未着品勘定と仮買掛勘定で船上在庫とインボイス未着在庫を管理

本記事のポイント

輸入契約の種類として主にFOB(Free on Boad)契約とCIF(Cost, Insurance, Freight)契約があります。

FOBは文字通り船積をもって送り側の義務が完了する最も一般的なインコタームズ(貿易取引条件)であり、この場合船上で既に受け側の資産となるため、受け側としては資産として計上しますが、いつでも消費または販売可能な自国倉庫の在庫とは区別したい場合に未着品として処理します。

輸入の場合(インボイスが先、荷物が後)

通常ならInvoiceが先に到着し翌月以降に荷物が到着しますが、生産管理システムでは未入荷のInvoice登録はできませんので、未入荷のInvoiceを会計システムのA/Pから計上し、このとき生成される自動仕訳で輸送中の荷物の場合はGood-In-Transit勘定に計上されるようにします。

インボイス到着時に会計のA/Pから自動仕訳

Dr. Good-InTransit    Cr. A/P trade

翌月以降に荷物が到着するタイミングで、生産管理システム上から入荷処理とインボイス登録を行い、入荷実績がインターフェイスされます。

インターフェイスシステムが生産管理システムの入荷実績を元に会計システムのA/Pインボイス登録履歴をチェックし、インボイスが登録済みであればGood-In-TransitをGoodsに振替える仕訳を生成し、会計システムのG/Lに登録します。

荷物到着時に入荷・インボイス登録処理よりG/Lに自動生成

Dr. Goods    Cr. Good-InTransit

最終的な決済処理は通常どおり会計システムのA/P消込機能で行ないます。

国内取引の場合(荷物が先、インボイスが後)

仕入先からの荷物到着後にInvoiceが月内に到着すれば、普通に入荷処理とInvoice登録処理を行います。

インターフェイスシステムにて、生産管理システムの入荷実績を元に会計システムのA/Pインボイス登録履歴をチェックし、インボイスが登録済みであれば、会計システムのA/Pに登録します。

Dr. Goods    Cr. AP trade

ところがInvoiceが月をまたいで到着する場合はややこしくなります。入荷した材料は即入庫し即投入したいので当然入荷処理を行いますが、システム上Invoice登録は月締め処理のために入荷と同月に行う必要があります。

また原価計算上も入荷即投入した材料は当月の製造原価に反映させたいので、月末にInvoiceが届いていないにもかかわらずテンポラリーのInvoiceを登録し、締め処理ならびに原価への反映を行う必要があります。

荷物到着時に入荷・テンポラリーInvoice処理よりGLに自動生成

Dr. Purchase expense    Cr. AP-In-Transit (AP Accrued)

Invoiceの到着をもって経過勘定AP AccruedはAPに振替られます。

インボイス到着時に会計のAPから自動仕訳

Dr. AP-In-Transit (AP Accrued)    Cr. AP trade

経過勘定(時間の経過とともに費用となったり収益となったりするもの)の代表として未払費用がありますが、AP-In-Transit (AP Accrued)は費用ではないので未実現債務、前計上債権、仮買掛など適切な訳を付けるのが難しいです。