喧嘩は怒った時点で負けが決まると分かっていても、感情的に反論したい気持ちを抑えることは難しいものです。しかし、怒らない技術は事前に心の中で入念な下準備があって初めて習得できるといえます。
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インドネシア生活で実感した感情に流されない思考の技術と思いやり
感情に流されず合理的な思考を訓練することが重要である。他人と自分を比較しないことで自己肯定感を高められる。理性を働かせることで推論を構築し、過去の経験がその確からしさを裏付ける。
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この記事でわかること
- インドネシアでは見えない階級社会が存在し、職権を持つ人々との関係が重要です。
- 警察やイミグレーションは職務を全うしているかの判断が難しいが、無駄な抵抗は避けるべきです。
- 駐車場トラブルでは、警備員の事情を理解し、感情的にならずに対応することが大切です。
- アパートの賃貸交渉では、感情を抑え冷静に実利を取るための戦略が必要です。
- 事前情報を活用し、相手の立場を考慮することで、交渉を有利に進めることができます。
インドネシアの見えない階級社会と警察対応──職権との付き合い方を考える
インドネシアは「見えない階級社会」であり、階級の基準は役職やお金などさまざまです。特に役人や金持ちの階級意識は強く、日常生活で出くわす「イラッとさせる」人々も多くが職権を持つ人です。これはインドネシアに限らず、相手が職務を全うしているのか、職権をカサに着ているのか判断するのは難しいです。
警察やイミグレーションに関しては悪い評判もありますが、私の経験では、彼らは落ち度のない人に言いがかりをつけることはないように思います。例えば、Pulogadungからジャカルタ中心方面に向かうと、Tolの高架に警官がいて、左折前に左車線への寄せが遅れた車を停車させ罰金を科します。私はこれを知りながら2度も罰金を取られましたが、これはサッカーの主審がファウルを取るか取らないかの違いのようなもので、警官の判断に従うしかありません。
このような場合、無駄な抵抗をせずに、にこやかにやり過ごして切符を切ってもらうのが賢明です。罰金が国庫に入るのか警官のポケットに入るのかは別問題ですが、最終的には判定に従います。私の妻は警官を言い負かすまで引かないのですが、私はその才能はありません。
インドネシア生活で学んだ「怒りをコントロールする技術」~駐車場トラブルから得た教訓~
アパートの駐車場で予期せぬトラブルに遭遇し、イラッとすることがありました。アパートの警備員(Satpam)とのやり取りです。駐車場から出る際、IDカードをスキャンして自動ゲートを開ける仕組みですが、その日に限ってゲートが開かず、後ろに長い待ち行列ができてしまいました。日本人的には非常に申し訳なく焦る状況で、幸い近くにいた警備員が来てくれました。
と申し訳なさげに説明すると、警備員は迷惑そうな顔で
と冷たく言い放たれました。そもそも帰宅時にIDカードをスキャンしないと駐車場に入れないし、Mr.ビーンのように前の車がInするタイミングを見計らって後ろにくっついて入るほど器用な技は持ち合わせていません。いずれにせよ私の落ち度にされる筋合いはありません。
こんなときは私も人並みにイラッとしますが、彼らにも彼らなりの事情があります。
- セキュリティを守るという使命がある(それが仕事だし)。
- 親切なホスピタビリティを提供する義務はない(ホテルマンじゃないし)。
ここで感情的になって相手を言い負かせたとしても、何も得るものはありません。だから「初回は仕方がない」と割り切るしかなく、重要なのは2回目以降にイラッとせずに平然としていられるかどうかです。
事例:「イラッさせる人予備軍リスト」にアパートの警備員をそっと追加し、次回同じ場面に遭遇した際に、上記の事情を思い出して心の準備をしておくことが大切です。実際には理論どおりには実践できないものですが、怒りの抑止力としては十分な効果があると思います。
アパート賃貸交渉術:値上げ通知への冷静対応と実利を取る戦略
アパートのエージェントから賃貸料金値上げの連絡を受けたのは、更新日前2週間のことでした。こんなギリギリの時期に言われても、次の部屋を見つける暇がないじゃないかと不満を感じました。エージェントは「まあ2週間もあれば十分だよね」と言い、強気な態度を見せました。おそらく貸手市場で顧客も多く、彼自身も潤っているのでしょう。しかし、ここで感情的になっても良いことはありません。
借りている部屋は、事前情報や相場から判断しても非常にメリットが多く、引越しにはリスクが高すぎます。
- 日当たりが良くリビングが広い
- 高層階という私の好み
- 相場より安い(だいたい1割以上は安いと推測)
このような状況で平常心を保つことが重要です。感情的になれば損をするのは明らかです。実利を取るためには事前準備をし、マニュアル対応を心がけるべきです。怒りを抑えつつ、気分を害したことを冷静に伝え、しばらく時間を置いて価格交渉に入りました。
事例:相手もレバラン明け休み直前に出られたら最低でも1ヶ月分は損するので、予想どおり翌日には折れてきました。相場よりも大分安い線で妥結したので、後にしこりは残さない結果になりました。
要点:感情を抑え、冷静に交渉することで実利を得ることができます。事前情報を活用し、相手の立場を考慮することが成功の鍵です。