インドネシアでのコミュニケーションと日本人のギャップ

2015/10/12

言葉にすることの大切さ

「沈黙は金」という言葉は日本では価値がありますが、インドネシアではシャイで寡黙な人はSombong(傲慢)と誤解されることがあります。そのため、少し勇気を出しておしゃべりしたほうが良いです。

知性と感性

インドネシア生活で実感した感情に流されない思考の技術と思いやり

感情に流されず合理的な思考を訓練することが重要である。他人と自分を比較しないことで自己肯定感を高められる。理性を働かせることで推論を構築し、過去の経験がその確からしさを裏付ける。

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この記事でわかること

  • インドネシアでは寡黙な人がSombong(傲慢)と誤解されることがあります。
  • メッセージアプリでのやりとりは、相手が言いたいことを言い切るまで待つことが重要です。
  • インドネシアでは、相手の話を聞くことが信頼を築く鍵となります。
  • 大きな決断をする際には、他者に相談することで考えを整理できます。
  • 思いを表現することで、自己理解と共感力が高まります。

インドネシア人の会話文化と日本人のギャップ:寡黙はSombong(傲慢)と誤解される?

インドネシアでは、おしゃべり好きな人が多く、日本人のように寡黙な人は少ないです。そのため、寡黙な人はSombong(傲慢)だと誤解されることがあります。私自身も本来は寡黙ですが、Sombongだと思われたくないので、インドネシア人と接する際には、興味のない天気の話や日本では引かれそうなオヤジギャグを言うことがあります。しかし、これは本意ではなく、無理にやるのは苦痛です。

メッセージアプリのやりとりでも、日本人相手ならすぐに返信しますが、インドネシア人相手の場合は15秒ほど間を空けて、相手が言いたいことを言い切ったか確認してから返信します。相手が立て続けにメッセージを送ってくる場合、こちらが間合いを整えないと会話が成立しません。

事例:私のインドネシア人の部下には、1,000文字くらいのメッセージを小分けにして送ってくる人がいます。インドネシア語での長文は読むのが苦痛なので、彼への返信は「Ohh」や「Iya」の一言で済ませます。長文ごくろうさん、という感じです。

要点:インドネシアでは、会話の間合いを考慮し、相手の話をしっかり聞くことが重要です。寡黙な態度はSombongと誤解される可能性があるため、積極的にコミュニケーションを取ることが求められます。

「話す側」より「聞く側」が信頼を生む:インドネシア的コミュニケーションの極意

インドネシアにおけるコミュニケーションの極意は、話すよりも聞くことにあります。多くの人は自分の意見を伝えたいという欲求を持っていますが、それを抑えて相手の話を聞くことが重要です。特に仕事の打ち合わせでは、自分の専門知識を披露するよりも、相手の話を聞く姿勢が信頼を生むのです。

システムの仕事をしていると、つい業界知識を披露したくなりますが、「自分はよく判らないので教えてください」といったスタンスの方が、打ち合わせがうまくいくことが多いです。ただし、あまりに無知を装いすぎると、相手に「何も知らない」と思われる危険もあります。

事例:これまで対人関係で数え切れないほどの失敗をしてきましたが、その多くは自分の「一言多い」が原因でした。コミュニケーションがうまくいったかどうかの基準は、「どれだけ相手がしゃべってくれたか」に置くのが良いと感じています。

要点:相手の話を聞くことで信頼を築くことができ、コミュニケーションが円滑に進むのです。

人生の転機にどう向き合うか?自立と決断を支えるリアルな思考プロセス

人生には大きな決断を迫られる瞬間が何度か訪れます。特に大人になり、親に頼らず自立した生活を送るようになった後の決断は、非常に重要です。金銭的に誰かに依存していると、100%自分の意志で決断することが難しい場合が多いです。

私の最初の大きな決断は就職でした。金融機関に就職する人が多い環境で、あえてスキャンダルで傾きかけていた銀行の子会社を選びました。周囲から見れば最悪の選択に見えたかもしれませんが、私の言動や行動からは特に違和感はなかったようです。

次にジャカルタに転職し、さらに会社を辞めてバリ島に引っ越すことを決めました。そして2026年に再びジャカルタに戻る決断をしました。バリ島を訪問した際、昔のビジネスモデルでは生き残るのが難しいと感じ、決断して良かったと思いました。

大きな決断をする際、一人で悩むことが多いですが、結婚後は妻に思いのたけを話すことで、自分の考えを整理するようになりました。これにより、何をしたいのか、具体的な実現手段や費用、周囲への影響を考える余裕が生まれます。妻にとっては迷惑かもしれませんが。

事例:バリ島でのビジネスモデルの限界を感じ、ジャカルタに戻る決断をした経験があります。これにより、より良い選択ができたと感じています。

愛情も思考も「表現して初めて伝わる」:言葉と音楽が導く自己理解と共感力

以前、日本在住の嫁はんの友人に言われたことがあります。

事例:日本人は奥さんに愛情表現や感謝の気持ちを言葉にしないのは、決して日本人がシャイだからという理由ではなく、本当に愛情や感謝の気持ちが足りないから。

どんなに心の中に思っていても、何かの形で表現しないと自分もよくわからないし、相手にも当然伝わりません。その心の思いを表現する手段が言葉であったり音楽であったりします。

音楽で思いを表現することを追求するミュージシャンは、私の憧れる職業です。歌で聴き手の心を揺さぶる目的が同じなら、「人間関係に悩んで」よりも「カフェの店員に一目惚れ」のほうが心地よいと感じます。

中島みゆきのすごいところは、悲壮感一杯の歌詞を独特の陰陽のある歌い方で、壮大な愛で包み込んでしまうことだと勝手に思っています。

頭の中で自分の思いを完結させ、最善の選択ができる人は、プロ棋士のように何十手先を読む特殊な職業の人だけです。普通の人は口に出して言うか文章化しないと、考えがまとまらず堂々巡りになりやすいです。

人に教えることが自分にとって一番の学習の機会になるといわれます。どんなささいな内容でも、それが社会的価値が小さくても、外に対して自分の思いを発信することは、自分にとって非常に意味があります。