インドネシアでは、返品処理にTukar Gulingという方法が一般的です。この方法では、代替品を送ることでオリジナルの出荷伝票やInvoiceを修正しません。
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インドネシアの生産管理システム
製造業の至上命題は生産性向上と納期遵守です。製造原価、売上原価、販売管理費の違いを理解することが重要です。勘定連絡図は製造業の原価計算に役立ちます。
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この記事でわかること
- インドネシアではTukar Gulingという代替品発送方法が一般的です。
- 自動車部品業界では出荷完了と同時に売上が計上されます。
- 返品処理には物理的な代替品交換やシステム上の修正が含まれます。
- パターン1ではシステム上の処理を行わず、物理的な交換のみを行います。
- パターン4では月締め後の返品に対してマイナスインボイスを発行します。
出荷返品時の対応パターン
出荷から売上に繋がる処理には順番がありますが、インドネシアの自動車部品業界では出荷同時売上が基本です。出荷完了処理によって自動的に売上処理が完了します。
- 出荷指示
- インボイス登録
- 出荷完了
- 売上
インドネシアでは、返品時にTukar gulingと呼ばれる代替品発送が多く、返品処理パターンは以下の通りです。
- パターン1: 返品と代替品を物理的に取り替えるだけ(Tukar guling)。
- パターン2: すべてキャンセルし、返品後の実績納品数で最初から入力。
- パターン3: 売上・インボイスをキャンセル後、出荷返品処理により元の出荷数に対する返品マイナス修正を追加した修正Invoiceを発行。
- パターン4: 月締め後の返品受注(Return Sales Order Entry)と出荷返品(Return Shipping Entry)によりマイナスインボイス発行、マイナス出荷(返品入荷)、マイナス売上を計上。
最も手軽な処理方法は、システム上なにもせず代替品を発送する方法であり、これは月内でも月締め処理後でも対応可能です。
パターン1.1
- 10個出荷し100売上計上
- 2個NG発覚、返品が入荷するがシステム上処理しない。
- 2個代替品を出庫するがシステム上処理しない。
この場合、返品入荷品と代替品を物理的に取り替えるだけであり、ロット管理しなければ問題ありませんが、ロット管理でトレースが必要な場合には、システム上のロットと現品が合わなくなります。これを防ぐために、返品の入荷と代替品の出庫を在庫調整で行う場合は以下の流れになります。
パターン1.2
- 10個出荷し100売上計上
- 2個NG発覚、返品が入荷する場合、在庫調整で入庫処理を行う。
- 2個在庫調整で代替出庫処理。
この処理の問題は、システム上で2個の代替出庫と出荷実績が紐付かないことであり、そのために出庫伝票を発行し、代替出庫処理の備考欄にどの出荷実績に対する代替出庫なのか判るよう出荷番号を記録する必要があります。
もし返品の履歴すら必要なければ、売上から出荷完了・出荷指示まで全部キャンセルし、最初から8個の出荷として修正再入力することもできます。
パターン2
- 10個出荷し100売上計上。
- 2個NG発覚、返品入荷に伴いすべてをキャンセル。
- 8個の出荷指示・出荷完了・インボイス登録・売上処理。
- 返品2個は検査倉庫へ移動。
システムとしての本来あるべき処理は、該当出荷に対して出荷返品処理を行い、代替出荷が必要であれば別途新たな受注登録を行い出荷し、備考欄にどの受注に対する代替出荷か履歴を残すことです。
パターン3
- 10個出荷し100売上。
- 2個NG発覚。
- 売上・インボイスキャンセルと出荷返品処理し返品倉庫に2個入荷。
- 「出荷100-返品20」の修正インボイス発行、あらためて売上登録。
- 代替品2個の新規受注登録・出荷処理を行い備考欄にどの出荷に対する代替出荷か明示する。
この場合に生成される会計仕訳は、インボイス番号に紐付けて、売上調整として間接的にマイナスします。
- 当月(債権発生)
(借) AR 100 (貸) Sales 100
- 当月(売上調整)
(借) Sales adjustment 10 (貸) AR 10
これが月締め後の返品であれば、返品受注処理にてマイナスインボイス、マイナス出荷、マイナス売上を計上します。
パターン4
- 前月に10個出荷し100売上。
- 当月に2個NG発覚、受注返品処理(Return Sales Order Entry)でマイナス2個受注
- マイナス2個のマイナスInvoice発行
- 出荷返品処理(Return Shipping Entry)でマイナス2個を計上することで返品倉庫に2個入荷。
- マイナス20の売上登録。
受注返品処理用の新規インボイス番号を発番し、出荷返品処理でマイナス売上実績を計上することにより、原価計算の売上原価が正しく修正されます。
- 前月(債権発生)
(借) AR 100 (貸) Sales 100
- 当月(売上調整)
(借) AR -10 (貸) Sales adjustment -10
よくある質問|インドネシアの返品処理
本稿の内容に沿って、繰り返し出る問いを短く整理します。
Tukar Gulingとは何ですか?
Tukar Gulingはインドネシアで一般的な返品処理方法で、代替品を送ることでオリジナルの出荷伝票やInvoiceを修正しません。物理的に返品品と代替品を取り替えるだけで、システム上の処理を行わないことが特徴です。
返品処理のパターンにはどのようなものがありますか?
返品処理には主に4つのパターンがあります。パターン1はTukar Gulingによる物理的な交換、パターン2はすべてキャンセルして再入力、パターン3は売上・インボイスをキャンセルして修正インボイスを発行、パターン4は月締め後の返品処理でマイナスインボイスを発行する方法です。
パターン1.2の在庫調整方法はどのように行いますか?
パターン1.2では、返品が入荷した際に在庫調整で入庫処理を行い、代替品を出庫する際も在庫調整を行います。この際、出庫伝票を発行し、代替出庫処理の備考欄にどの出荷実績に対する代替出庫なのかを記録する必要があります。

