インドネシア生活

インドネシアでカブトムシを飼育する

2021/10/19


インドネシアではオンラインで気軽にカブトムシが買うことができ、最も一般的なヒメカブト(Xylotrupes Gideon)は雄雌のペアで5万ルピアほど、3本角で有名なコーカサスオオカブト(Chalcosoma Caucasus)でもペアで15万ルピアと非常に安価です。

オンラインマーケットプレイスで気軽にカブトムシが買えるインドネシア

インドネシア語でカブトムシの総称はKumbang tandukがしっくりくると思います。

15年ほど前、バリ島の自宅では夜になるとよくヒメカブト(Xylotrupes Gideon)が飛来してきて、テラスにひっくり返ってはふがふがもがいていたものですが、今回ブカシの家の前の街路樹がきれいに伐採され、積み上げられた薪の切り口と袋詰めされたおがくずを見た瞬間に、当時の思い出がノスタルジックに蘇り、インドネシア最大のオンラインマーケットプレイスTokopediaで、雄と雌のつがいをRp.55,000で買ってしまいました。

長旅お疲れ様です。

以前チカランのDAISOで昆虫ゼリーが売ってあったのを見た記憶があったので、店員の女の子に「Makanan Serranga(昆虫の餌)ありますか?」と聞いたら一瞬驚愕の表情を浮かべながらドン引きされ、そんなものは入荷したことはないけどこれならあるわと、連れていかれた先で彼女が指差したのは、ネズミ捕り用の粘着シートでした。

結局冷蔵庫にあるサラック、バナナ、みかん、スイカ、黒砂糖など順番にあげてみたところ、一番食いつきが良くかつ栄養価が高いのはバナナのようです。

硬いサラックの実に穴を開けるカブト女子の顎の強さよ。

小学生の頃、毎年夏になると父親が大量のカブトムシが入った段ボール箱を持って帰ってくれたものですが、今回のヒメカブトは日本のヤマトカブトムシに比べると一回りサイズが小さく、雄でも角先から測って6cm強くらいです。

成虫としてうちに来て2か月半、掃除のたびにシャーと獰猛な威嚇音を出し何度も脱走を繰り返したヒメカブトも、寿命3か月と言われる中では既に後期高齢者の域、今では食べて潜って寝るだけの毎日。カブトムシの飼育では短期間でいろいろ思うことが多く、忘れていた懐かしい記憶が蘇る。

カブトムシの食欲は旺盛で、雄と雌とでは食事の作法に随分と違いがあります。

普段は地表近くの浅いところで寝ている雄は、朝から夜まで長い時間をかけてチビチビ舐めるように食べるのですが、警戒心が強く地中奥深くに潜んでいる雌の場合は、お腹が空くともぞもぞと地上にはい出てきて、地上で待ってましたとばかりに興奮して交尾を挑んでくる雄を、合気道のように華麗にかわしながら、数時間の間に貪欲にバナナのスライスを貪るように食べ尽くし、満足するとまたもぞもぞと地中奥深くに帰っていきます。

ウチに来て2日も経たずにこれですか、遠慮ってものがあるだろうに。

インドネシアを代表するコーカサスオオカブト

インドネシアを代表するカブトムシは、スラウェシ島に生息する3本角のアトラスオオカブト(Chalcosoma Atlas)と、スマトラ島・ジャワ島の標高800-2000mの熱帯高地林および雲霧林に生息する、同じく3本角のコーカサスオオカブト(Chalcosoma Caucasus)です。

コーカサスオオカブトは赤道付近の標高の高い涼しい森林に生息するため暑さには弱く、15℃~20℃前後が適温とされる。配送途中で高温になることを防ぐためドライアイスを入れてくれました。餌としてtebu(サトウキビ)が入っていました。

アトラスオオカブトはコーカサスオオカブトよりやや小型で、その名前はギリシャ神話に登場する巨人アトラスから命名されたもので、別に北アフリカのアトラス山脈に住んでいるわけではなく、同じようにコーカサスオオカブトも、黒海とカスピ海に挟まれるコーカサス山脈に生息しているわけではないというところが紛らわしい。

今回コーカサスオオカブトの雄と雌のつがいをこれまたオンラインマーケットプレイスのShopeeでRp.150,000で買ったのですが、店のオーナーの次男の名前が僕と同じ名前ということで意気投合し、ボーナスとしてヒメカブトの雄と雌のつがいを付けてくれました。

コーカサスオオカブトがGrab Expressで到着、店のオーナーが日本好きで息子さんの名前がKeiji Sora、自分と同じ名前のインドネシア人が存在したことは今年一番の衝撃だった。

コーカサスオオカブトはヒメカブトよりも2回りほど大きく、雄は角先から測って9cm近くあり雌でも6cmを超えるため、地中を潜ったまま移動する際には地表が地震のように揺れ、巨体からみなぎるパワーが伝わってきます。