インドネシアで働く日本人技術者の課題と自動化の影響

2017/07/24

インドネシアでの日本人技術者の課題と自動化の影響を構造化した図解

インドネシアで日本人が就労する場合、労働法2003年法律第13号にて規定されているとおり「インドネシア人に技術や専門知識の移転をする」ことが前提です。日本人の仕事が管理や指導が中心となるため、普段から意識して実務をやるモチベーションを高めておかないと、自分の付加価値が下がってしまいます。

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この記事でわかること

  • インドネシアで日本人が就労する際、技術移転が法律で求められています。
  • シンガポール・チャンギ空港では出国手続きが機械化されています。
  • 出国手続きの機械化により、パスポートにスタンプが押されなくなります。
  • インドネシアでの管理職は実務スキルの低下に注意が必要です。
  • 自動化の進展により、現場の勘を維持することが重要です。

シンガポール・チャンギ空港の出国手続きが自動化|日本人技術者が感じた未来と働き方のジレンマ

ビザ更新のためにシンガポールを訪れ、翌朝ジャカルタに戻る際、チャンギ国際空港の出国イミグレーションが機械化されていることに感動しました。これまでの人による出国手続きカウンターの横に、試験的に機械が導入されており、インド系の係官が出国者の中から怪しくなさそうな人を選び、機械側に案内していました。幸いにも私はそのグループに属していたようです。

入国スタンプ

グレーの四角が入国スタンプ、緑の丸が出国スタンプ

事例:出国時に機械化されると、パスポートに出国スタンプが押されなくなります。インドネシア側で自分がいつどこから入国したのかを確認する方法が不明です。

要点:機械化が進むことで、出国手続きが効率化される一方、スタンプが押されないことで入国履歴の確認が難しくなる可能性があります。

機械化が進むことで、配置転換を余儀なくされるイミグレーション係官もいるかもしれません。インドネシアで技術系の仕事をする際のジレンマについても考えさせられました。

インドネシアで働く日本人技術者の実態|管理職の役割と実務スキル低下のリスク

インドネシアで日本人が就労する際、労働法2003年法律第13号の第8章第45条に基づき「インドネシア人に技術や専門知識の移転をする」ことが求められます。このため、実務はインドネシア人が行い、日本人がそれを管理する構成が一般的です。

コストパフォーマンスの観点からも、日本人技術者が実務を抱え込むより、優秀なインドネシア人を増やして管理する方が利益増大に寄与します。管理職の日本人は、実務に精通していなくとも、顧客の要求を理解する理論を把握しておく必要があります。

事例:ITの現場では、インドネシア人技術者に指示を出すことに慣れると、久々にコーディングしようとしてもWhile文やSelect文の書き方を忘れてしまうことがあります。

要点:技術系の仕事は現場から離れるとスキルが低下しやすく、インドネシア在住の日本人技術者は技術力の維持に苦労しています。

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チャンギ空港の自動出国イミグレーションを通過した後、ライオンエアーの搭乗ゲートに向かう途中で掃除ロボットに遭遇しました。家庭用のルンバとは異なり、大きなロボットが一人で掃除している様子は印象的です。

ロボットが一人で床掃除している、すごいぞシンガポール。シンガポール空港

事例:普段管理の仕事ばかりしていると「現場の勘」が薄れ、実務に手が動かなくなることがあります。私もソフトウェアの操作やコーディングを自ら行わないと、日本の顧客とインドネシア人技術者の間でサンドイッチ状態に陥ります。

要点:管理職として現場の勘を維持するためには、意識的に実務を行いモチベーションを高めることが重要です。さもなければ、自動化の波に飲まれ、付加価値が低下する危険があります。