インドネシアのコーヒー文化とスンダ料理の魅力

2017/05/26

西ジャワ州ガルングン

インドネシアのコーヒーは、1600年代にオランダ軍がアラビカ種のコーヒーノキをジャワ島に持ち込んでプランテーション栽培を始めたのが起源とされています。ジャワ島ではロブスタ種の栽培が中心ですが、西ジャワのガルングン近辺では良質なアラビカ種も生産されています。

コーヒー大国インドネシア

インドネシアのコーヒー文化と産地別スペシャルティ豆の魅力とは?

インドネシアのコーヒーはオランダ植民地時代に輸出目的で持ち込まれました。スペシャルティコーヒーは高原地帯で栽培され、風味が異なります。UCC上島コーヒーのマンデリンやキーコーヒーのトラジャは有名です。

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この記事でわかること

  • インドネシアのコーヒーは1600年代にオランダ軍がアラビカ種を持ち込んだことに始まります。
  • ガルングン火山周辺では良質なアラビカ種のコーヒーが栽培されています。
  • スンダ料理はバナナの葉で包んで調理することで独特の風味を持ちます。
  • 西ジャワのバンドゥンは理系大学が多く、IT技術者が多く輩出されています。
  • インドネシアのコーヒー生産の90%はロブスタ種が占めています。

西ジャワのスンダ人(Sundanese)文化とスンダ料理の魅力

ジャカルタには西ジャワのバンドゥン(Bandung)、スバン(Subang)、インドラマユ(Indramayu)、チレボン(Cirebon)などからの出稼ぎ者が多く、按摩屋やカラオケ屋に勤めるお姉さんの中には、美人でスタイルが良いけれども、若干の虚言癖がある方がいる場合、高い確率で西ジャワ出身のスンダ人です(偏見)。

インドネシアにはジャワ人の9,000万人に次いでスンダ人は3,000万人もいるため、ジャカルタのオフィスや工場でスンダ人女性と出会う確率が高くなります。また、父方がジャワ人で母方がスンダ人のジャワスンダ(Jawa-Sunda)と呼ばれるインドネシア人も多く存在します。

仕事上で付き合いのあるシステム開発者にスンダ人男性が多いのは、西ジャワ州の州都バンドゥンがバンドゥン工科大学ITB (Institut Teknologi Bandung)を筆頭に理系大学が多い学術都市であることが関係していると考えられます。私の印象では、概してイケメン率が高く優秀ですが、待ち合わせ時間になっても来ないことがあり、電話したらバンドゥンの実家に居たり、家族が黒魔術に罹ったなどの理由で失踪したり、自由気質の人が多いです。

インドネシアで民族を分ける基準はDNAではなくアダット(Adat)という生活共同体での慣習や規範であり、ジャワスンダの人がどちらの民族に属するかは、両親の下で育った環境に依存します。自動的に生まれた場所によって決まる場合がほとんどです。

「スンダ人は色白」と言われるように、ジャワ人の女性が憧れる色白の肌を持つスンダ人の女性は、バンドゥンやスカブミ(Sukabumi)など高原地帯に先祖のルーツを持つ人達限定です。スバンやインドラマユなど平地のスンダ人女性には、少し色黒のヒタムマニス(hitam manis 色黒美人)が多いようです。

海外で日本食と言えばスシとテンプラ(ラーメンかも)、インドネシア料理と言えばナシゴレンとかサテになりますが、インドネシアの地域名を冠したご当地料理の中で、名前から料理や店の雰囲気がパッと思い浮かぶのは、小学校高学年の組体操のピラミッド並みに小皿が積み重なったMasakan Padang(パダン料理)と、大小のざるに盛られた仕込み済みの魚や野菜を選んで、その場で加熱して食べさせてくれるMasakan Sunda(スンダ料理)が有名です。

ジャカルタの東160kmほど、西ジャワのタシクマラヤ(Tasikmalaya)にあるガルングン(Garunggung)火山は、1982年の大噴火による噴煙で、ロンドン発クアラルンプール経由オーストラリアのパース行きブリティッシュ・エアウェイズ9便のエンジン故障事故を引き起こしました。墜落直前の危機一髪のところエンジンが回復し、ジャカルタのハリム空港に不時着したことで、火山灰が及ぼす飛行機への悪影響が初めて認識されたことで有名な火山となりました。

この噴火を最後にガルングン火山は活動を休止していますが、何度も山頂付近から噴火を繰り返してきた成層火山だけあって、長年に渡って蓄積されてきた火山灰層がコーヒー栽培に適した土壌を作り上げ、ジャワ島では珍しい良質なアラビカ種のコーヒーの生産地になっています。

事例:バナナの葉っぱで包んで焼いたり蒸したりすれば、大概のものは美味しくなるというのが私の持論です。代表的なスンダ料理であるPepes、Nasi Timbel、Nasi Bakarなどは、ほのかなバナナの葉っぱの香りがサンバルの辛味と調和し、日本人の舌にも合う絶妙な味です。バナナの葉っぱは香り付けだけではなく、食べ物の表面に雑菌が繁殖するのを防止する抗菌作用もあります。

ジャワ島・ガルングン火山産アラビカコーヒーの魅力と風味

インドネシアのジャワ島で珍しいアラビカ種が栽培されるガルングン(GALUNGGUNG)のコーヒー

インドネシアのコーヒーは、1600年代にオランダ軍がアラビカ種のコーヒーノキをジャワ島に持ち込んでプランテーション栽培を始めたことに由来します。しかし、さび病の被害が広がるにつれて、耐性の強いロブスタ種(カネフォーラ種)に切り替えられ、インドネシアのコーヒー生産の約90%がロブスタ種となっています。

ガルングン産のアラビカコーヒーは、香りは控えめですが、舌に刺さるようなサラッとした触感が特徴です。カップ1杯の飲み終わり頃に心地良い酸味が感じられます。

風味の傾向

  1. 香り ★
  2. 苦み ★★
  3. 酸み ★★
  4. コク ★★
  5. 甘み ★

ロブスタ種のコーヒーは苦味が強く、アイスコーヒーのブレンド用に適しています。一方、アラビカ種のコーヒーはスマトラ島を中心に栽培され、ジャワ島のガルングン火山周辺でも良質なアラビカ種が栽培されています。

Yomartはバンドン拠点のリテールグループYogya Groupに属するミニマーケットで、Gunung. HALU、SUNDA HEJO、CIMAUNGという西ジャワのご当地ブランドを淹れたてで飲めます。日本ではUCC上島コーヒーのスマトラマンデリン、Key Coffeeのトラジャが有名ですが、西ジャワのコーヒーももっと注目されて欲しいものです。

国内で流通する西ジャワのアラビカ種の豆は、輸出規格を満たさないグレードの低いものが多いとされています。インドネシアにとってコーヒーは外貨獲得手段として貴重な商材であり、国内に付加価値産業が少ない状況では、これは仕方のないことかもしれません。