペースが広く、挨拶はお辞儀で済ませるため、他人からのボディタッチに警戒心を抱きやすく、催眠術による犯罪が成立しにくいのです。

インドネシアの文化、健康、交通、買い物、宗教の全体像を構造化した図解

インドネシアの生活事情まとめ|文化・健康・交通・買い物・宗教まで

インドネシアの文化や生活習慣は日本人にとって馴染みやすいものである。インドネシアではSNSを通じて在留邦人の声が政治に影響を与えることがある。椰子の実ジュースには抗菌効果やアンチエージング効果がある。

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この記事でわかること

  • インドネシアでは感受性が強く、催眠術による詐欺が成立しやすいです。
  • 日本人はパーソナルスペースが広く、ボディタッチに警戒心を抱きやすいです。
  • インドネシア人は他人から話しかけられたときの警戒心が低く、詐欺に遭いやすいです。
  • ATMカードすり替え詐欺は、カード使用時の問題発生を装い、PINを盗み見て行われます。
  • インドネシアではスマホ決済が普及しており、ATMカードを使わない日が来るかもしれません。

思い込みの強さを利用した催眠術詐欺

2008年にバリ島からジャカルタに引っ越す際、「自宅売却します」という広告をBali Postに掲載しました。すると、すぐに複数の人から「家の買い手が見つかったのでこの番号に電話して欲しい」という内容のSMSが届きました。普通に考えて、自宅の内覧もせずにいきなり家を買う人はいないはずですが、相手はとにかく急いでいる様子で、「ラストプライスはいくらだ」と畳み掛けてきました。最後には「物件を押さえたいので契約金(Tanda Jadi)または頭金(Uang Muka)を送金する」と言い、こちらの口座番号を聞いてきます。

そしてわずか5分後には「今振り込んだからATMで確認してくれ、どこのATMが近いんだ?」と、何故かATMの場所まで聞いてきました。要は相手にしてみれば、こちらをATMの前に立たせれば、後ろから肩をポンと叩くだけでHipnotis(催眠術)にかかり、言うがままにお金を送金させるという手口です。

事例:日本人からすると信じがたい手口ですが、インドネシアでは感受性が強い、思い込みが激しい人が多いことから、催眠術による犯罪が成立するのだと思います。例えば、突然Setan(悪魔)に取りつかれたり、驚いたときに意味不明な言葉を発するLatahという反応をしたり、Pocong(幽霊)を極端に怖がったりすることがあります。

要点:インドネシアでは、感受性が強く思い込みが激しい人が多いため、催眠術を利用した犯罪が成立しやすいことがあります。

日本人は相手との距離であるパーソナルスペースが広く、インドネシアのように握手の習慣もなく、挨拶はお辞儀で済ますことが多いです。そのため、突然肩を叩かれれば「おっ、友達か?」という好奇心よりも、見ず知らずのインドネシア人からボディタッチされたことによる警戒心のほうが勝つと思います。あの時私が指定のATMに行ったとしても、果たして催眠術に引っ掛かっていたかどうかは微妙です。

バリ島不動産売却の苦労と市場動向を示す構造化した図解

バリ島不動産売却の苦労と市場動向

2003年にバリ島で購入した土地と住宅を売却するのに1年以上かかりました。2006年のバリ島不動産市場は買い手市場で、売却には多くの困難が伴いました。新聞広告に9万ルピアを費やし、詐欺や偵察電話に注意を払う必要がありました。

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他人に対する警戒心の低さを利用した親切詐欺

インドネシア人は他人から話しかけられたときの警戒心が日本人に比べて低いと感じます。日本人がインドネシアを好きな理由として「インドネシア人の気さくな性格」が挙がることが多いのもそのためです。

事例:クレジットカードや保険の勧誘電話がかかってくると、日本人なら無下にあしらうところを、インドネシア人は会議中でも最後まで話を聞いてあげようとし、穏便に断る人が多いです。

要点:インドネシア人は勧誘電話に対しても話を最後まで聞く傾向があり、穏便に断ることが多いです。

電話の対応に手間を取られる煩わしさよりも、営業担当者のインセンティブを考え、無下に切るのは可哀そうという優しさが勝るのです。ジャワ人は幸福と調和を重視する思考が気質や行動に表れると言われ、中国系の方も同様の対応をしています。

在住日本人のSMSにも「金はこの口座に振り込んでね」という言葉とともに銀行口座番号が送られてくることがありますが、相手の優しさを利用したなりすまし詐欺やオレオレ詐欺が多いです。ATMで現金を引き出そうとしたときにエラーが出てパニックになった際、「どうしました?手伝いましょうか?」と言われると、警戒心の低さから頼ってしまうことがあります。

事例:【ATMカードすり替えの手口】 1. ATMを細工してカード使用時に問題発生。 2. パニックになった利用者を助けるフリしてカードを借りた隙にすり替え。 3. 利用者がPIN入力する様子を覗き見しPINを記憶。 4. 後ですり替えたカードでお金を引き出す。ATMでカードが吸い込まれやすい理由の一つがこれ。

要点:ATMでのトラブル時に親切を装った詐欺が発生することがあり、カードやPINの取り扱いには十分な警戒が必要です。

カードがATMに吸い込まれた場合、偽のコールセンター番号を張り付けておき、電話で巧みに誘導してモバイルバンキングから送金させる手口もあります。スキミングされやすいカードの弱点を解消するため、スマホ決済の普及が最終手段となるでしょう。

事例:BCA Mobileアプリでタピオカ購入、ディスカウントはなかったが口座から引き落とされるのでGoPayみたいにトップアップ手数料なし。これ完璧なスマホ決済の形だと思うけど日本の銀行でやってるとこあるのかな?

要点:スマホ決済はトップアップ手数料がかからず、直接口座から引き落とされる形が理想的であり、詐欺防止にも役立つ可能性があります。

銀行口座から直接引き落とされるQRコード読み取り型のスマホ決済は、日本ではゆうちょ銀行くらいしか対応していないと思いますが、インドネシアでは日本よりも先にATMカードを見なくなる日が来るかもしれません。