インドネシアが長く住みやすい理由【人・食・風土すべてにおいて魅力溢れる国】

インドネシアの被植民地と独立の歴史

インドネシアは東西に広がる巨大な島嶼国であり、植民地時代には「オランダ女王の首飾り」と言われたくらい、豊かな自然環境、地下鉱物資源、温暖な気候を持つ魅力的な国です。

自分も1997年10月にインドネシアに初めて足を踏み入れてから、もうすぐ22年が経とうとしていますが、インドネシアの冬のない温かい気候、美味しいインドネシア料理、そしてインドネシア人の優しさと寛容さ、ルーズさに囲まれてきたおかげで、すっかり居心地が良くなってしまいました。

インドネシアは世界一の親日国と言われることは、日本人としてはありがたいことなのですが、今の状況があるのは過去に日本の先人達が築き上げてきた、政府間レベルだけでなく草の根レベルの民間交流の賜物です。

ただしニコニコした笑顔が素敵なインドネシア人の心底には、350年以上にわたる植民地化という屈辱の歴史と、植民地主義から自力で独立を勝ち取ったというプライドがあることは忘れてはいけないと思います。

  1. 唯一神への信仰 (Ketuhanan Yang Maha Esa)
  2. 公正で文化的な人道主義 (Kemanusiaan Yang Adil dan Beradab)
  3. インドネシアの統一 (Persatuan Indonesia)
  4. 合議制と代議制における英知に導かれた民主主義 (Kerakyatan Yang Dipimpin oleh Hikmat Kebijaksanaan, Dalam Permusyawaratan / Perwakilan)
  5. 全インドネシア国民に対する社会的公正 (Keadilan Sosial bagi seluruh Rakyat Indonesia)

1945年に起草された憲法の前文にある建国5原則パンチャシラ(Pancasila)ですが、これを一言でまとめたのが有名な「多様性の中の統一(BHINNEKA TUNGGAL IKA)」であり、イスラム人口が9割を占める国で、政宗分離、政経分離を実現することでイスラム強硬派勢力と他宗教や民主化勢力との対立を抑えてきた国家イデオロギーの柱です。

かつての東チモール独立容認、アチェ州分離独立危機、そして現在問題になっているパプア差別問題など、300もの民族が1万4千以上の島からなる国に共存すれば、民族間差別や宗教対立が当然発生します。

国家としての調和を維持するためには、他の民主国家が採用する多数決や利益主義を超越した、ジャワの伝統的農耕社会伝統のムシャワラ(Musyawarah)に倣った合議制による民族主義的解決法が志向され、時には敢えて具体的な決定を遅らせることにより、対話の繰り返しによる合意を目指します。




世界で一番美味しい料理にも選ばれたルンダンを擁するインドネシア料理

もはや在住日本人の間では鉄板ネタとなっている話ですが、2017年にCNNで世界で一番美味しい料理としてパダン料理のルンダン(Rendang)が選ばれました。

パダン料理の代表ルンダン

数年前、マレーシアがバティックを自国文化のように喧伝しているとしてインドネシアで騒動になりました。

ルンダンもマレーシア料理と勘違いする人が多いので、同じような騒動が起きやしないかと心配になりますが、西スマトラ州の州都パダンを本場とする正真正銘のインドネシア料理です。

パダン料理は在住日本人が最も好むインドネシア料理だと思いますが、それ以外にも辛くて野菜たっぷの西ジャワのスンダ料理、ジャワの人々の心をそのまま味で表現したような甘い味付けの中部ジャワ料理、日本人には嬉しい豚の丸焼きバビグリンで有名なバリ料理など、好みはあるとはいえその調理法と種類の多さは他国で類を見ないほどの豊富さです。

自分の場合、タクシーの運ちゃんや按摩屋のお姉さんに「日本料理とインドネシア料理のどっちが好きか」と聞かれるとき、10年前なら迷わず日本料理と答えていたものが、最近は「長く食べ続けるならインドネシア料理かも」と答えるくらいまでに、舌の好みもインドネシア人に近くなってきています。

「インドネシア料理は揚げ物ばっか」とか「すべてにおいて味が単調」とか揶揄されるのを聞くことがありますが、そもそもインドネシア料理は素材の味を生かす日本料理や、味の上に味を足していくようなアメリカンな料理と異なります。

1603年にオランダが当時のインドネシアの首都バタビアに東インド会社(Verenigde Oost-Indische Compagnie=VOC)を設立した大きな目的にもなった、豊かな自然環境で栽培された原料から精製した香辛料と、ヤシの実の内側の果肉から精製するココナッツミルク(santan)をふんだんに使い、素材を煮る、揚げる、焼く、炒めることによって味付けするのがインドネシア料理の大きな特徴です。

時には濃すぎると感じる味付けも、熱帯気候の下で日常的に汗をかく環境での塩分補給と体力維持に適していると考えられます。

インドネシアのような多民族国家には綺麗な女性が多い

綺麗な女性が多いということはあながち嘘ではないと思いますが、インドネシア人女性からすると「日本人女性はCantik(かわいい)」という声を聞くことが多く、その理由は「肌が白い」ということです。

インドネシアの美女にもいろんなタイプがあって、色白で足が長くスラッとした欧米人とのハーフ系、K-POPスターのような足の長い透けるような白い肌をした東洋系美人、後光が差すような褐色の肌で健康的な南方系美人、そして目鼻立ちのはっきりした白い肌の山岳民族系美人など。

2億6千万人の人口と300を超えるの多民族国家インドネシアで、長い歴史を経る中で複雑な混血がなされ、多様な地域的身体的特徴を現在のインドネシア人は受け継いでいます。

これらの写真はうちの嫁はんが、一眼レフのフルフレームCanon EOS 5D Mark IIIに単焦点標準レンズEF 135mm f/2.0L USMで撮影したものがほとんどで、Adobe Photoshopで編集しています。

フォトグラファーが女性の場合、モデルさんが緊張しないので素の美しさを引き出しやすく、男性フォトグラファーでは難しい女性の視点からのポーズやヘアスタイル、ファッションへの要求ができるというメリットがあります。

女性フォトグラファーに対してしか見せない安心した表情が特徴的で、モデルさんも心を開いてアドバイスを求めてくるので、セクシーな服装でポーズをきめても、不思議とエロくない写真になります。

インドネシアに来て最初に驚くことは、男性も女性も戸惑うくらいにフレンドリーで気さくに話かけてくれること。カフェや屋台で働くお兄さんやお姉さんは、自分が日本人だとわかると、アニメや歌で覚えた日本語のフレーズを一生懸命披露して、初対面の日本人を喜ばせようとしてくれます。

日本に居たら一生お近づきになれなさそうな、スタイル抜群のインドネシアの美人モデルさん達ですが、皆まだ名もない素人モデルに過ぎずこれからArtis(芸能人)になりたいと夢見ている段階で、まだ業界擦れしていないという面を差し引いても、自分の容姿を鼻にかけたようなSombong(高慢)な娘に出会ったことは一度もありませんでした。

ちなみにフルフレームとはデジタルカメラに内臓される、イメージセンサ(半導体チップの集積回路)が35mmフルサイズということであり、センサが大きいほど画質が良くなり、撮影できる範囲が広くなり、ボケ(被写体の背景や前景をぼかすことでより印象的に見せる)やすくなります。

レンズから入る光の量を調整する部分が絞りですが、絞りの大きさの違いからくるカメラに取り込む光の量を数値化したものがF値であり、F値を小さくするほど多く光を取り込むことができ、ボケやすくなります。

フルフレームのボディでF2のレンズ(最小はF1.2)を使っていますが、被写体の種類や撮影現場の明るさ具合などによってISO(光をとらえる能力)やスピード(シャッターが開いている時間)、被写体との距離を調整し、最終的にはPhotoshopによる修正技術が作品に大きく影響します。

温暖で豊富な天然資源を埋蔵する風土

北回帰線と南回帰線の間に東西に連なる国土は、高地ではコーヒーやカカオ、パーム、香辛料などの栽培が行われ、石油や天然ガス、ニッケル、ボーキサイトなどの天然鉱物も埋蔵されています。

年間を通して温暖で花粉症の元凶であるスギなどの針葉樹林がないので、日本で花粉症やアレルギー性鼻炎で悩んでいた人は、インドネシアに来て治ったという話をよく聞きます。

また満員電車や会社生活でうつ病や自律神経失調症を抱えていた人が、インドネシアで改善したという話は、人間の体への負担が大きい寒い冬がなく、新陳代謝を促進する温暖な気候と無関係ではないでしょう。

豊富な鉱物資源が埋蔵されるインドネシアは多くの国から注目されますが、一次産品の輸出は付加価値を生まず、国内加工産業が育たないため、政府は天然資源などの一次産品の輸出比率を減らす方針で、今月9月2日に電気自動車のバッテリーに欠かせないニッケルの輸出を来年から禁止することを発表したところです。

先月8月26日にジョコウィ大統領は首都移転先を、東カリマンタン州のパンジャム・パサール・ウタラ地方北部とクタイ・カルタヌガラ地方の一部で構成する地域と発表し、わずか半月の間に土地価格が数倍に値上がりしているという話もありますが、カリマンタン島の熱帯雨林はオランウータンの最大の生息地であり、自然破壊による影響を心配する声も出ています。