インドネシアのMasuk AnginとAngin Dudukの違い

2015/11/28

インドネシアのMasuk AnginとAngin Dudukの違いを示す構造化した図解

Masuk anginは、体を温めて体内の空気をゲップやオナラで排出するか、コインで背中をこするKerokanを行うことで治ります。しかし、Angin dudukになると危険です。

インドネシアの民族・宗教観と多様性を示す構造化した図解

インドネシア人の性格・民族・宗教観|多様性に生きる国民性とは?

インドネシアの人口は2億8千万人で、ジャワ島に4割が集中しています。ジャワ人は45%、スンダ人は15%を占め、イスラム教徒が9割です。ジャワ人は幸福と調和を重視し、バタック人やマドゥーラ人は気性が激しいとされます。

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この記事でわかること

  • Masuk anginはインドネシア特有の体調不良で、体を温めて治療します。
  • AntanginやTolak anginは、Masuk anginの治療に使われるハーブシロップです。
  • Kerokanはコインで背中をこすり、体内の空気を排出する伝統的な治療法です。
  • Angin dudukは急性冠症候群を指し、生活習慣病が危険因子となります。
  • インドネシアでは、風が体内に入ることが体調不良の原因とされます。

インドネシアの風邪「Masuk Angin」とは?症状・勘違い・治療法

インドネシアを初めて訪れる人が、飛行機で隣の席にマスクをせずに咳をしている人が座っていると、スカルノハッタ空港からホテルに着く頃には喉がイガイガし始め、「風邪をうつされたかな」と感じることがあります。

薬を買おうとGoogleで「風邪を引く」を翻訳すると「masuk angin」と出てきます。店員からはAntanginやTolak anginといったハーブの強い香りがする液状シロップや、サイの絵が描かれたLarutan Penyegarを薦められ、以下のように勘違いしがちです。

さすが東南アジアは現代でも伝統医療がしっかり生活に根付いているんだなー

ある日本語学科の学生が、病気で休講になった日本人の先生を心配して尋ねたところ、先生は「Kemarin saya masuk angin(私、2015年当時masuk anginにかかっちゃって)」と答えました。Masuk anginは授業を休むほどの大病ではないため、学生は「あれっ」となったそうです。

風邪を引くのは「flu」ですが、Googleでは「インフルエンザ」と訳されるため、知らないと使いづらいところです。Masuk anginはインドネシア特有の体調不良の症状です。

例えば、セミナーでクーラーの真下に座ったり、バリ島のクタビーチで海風に当たったりするとMasuk anginになります。また、朝のお通じが良すぎて「お腹が空っぽになったから空気が入ってMasuk anginになった」と言うこともあります。

症状としては体が冷えて倦怠感があり、時には吐き気を伴うこともあります。治療法としては、AntanginやTolak anginを飲んで体を温め、オナラとして放出するのが良いとされています。また、コインで背中を擦って空気を追い出すKerokanも一般的に行われています。

風が原因で命を落とす?Angin Dudukの症状・原因・医学的な背景

Masuk anginは一般的には大したことがないとされていますが、ある日、私の部下の友人がAngin dudukで亡くなったという話を聞きました。彼女はまだ24歳の若い女性で、夜に海岸で冷たい風を浴びた後、マンディして寝たところ、翌朝には帰らぬ人となってしまったそうです。

風が体内に入るだけでなく、居座られると危険だとされています。特に激しい運動後に冷たいシャワーを浴び、そのまま寝てしまうとMasuk anginになり、居座られてしまうことがあるようです。

Angin dudukはインドネシア語の医療用語で「Sindroma Koroner Akut」と呼ばれ、日本語では「急性冠症候群」と訳されます。危険因子としては喫煙、糖尿病、高血圧、高コレステロール血症が挙げられます。

亡くなった女性は非常に太っていたとのことで、「海岸で冷たい風を浴びた」のは病気が発症する引き金になった可能性があり、実際には生活習慣病にかかっていたのかもしれません。