お金も時間も覚悟も必要ないインドネシアで出来る日常生活動作(ADL)

2020/05/01

Summarecon

運動不足とは柔軟性不足であり、体の柔軟性と睡眠が十分であれば疲れが抜けきれず体が重いという症状はなくなります。覚悟を決めて運動しなくてもお金をかけてジムに行かなくても、日常生活の中でこまめに体を動かすことで運動不足は解消されます。

筋肉よりも柔軟性が大切な理由

イチロー選手がオバマ元大統領から「外野からホームまでレーザービームのように一直線のボールが投げられる秘密は何なんだい?」と聞かれたときに「柔軟な筋肉です。大きな筋肉は必要ありません。」と回答したという有名な逸話があります。

私は学生時代に中国武術をやっていた関係で体は柔らかいほうだと思うのですが、インドネシアに来て以来、車で移動することが多く運動はおろか歩く機会すら少なくなってしまったため、体がすっかり硬くなり腰痛まで患ってしまいました。

一般人の私の場合は、健康で仕事と生活できる程度の肉体があれば十分なんですが、寝不足が続くと体がだるかったり、渋滞の中何時間も車を運転する生活が続くと、腰や背中が痛くなったり疲れが溜まって抜けきれなくなります。

睡眠不足は寝て解消するしかありませんが、体が重く疲れが抜けきれない状態というのはよく言われる運動不足が原因であり、これは具体的には体の血液の流れが悪くなり新陳代謝機能が落ちた状態を指すわけで、これを解消するのが筋肉や関節などの柔軟性です。

つまり運動不足とは柔軟性不足であり、体に柔軟性があれば睡眠さえ十分に取っていれば疲れが抜けきれず体が重いという症状はなくなるのではないかと考えます。

そして柔軟性を高めるためにはジムに行くお金も時間も、最後までやり抜く覚悟も不要で、今すぐPCに向かいながらでも、体を左右に動かしたり、バリ舞踊の踊り子さんのように両手をクネクネ動かしたりすることで、柔軟性は培われていきます。

私は家では皿洗い担当、かつ毎朝自宅一階部分のモップ掛けを行っていますが、仕事というより運動、もしくはストレス解消だと思っていますので全く苦にはなりません。

日常生活動作(ADL)でこまめに体を動かす癖をつける

新型コロナウイルス対策で不評を買っているWHO(世界保健機関)は、現代人の運動不足を解消する一つの方法として日常生活動作ADL(Activities-of-Daily-Living)の重要さを指摘しています。

私の例ですがトイレで便座に座りながら手を上げて肩を回す、デスクでPCワークしながら左右に肩を揺らす、ソファで寝転んでスマホで遊びながら両足を持ちあげて腹筋に圧を加えるなど、日常生活の動作の癖として自然と体を動かしています。

スポーツしなくてもジムに行かなくてもカーフリーに出かけなくても、日常生活の中でこまめに体をクネクネ動かしていれば運動不足にはならないというのが持論で、もう癖みたいになって怪しい動きをする人みたいに思われている可能性もありますが20年以上体重はほぼ変わっていません。

もっと本格的にyoutubeで正しいストレッチの仕方とか、肩甲骨はがしの方法とか見ながら時間をとって柔軟運動する場合でも、上記の日頃の体を動かす癖がついていると、基礎的な柔軟性は出来ているので都合がいいのです。

3月下旬くらいから始まったWFH(在宅勤務)が1か月過ぎた時点で、運動不足で太ったとか、体がなまったという声を聞きますが、日常生活動作としてクネクネと体を動かしていれば、ジムやマッサージ店が閉鎖されていたとしても、健康的な生活を送れる程度の柔軟性は保たれ、血行促進と新陳代謝の改善により便通が良くなり、運動不足で体が重いということにはならないというのが私の持論です。

ジャカルタや西ジャワ州の大規模社会制限(PSBB)が延長され、経済活動の自粛が長引くほど、会社の資金繰りが苦しくなることで、私も精神的にも追い詰められていくかもしれません。

体の柔軟性向上で会社キャッシュフローが改善されることはないとはいえ、来る経済危機を乗り越えるだけの気力体力を維持すべく、私は毎日デスクワークをしながら肩甲骨をグルグル回したり、トイレの便座に座った状態で立甲(肩甲骨を立てること)の動きをしたり、日常生活動作を癖として身に着けたことで、自然に運動不足が解消されています。