インドネシアで魚の飼育に適した水質【ミネラル含有率である硬度とアルカリ度であるpH値の関係】


インドネシアで魚を飼育する

ジャカルタで観賞用の魚を買う場所としてはメンテン(Menteng)地区のスメナップ市場(Pasar Ikan Sumenep)、カルティニ市場(Pasar Ikan Ex Kartini)、ジャティヌガラ(Jatinegara)の動物市場(Pasar Hewan Jatinegara)の3か所が有名ですが、ジャティヌガラ動物市場は衛生上も治安の面でも決して良いとは言えず、カルティニ市場はJl. Gunung Sahari 7Aという狭い通りで車やバイクとの接触のリスクがあるので、僕のお薦めは都心にあって小奇麗でアクセスの良いスメナップ市場です。

スメナップ市場

カルティニ市場

ジャティヌガラ動物市場

これがバリ島であればデンパサールの鳥市場(Pasar Burung Satria)で、10年ほど前まで、バリ島で多数のアロワナ、淡水エイ、その他大勢の魚達を飼育してときは、コオロギやカエル、雑魚などの新鮮な生餌を買うために毎日のように通っておりました。

Batu Bulanに自宅を新築するにあたり、リビング中央に設置する250cmの巨大水槽を発注し、その中で比較的安価なブラジル原産のシルバーアロワナから始まり、食欲旺盛で気性が荒いグリーンアロワナ、体調10cmほどの幼魚が2.5jutaほどする紅尾金龍(ゴールデンレッド)、そして同サイズの幼魚が6.5jutaというアジアアロワナの王様である紅龍(スーパーレッド)など、終日アロワナの世話に明け暮れる日々が続きました。

今でこそ笑って語れる黒歴史ですが、ジャカルタから袋詰めで空輸されてきた10cmほどのスーパーレッドの稚魚(1匹6juta)4匹をングラ・ライ空港(Ngurah Rai)まで引き取りに行き、体長15cmまで育てたところで、ある日発生した停電時にUPS(無停電電源装置)が作動せずエアーレーションがストップしたことで、24juta分のアロワナを半日で死滅させたことがあります。

魚の飼育環境にとって重要な水の硬度とアルカリ度(pH値)

「インドネシアの水は硬水なのでシャンプーで髪が痛みやすい」とよく言われますが、これは日本の水道水に含まれるミネラル(カルシウムCaやマグネシウムMgなど)は50mg/L~60mg/Lの軟水であるのに対して、ジャカルタは100mg/Lの以上の硬水であり、それらが髪に付着してゴワゴワ感が残るからです。

PH
左が水道水でpH8.5付近のアルカリ性、右が飲料水(Cleo)でpH6.5付近の弱酸性。アロワナは6.2~7.2の弱酸性を好むため、うちの水道水にドボンと投下したらpHショックを起こす可能性あり。Rp.18,600/19LのCleoで150cmx60cmx40cmの小さめの水槽で飼う時の一回の水替えに19本xRp.18,600=Rp.353,400 高い。

スメナップ市場でアロワナを買ってきて、水道水を溜めた自宅水槽にアロワナを投入しても死ぬことはないと思いますが(怖いのでやりませんけど)、アジアアロワナは軟水環境で美しく発色すると言われていますので、カルシウムやマグネシウムを分解させて水質を軟性に変えたほうがいいと思います。

それよりも気を付けるべきはpH値の急激な変化(pHショック)が個体に及ぼす影響であり、お店から運ばれてきたときのビニール袋内の弱酸性の水のpH値に近い数字まで、水槽の水道水のpH値を下げる必要があります。

アクアのガロンをアロワナ飼育の水に使用できるはずですが、1回の水替えに大変な時間とお金と労力を要するため、市販の中和剤でカルキ抜き(次亜塩素酸カルシウム)と水質調整をするのが現実的です。

硬度とpH値の関係は水分中のいろんな元素が関係するため一概には言えませんが、一般的にはインドネシアの水道水のような硬水はpH値が高くアルカリ性で、日本の水道水のような軟水はpH値が低い酸性であると言えます。