インドネシアの活火山と観光リスクに関する知識

2018/09/05

インドネシアの活火山と観光リスクの関係を示す構造化した図解

ムラピ火山は2018年5月に水蒸気爆発を起こし、噴煙を山頂から5,500mもの高さに上げた活火山です。2010年の大噴火では火砕流により死者322人、避難者13万人という大惨事を引き起こしました。

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この記事でわかること

  • ムラピ火山は2018年5月に水蒸気爆発を起こし、噴煙を5,500mまで上げました。
  • 2010年のムラピ火山の大噴火では、火砕流により322人が死亡し、13万人が避難しました。
  • ボロブドゥール遺跡へ向かう山道は、夜間に通行するのは非常に危険です。
  • インドネシアはユーラシアプレートとオーストラリアプレートの境界に位置し、火山活動が活発です。
  • アグン山の噴火により、2017年11月にデンパサール国際空港が一時閉鎖されました。

ムラピ火山の噴火と危険な山道ルート体験|ボロブドゥール観光で知っておきたいリスク

ムラピ山の場所
Google Mapに指定されたスラカルタ(ソロ)からボロブドゥールまでの最短ルート。メルバブ山とムラピ山の間を抜ける山道は夜間は危険。

ボロブドゥール遺跡のあるマゲラン(Magelang)に行くために、中部ジャワの古都ソロ(Solo)からメルバブ山(Gunung Merbabu 標高3,142m)と2023年5月に噴火したばかりのムラピ山(Merapi 標高2,914m)の間の山道を選びました。この山道は細く、急カーブや急勾配の橋があり、日が暮れてから通るには非常に危険です。観光気分でドライブするつもりが、恐怖体験となりました。

中部ジャワのボロブドゥール遺跡に近いムラピ火山
噴煙を上げるムラピ火山

Google Mapのナビは最短経路を選択しますが、将来的にはAI技術の発達により、走る時間帯や車の種類、運転手の技量を考慮したルートを指示してくれることを期待しています。

山中の急勾配の橋
これが最大の難所である歪な形をした急勾配の橋。
山中の急勾配の橋
日が暮れてからの急勾配の上り坂は、真っ暗闇で周囲が全く見えず恐怖しかありません。

ムラピ火山は2018年5月に水蒸気爆発で噴煙を山頂から5,500mもの高さに上げた活火山です。2010年の大噴火では火砕流により死者322人、避難者13万人という大惨事を引き起こしました。その犠牲者の中には、インドネシアで最も有名なスタミナドリンクの広告にも登場していたムラピ山の番人、マリジャン氏が含まれていました。

マリジャン氏はジョクジャカルタの王様、ハムンクブォノ9世からムラピ火山の番人として任命され、噴火のタイミングを察知し、周辺住民に避難勧告を出す重要な任務を担っていました。彼はインドネシアを代表するボディビルダーのアデ・ライやボクシング界の英雄クリス・ジョンと共に、Kuku Bima ENER-Gの広告塔としても知られていました。

2021年1月にもムラピ山が噴火し、火砕流は南西方面のクラサック川とボヨン川の上流方面へ2,000mに渡って流れ落ち、付近5km以内への観光客の立ち入りが制限されました。

火山列島インドネシアの活火山

インドネシアはユーラシアプレートとオーストラリアプレートの境界に位置し、日本と同様に地震や火山活動が活発な国です。中部ジャワのムラピ火山をはじめ、多くの活火山が存在します。


インドネシアのブロモ山
西ジャワのガルングン山
クラカタウ火山の場所
シナブン火山の場所
アグン山の場所

アグン山(Gunung Agung 標高3,031m バリ島)

アグン山
大使館からの度重なる注意喚起がまだ記憶に新しいバリ島アグン火山の噴火

2017年11月、54年ぶりに噴火したアグン山の影響で、デンパサール国際空港が一時閉鎖され、航空便が欠航しました。このため、バリ島旅行を延期せざるを得なかった日本人も多くいました。2018年9月にも断続的に噴火を繰り返し、ロンボク島ではマグニチュード7の地震の余震が続き、多くの人々が避難生活を送っています。

シナブン火山(Gunung Sinabung 標高2,460m 北スマトラ)

シナブン火山
個人的にはシナブンという言葉の響きが好きです。

北スマトラのシナブン火山はトバ湖の北40kmに位置し、2018年2月に大規模な噴火を起こしました。2004年のスマトラ島沖地震など、スマトラ島北部は地震が多く、火山活動との関連性も考えられます。

クラカタウ(Krakatau 標高600m スンダ海峡)

クラカタウ火山
2018年8月時点でも断続的に激しい噴火を繰り返すアナック・クラカタウ

ジャカルタの西120kmに位置するクラカタウは、1883年の大噴火で世界中に影響を与えました。1927年の噴火でアナック・クラカタウが誕生しました。

ガルングン火山(Galunggung 標高:2,168m 西ジャワ)

西ジャワのガルングン山
ロブスタ種が主流のジャワ島では珍しく良質のアラビカ種のコーヒー豆が栽培されている。

ガルングン火山は1982年の大噴火で航空機事故を引き起こし、火山灰の影響が初めて認識されました。この噴火以降、活動を休止していますが、火山灰が豊かな土壌を作り、良質なアラビカ種のコーヒーが栽培されています。

ブロモ火山(Gunung Bromo 標高2,329m)東ジャワ

インドネシアのブロモ山
テンガー・カルデラの砂海からランクル越しに眺めるブロモ山

ブロモ山はブロモ・テンガー・スメル国立公園内にあり、複合カルデラを形成しています。12月4日のスメル山の噴火では多くの被害が出ており、避難生活を送る人々もいます。

ルアン山(Gunung Ruang)スラウェシ島

2024年4月17日、ルアン山で2002年以来の大規模噴火が発生し、火山灰の影響でマナドのサム・ラトゥランギ国際空港が一時閉鎖されました。