ブロモ山観光ガイド:絶景と体験の魅力

2018/09/03

ブロモ山

ブロモ山は、ブロモ・テンガー・スメル国立公園内に位置する活火山です。ジャワ島最高峰のスメル山をはじめ、ワタンガン山、ウィドダレン山、クルシ山、バトック山と合わせた6つの火山の中で最も低く、常に白煙を噴出しています。

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この記事でわかること

  • ブロモ山はジャワ島の活火山で、常に白煙を噴出しています。
  • 観光はジープで展望台に登り、日の出を楽しむことから始まります。
  • テンガー・カルデラは複合カルデラで、火山灰の砂浜が広がっています。
  • 観光客はTOYOTAランドクルーザーで移動し、険しい山道を走破します。
  • ブロモ山の河口までの250段の階段は滑りやすく、注意が必要です。

テンガー・カルデラと白煙を楽しむジープ&日の出観光の魅力とは?

ブロモ山(Gunung Bromo 標高2,329m)は、ブロモ・テンガー・スメル国立公園内に位置する活火山です。ジャワ島最高峰のスメル山(Gunung Semeru 標高3,676m)やワタンガン山(Gunung Watangan 標高2,661m)などと共に、6人兄弟の中で一番背の低い末っ子として知られています。ブロモ山は常に白い煙を吐き出しており、その姿は訪れる人々を魅了します。

これらの山々は、テンガー・カルデラ(Tengger Caldera)という巨大なカルデラの中にそびえ立ち、火山灰の砂浜(Tengger Sand Sea)を形成しています。この地域は、古代カルデラの中に新しいカルデラがあるという複合カルデラの地形を持っています。

テンガー・カルデラ
古代カルデラを覆う火山灰の砂の海

ブロモ山観光は、以下の4つのメニューから成り立っています。

  1. 展望台のある山(Gunung Penanjakan)にジープで登り、東から昇る日の出を拝観し、南西方面の山々の大パノラマを堪能します。
  2. ブロモ山のふもとまで2km地点の駐車場までジープで移動します。
  3. 駐車場からブロモ山麓まで歩くか馬に乗って移動します。
  4. ブロモ山に登り、河口(Kawah)から立ち上る白煙を見学します。

日の出時刻に合わせて、早朝3:00前後に山麓周辺のホテルに滞在する観光客は、展望台(Penanjakan1またはPenanjakan2)を目指します。朝日の拝観後、テンガー・カルデラに向かって下り、ブロモ山の河口から上がる白煙を見るために250段の急勾配の階段を登ります。8:00頃を目処にホテルに戻る流れです。

険しい山岳ルートを走破できる車として信頼されているのが、TOYOTAのランドクルーザーです。インドネシア中のランクルが集まり、曲がりくねった山道に長く連なる大行列や、テンガー・カルデラの砂海に集結する様子は、ジープ好きにとっては壮大な自然の景観以上に興奮するかもしれません。

事例:TOYOTAランドクルーザーFJ-40、12年ぶりに乗った。完璧なまでに美しい外観、世界で一番イケてる車だと思う。通称ハードトップ。

中部ジャワ〜ブロモ山への旅路|古都ソロから御来光を拝む絶景登山ルート

中部ジャワの歴史は、ジョクジャカルタの古地名であるマタラムを中心としたイスラム教を拝するマタラム王朝(Kerajaan Mataram)の歴史です。16世紀から17世紀に中部ジャワで隆盛を誇ったマタラム王朝は、オランダの東インド会社の介入によって、スルタン家(Sultan)とススフナン家(Susuhunan)に分裂し、ジョクジャカルタ(Yogyakarta)とソロ(Solo)にそれぞれ王都が置かれ、ソロはスラカルタと名づけられました。Google Map上では今でもスラカルタの名前で出ています。

ソロからブロモ山までの道のり
ソロからブロモ山までの道のり

今回は中部ジャワの古都ソロ(Solo)からスラバヤ(Surabaya)の南縁をかすって、パスルアン(Pasuruan)からブロモ山を目指して南下しましたが、東ジャワまでは既にJalan Tol(有料高速道路)で繋がっています。

  • Solo-Ngawi (90km)
  • Ngawi-Kertosono (87km)
  • Kertosono-Mojokerto (41km)
  • Mojokerto-Surabaya (37km)
  • Surabaya-Gempol (37km)
  • Gempol-Pasuruan (34km)
  • Pasuruan-Probolinggo(41km)

ただし、2018年8月時点でまだ全面開通には至っておらず、いったん下道(Jalan biasa)に入ると、対向車との間合いを計りながら、過積載でノロノロ運転のトラックを追い越す運転技術と度胸が必要です。道すがら無残な事故車の残骸が散見されますが、暴走トラックや基地外バスからは極力距離をおき、睡魔が襲ってきたら迷わずKedai KopiかIndomaretの駐車場で仮眠を取りましょう。

事故車
前方が大破したバス。こんなのに巻き込まれたくない。

東ジャワのパスルアン(Pasuruan)から45.3km南下(所要時間1時間45分)し、ブロモ山近くに到着するまでの山道は、細くて急勾配なガタガタ道である上、対向車が多く危険なため、できれば夜間の到着は避けたほうがいいです。

事例:Soloから8時間かけて、日が暮れて真っ暗なブロモ山近くのホテルへの山道、道幅の狭い劣悪なデコボコ道を、こっちはローギアでヒイヒイ登っているところに、地元のクソガキが上からバイクで猛スピードで降りてくるので危険極まりない。はじめてAvanzaのローギア使った。

ブロモ山の北側の展望台(Gunung Penanjakan)で日の出を待つ

ブロモ山
ホテルまでの山道を登ると、沿線住民の家の前に多くのランクルが駐車してあり、ブロモ山周辺の住民はランクルによる観光ツアーのドライバーとして生計を立てていることがわかります。車中では気づきませんが、山麓のホテルの気温は10度以下で、下界との気温差が20度以上あります。ジャケットやユニクロのヒートテックでの防寒対策が必須です。ただ、観光地に来たのですから、マフラーや毛糸の帽子などを売りに来る地元のおじさんからも買ってあげると良いでしょう。

ホテルのフロントでブロモ山観光ツアーに申し込み、翌朝3時の集合時間にロビーに出ると、客待ちのランクルの大群が駐車場にひしめいています。そのうちの1台に乗車し、山道を約1時間走ると、ブロモ山の北に位置する展望台(Gunung Penanjakan)に到着します。

プナンジャカン
Gunung Penanjakanの夜店(Penanjakanは「登る」の意味)

2018年8月のアジア大会で、インドネシア選手が金メダル2個を獲得したPanjat Tebing(ロッククライミング)という競技がありますが、panjatは垂直の壁を登るイメージで、今回のPenanjakan(語幹はtanjak)は坂道を登るイメージで、これら2つは似て非なる単語です。

高山の頂上で見る荘厳な日の出を「御来光」といいますが、自分の影がまわりの霞に映って阿弥陀仏の来迎のように見えることから「御来迎」とも言われます。仏教的には高山で朝日を見ると仏様に会えるわけです。

日の出
この朝日の光と雲が作り出す白と黒の筋が神の光臨

事例:クリスチャンであるうちの嫁さんも、朝日と雲が形成する光の筋がイエス・キリストの姿に見えると、涙を流しながら御来光の前で祈りを捧げていました。日の出を見に行くというのは、宗教者にとっては神に出会いに行くという行為であることを知りました。

ブロモ山方面
テンガーカルデラ方面は雲と霞でほとんど見えない(泪)

残念ながら、テンガーカルデラ方面のブロモ山を中心とした雄大な景色は霧と霞のため見えず、ジャワ島最高峰のスメル山の中腹が若干見える状態でした。スメル山(標高3,676m)は日本にあれば富士山(標高3,776m)に次いで高い山になりますが、インドネシアには富士山よりも高い山が5つもあります。

  1. ジャヤ山(Puncak Jaya 標高 4,884m)パプア
  2. マンダラ山(Puncak Mandala 標高4,760m)パプア
  3. トリコラ山(Puncak Trikora 標高4,750m)パプア
  4. ンガ・ピリムシット山(Ngga Pilimsit 標高4,717m)パプア
  5. クリンチ山(Gunung Kerinci 3,805m)スマトラ島
ランドクルーザー
山道を埋め尽くすトヨタのランクル

ブロモ観光ツアーのパターンはみんな同じです。その日ブロモ山周辺に滞在するすべての観光客がランクルに乗って集結しているため、細い山道は車一台すれ違う余地もなく、「後入先出し法」で後から到着した人が出発するのを待ってテンガーカルデラ方面に向かいます。

古代カルデラの砂海(Sand Sea)を馬と共に進む絶景火口体験

ブロモ山
ブロモ山は、170万年前に形成された体積1,600キロ立法メートルのテンガー・カルデラ火山の中に位置しています。250段の石の階段登り口から2km地点まではランクルで行けますが、そこから先は歩くか、往復15万ルピアで馬に乗るかの選択になります。

古代カルデラの砂海を馬に乗って進む機会は貴重です。ここでは、一番素直でおとなしそうな馬を選び、馬主に引かれて砂海を進みます。馬のわき腹の温かみを感じながら、前後左右に揺れるたびにふくらはぎに当たる感触が心地よいです。

色とりどりのランクル
色とりどりのランクルが集結する風景に思わず興奮を押さえきれない。
色とりどりのランクル
古代カルデラの砂海を疾走するランクル。これほど絵になるシーンもそうそうないだろう。
古代カルデラ
手綱を持つ手に馬の背が、ふくらはぎに横腹が当たって気持ちがいい。
ブロモ山の河口
ブロモ山の河口(Kawah)を眺める観光客が小さく見える。

河口までの250段の石階段は、段差が高く火山灰で滑りやすいため、順番待ちの大行列の中を一歩ずつ登る必要があります。スリップして尻もちをつく人もおり、後ろの人から「頑張れ」と励まされる光景が見られます。

ブロモ山
白煙を上げるブロモ山の河口
ブロモ山の河口
河口の縁は細くて怖いですが、階段を登り切った体に吹きつける冷たい風が気持ちがいい。
ブロモ山の河口
登る人もあれば降りる人もあり。遠くにランクルの大群が小さく見える。
ブロモ山の馬
下でちゃんと待っててくれました。一番素直でおとなしそうだった馬です。
ブロモ山の馬
ここからランクルの駐車場まで2kmの復路を馬に乗って帰ります。