J.COドーナッツの成功戦略と東南アジアでの拡大

2020/09/17

インドネシアのJ.COドーナッツは、東南アジア全般の文化に適合しつつ、スターバックスが提唱したサードプレイスの概念を模倣したブランド戦略で急成長しました。

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この記事でわかること

  • J.COドーナッツは2005年にインドネシアで設立され、急速に店舗を拡大しました。
  • スターバックスのサードプレイス概念を模倣し、リラックスできる空間を提供しています。
  • J.COは柔らかく軽い食感のドーナッツで、インドネシア市場に新しいイメージを作りました。
  • 2019年7月時点で、J.COはインドネシアを含む6カ国で232店舗を展開しています。
  • J.COのロゴはシンプルで記憶に残りやすく、輸入ブランドのようなイメージを持たせています。

J.COドーナッツの誕生と急成長の裏側:インドネシアでの成功とブランド戦略

私がインドネシアに来た時、ファーストフードの代表格はマクドナルド、KFC、ピザハット、そしてダンキンドーナッツでした。ダンキンのドーナッツは非常に甘く、インドネシア人の中でも「ダンキンは甘すぎる」と言う人が多かったのを覚えています。

J.COドーナッツとダンキンドーナッツの比較(tirto.idより

Johnny Andreanはクリスピークリームのフランチャイズ計画をキャンセルし、J.COドーナッツをオープンしました。この決断は、インドネシア全土での急速な店舗展開を可能にしました。

事例:バリ島のKutaにJ.COがオープンした際、クリスピークリームより安価で種類が豊富なドーナッツが提供され、インドネシアでのドーナッツの新しい時代を感じました。

要点:J.COは価格と品揃えで競争優位を築き、インドネシア市場での成功を収めました。

ダンキンがインドネシアに進出して以来、硬くて甘いドーナッツのイメージが定着していましたが、J.COは柔らかく軽い食感で新しいイメージを作り上げました。これにより、インドネシアのカフェブームの先駆けとなりました。

スターバックスの「サードプレイス」コンセプトを模倣し、J.COも高品質のドーナツとコーヒーを提供し、リラックスできる空間を提供することを目指しました。

J.CO、コーヒーRp.23,000にグレージー1個付いてきて、吹き抜け空間にバーのように設計された電源付きテーブルで長居OK、スタバほど洗練された店員さんではないが、おしゃれ空間での「普通の女の子」による接客が居心地を良くするコスパ最強の顧客体験。

J.COドーナッツのロゴ戦略とブランディング成功の秘密:東南アジアで拡大する“輸入風”カフェ文化の真実

J.COドーナッツはインドネシアをはじめ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、サウジアラビア、中国で232店舗にまで拡大しています。特徴的なオレンジのロゴは、スターバックスの緑の人魚ロゴと同様に、ブランド認知度を高める戦略の一環です。

スタバ旧ロゴ(CityWalkスディルマン店)

J.COのロゴはスタバの旧ロゴに似ており、円の中に孔雀のシンボルが配置されています。シンプルさを追求し、J.COの文字だけを入れることで消費者の記憶に残りやすくしています。

事例:日本では国内産の牛肉や魚が最高とされていましたが、インドネシアでは輸入品が高品質の証とされます。J.COの名前やロゴも、輸入ブランドのように見えるようにデザインされています。

要点:J.COは、輸入品が高品質とされるインドネシア市場において、海外ブランドのようなイメージを持たせることで成功を収めています。

サロンチェーン大手のジョニーアンドレアン系列のJ.COの意味はJohny Corporation Donuts & Coffeeです。2005年オープン当時、消費者は海外ブランドを信頼する傾向が強く、モダンでエレガント、シンプルで覚えやすい名前にしました。

東南アジアでは、庶民が道端の屋台で集まる文化がありましたが、J.COは都会のアッパーミドル層の若者やオフィスワーカーが集まれる新しいライフスタイルの場を提供しました。コーヒーを飲みながらドーナッツを楽しむ空間を提供することで、単なるドーナッツ店以上の価値を提案しています。