Asprovaの作業ステータスとオーダ管理の詳細解説

2011/10/28

生産スケジューラAsprova

生産スケジューラAsprovaでは、作業を完了させるとオーダが着手済みになり、計画済みに戻すと未着手に戻ります。オーダを完了させるとすべての作業が完了しますが、未着手に戻しても作業実績は消えず、計画済みに戻りません。

Asprova

インドネシアの生産スケジューラ

生産計画と負荷計画は密接に関連しており、数量ベースでの確認が求められる。PSI表を用いて生産数量、消費数量、在庫数量を対比することが重要。計画は実績と比較して進捗を確認し、在庫数量に基づく予測でリセットされる。

続きを見る

この記事でわかること

  • Asprovaではオーダを完了させると全作業が完了しますが、未着手に戻しても作業実績は消えません。
  • 作業ステータスは計画済、指示済、着手済の3段階に分かれ、各段階での動きが異なります。
  • 計画済の作業はドラッグアンドドロップで移動可能で、リスケジュール時に手修正が可能です。
  • オーダステータスは未着手と完了のみ手動で変更可能で、作業実績により自動的に着手済になります。
  • 数量固定レベルはオーダ内の作業全体の数量を決め、後工程の計画数量に影響を与えます。

作業ステータス(計画済・指図済・実績済)

生産管理システムにおける作業ステータスは、計画から指図発行、実績入力までの流れに基づいて3段階に分けられます。

計画段階「計画済」

この段階では、ドラッグアンドドロップで移動可能なため、リスケジュール結果を手修正して再度リスケジュールを行う際に使用します。資源固定は同資源内で移動し、時刻固定は同時刻内で移動し、全固定はリスケジュールで全く動きません。

  1. 計画済(日時固定レベル0):ドラッグアンドドロップでもリスケジュールでも動く
  2. 計画済で全固定(日時固定レベル10):ドラッグアンドドロップでは動くがリスケジュールでは動かない。

製造指図出力段階「指示済」または「確定」

製造指図を出してから実績がフィードバックされるまでのラグを考慮し、指示を出した作業のステータスを「指示済み」や「確定」とすることで、実績に関係なく計画基準日時を配置できます。ただし、実績が上がらない作業は見なし実績で過去に割りついたままになるため、定期的なチェックが必要です。

  1. 指示済み(日時固定レベル20):ドラッグアンドドロップでも全く動かない
  2. 確定(日時固定レベル30):ドラッグアンドドロップでも全く動かない

製造実績段階「着手済」または「完了」

この段階では、ドラッグアンドドロップでもリスケジュールでも動かない状態です。

  1. 着手済み(日時固定レベル40):実績開始日時、実績数量
  2. 完了(日時固定レベル50):実績終了日時を入れる

オーダステータス

オーダテーブルからのステータス変更は「未着手」と「完了」のみ可能です。オーダに属する作業に実績が入ると「着手済み」となり、全作業手順が完了すると「完了」になります。オーダは作業手順に分解されますが、オーダテーブル上からはどの作業まで着手済みなのか特定できないため、「着手済み」は作業テーブルからのみ設定可能です。

生産管理システムのMRPで生成された製造オーダをスケジューラーにダウンロードし、資源への作業割付を行った後に実績を生産管理システムにアップロードする場合、オーダ単位に実績を入れるほうが都合が良いです。生産管理システムの製造指図の着手実績日、終了実績日、良品出来高数、完了ステータスに、スケジューラーのオーダテーブルの実績開始日時、実績終了日時、実績数量、ステータスをアップロードします。

数量固定レベルはオーダ内の作業全体の数量を決め、基本的には数量固定レベルの最も大きいものを基準に前後工程の作業の数量を計算します。作業実績数量を入れると後工程の計画数量が連動します(同一オーダ内作業に限る)。例えば、計画どおりに実績が上がらなかった場合でも、実績進捗率が50%であっても実績終了日時が入力されるとステータスは完了になり、後工程の作業数量も変化します。

ちなみに、生産管理システムのBOM構成にあわせて品目コードを工程単位に定義している場合、数量固定レベルはスケジュールに影響しません。

作業ステータスとオーダステータスのリンク

オーダのステータスはマニュアルで「未着手」と「完了」のみ変更可能です。これは、オーダから見た場合、どの作業まで完了しているか判別できないためです。作業に実績が入ると、オーダのステータスは「着手済み」に変更されます。オーダの初工程作業を「完了」させるとオーダは「着手済み」になり、最終工程作業まで完了させるとオーダは「完了」になります。

しかし、オーダを「未着手」に戻しても作業は「完了」のままで、作業をすべて「未着手」にするとオーダも「未着手」に戻ります。

作業に実績を入れる場合

作業を完了させると該当作業を含むオーダが「着手済み」になり、作業を計画済みに戻すとオーダは「未着手」に戻ります。

オーダに実績を入れる場合

オーダを完了させると該当作業手順すべてが完了しますが、オーダを「未着手」に戻しても作業は計画済みに戻りません。作業実績は消えないためです。

よくある質問|Asprovaの作業ステータス管理

本稿の内容に沿って、繰り返し出る問いを短く整理します。

Asprovaでオーダのステータスはどのように変更されますか?

Asprovaでは、オーダのステータスは「未着手」と「完了」のみ手動で変更可能です。作業に実績が入るとオーダは「着手済み」になり、全作業が完了すると「完了」になります。オーダを「未着手」に戻しても作業実績は消えません。

作業ステータスの「計画済」とは何ですか?

「計画済」は、作業が計画段階にあることを示し、ドラッグアンドドロップで移動可能です。リスケジュール結果を手修正する際に使用され、資源固定や時刻固定の設定により移動の制限が異なります。

オーダに実績を入れる際の注意点は何ですか?

オーダに実績を入れると、該当作業手順すべてが完了しますが、オーダを「未着手」に戻しても作業は計画済みに戻りません。作業実績は消えないため、計画の再調整が必要な場合があります。