インドネシアSIer市場の現状と企業理念の重要性

2020/01/23

夜のジャカルタ

設備投資によるコストメリットは、出来高や歩留まりなどの数量を根拠に定量的に説明できます。しかし、システム投資の場合は数値データを根拠に評価するのが難しいと言われています。メーキングインドネシア4.0の後押しで、インドネシアのSI業界に活気が戻ることを期待しています。

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この記事でわかること

  • 設備投資は数量を根拠にコストメリットを説明できます。
  • システム投資は数値データを根拠に評価するのが難しいです。
  • 弊社の企業理念は2024年に変更される予定です。
  • JETROとインドネシアの中小企業がIT投資について意見交換を行いました。
  • インドネシア市場の特性が日系SIerの進出と撤退に影響を与えています。

システム投資の価値と企業理念の関係性|インドネシア市場で問われるSIerの存在意義とは

会社設立当初に起草された企業理念は、企業が危機に直面したときや環境が変化したときに原点回帰する基本精神です。企業理念は、会社の創業に託した想い、不変の価値観、存在理由・目的を示します。

【企業理念の定義】

  • 会社の創業に託した想い、会社の不変の価値観と会社の存在理由・目的

弊社の企業理念は「現場の努力を会社の競争力に変えることで地域経済の付加価値化に貢献する」というもので、「現場の意見を汲み取り、気持ちに寄り添い、運用に伴走する。」に変更されます。お客様ごとに多様な業務フローをシステム化し、業務効率の向上と情報の有効活用を実現することを目指しています。

JETROとインドネシアの中小企業のIT投資について意見交換を行い、「システム投資のコストメリットはどのように説明できるのか」という重要な問題提起がありました。

在インドネシア日系製造業向けにERPなどの製造・販売を行うバテラハイシステムに、事業内容や販路拡大の取り組みなどについてヒアリングを行った。

設備投資によるコストメリットは定量的に説明できますが、システム投資は数値データを根拠にするのが難しいです。しかし、業務効率が向上し作業時間が短縮されれば、賃率が下がりコスト削減を定量的に説明できます。

【業務システムの導入のメリット】

  1. 現場の業務効率の向上によるコスト削減
  2. 現場の情報の見える化・共有化・体系化による有効活用。

インドネシアのシステムインテグレーターとしての存在価値を問い続け、企業理念はこのような企業の存在価値に関わる問いに対する答えとなるべきです。

インドネシアSIer市場の過去と現在|日系システムインテグレーター進出の波と今後の展望

システムインテグレーター(SIer)は企業のシステム関連業務を統合的に請け負う業者を指します。IT業界では派遣ビジネスが盛んで、経済産業省認定システムインテグレータであるかどうかが企業のホワイト度を判断する基準でした。

事例:過去20年間、インドネシアにはいくつかの日系SIerが進出と撤退を繰り返してきました。理由としては、インドネシア現法のIT投資の消極性やSIマーケットの小規模さ、現地での人材確保の難しさ、人件費の上昇などが挙げられます。

要点:インドネシア市場の特性と経済状況が日系SIerの進出と撤退に影響を与えてきました。

2000年代前半と2010年過ぎ頃に進出と撤退の波があり、新たな進出が予想されます。市場規模が小さいベトナムでの進出が盛んでしたが、インドネシアはメーキングインドネシア4.0の需要により、SI業界が活気を取り戻す可能性があります。