ストレージとCPUを接続するインターフェイスについて 【ストレージエリアネットワーク(SAN)はハードディスクなどのストレージとサーバをネットワーク化したシステムで通信にファイバチャネル、プロトコルにはSCSI採用】

本記事の概要

コストパフォーマンスと設置性の良さからインドネシアでもNAS(Network Attached Storage)を見る機会が増えてきた。外付けHDDやストレージはUSBでPC(サーバー)に接続するが、NASは文字通りネットワークに直接接続してIP通信を行う。

NASの反対としてDAS(Direct Attached Storage)という言葉もあるようで、これはサーバー内部に直接設置された記憶装置、内臓HDDを指す。

ちなみに昔日本でメインフレームを扱う仕事をしていた時、記憶装置をDASD(ダスド=直接アクセス記憶装置)と呼んでいたが、これはDirect Access Storage Deviceの略である。

NASとDASD

NASの魅力をあげると大容量、バックアップなどの管理ツールがバンドルされている、低価格、設置性、などが挙げられるが、当地でよく見かけるのは4つのSATAを内臓できる、小型エンクロージャータイプのもの。

RAID 0(ストライピング)/1(ミラーリング)/5/6対応、当然ホットスワップ(電源オンのままHDDを抜ける)対応である。

問題は、保障期間内に1つのSATA(Serial ATA, ATAは昔懐かしいIDEの転送規格)に問題が発生した場合、メーカーに交換を依頼するときにNAS全部を持ち込まなければいけないという融通の利かなさは、メーカーの問題なのかインドネシアの代理店の問題なのか、それともNASは本来そういうものなのか不明である。

ストレージはCPUの処理結果を受け取りデータとして格納するわけだが、その間をつなぐケーブルの転送速度はそれぞれ異なる。

USBポート外付けHDD、ストレージの場合

USB2.0規格ポート:60Mbps(実速は30-40Mbpsか?)

NASの場合

ネットワークアダプタ(RJ-45ポート)、Switch(Hub)、UTPケーブルの組み合わせでTOC(Theory of Constrains=ボトルネックの制約条件)の制約を受ける。インドネシアのUTPケーブルはカテゴリ5(100Base-T)が主流なので最大100Mbpsというところか。

DAS(内臓HDD)の場合

  • SATAインターフェイス:SATA2で300Mbps
  • SAS(Sirial-Attached SCSI)インターフェイス:300Mbps

ストレージへより早くデータ転送するニーズ(大学や研究機関の学術データ、膨大なトランザクションを処理する企業の基幹システムなど)も当然あるわけで、その場合はデバイス間をファイバーチャネル(SAN接続で使われるSCSIコマンドによるデータ通信)で結ぶSAN(Storage Area Network)が構築される。

ちなみに数ヶ月前日本のJICAとインドネシア政府機関との共同研究チームのマシンルームで見たHPのStorage works(HPのSAN構築用ストレージ製品ブランド)で構築されたSANはため息ものでした。

もっともSANの主目的は、より強固なRAS環境(Reliability信頼性=障害の発生しにくさ, Availability稼働性=システムが稼動し続ける能力で障害発生時から復旧までの早さでホットスタンバイなど, Serviceability保守性=メンテナンスや障害対策のし易さでホットスワップが代表例)の構築である。

SANの場合:ファイバーチャネルで1-8Gbps

ファイバーチャネルは、SCSIコマンドをファイバーケーブルで伝送するギガビットレベルの高速伝送プロトコルだが、インドネシアでもカテゴリ6のUTPケーブル(1000Base-T)が普及して、ギガビットイーサネットが一般的になれば、TCP/IPでSCSIコマンドを伝送するiSCSIベースのIP-SANが普及していくかもしれない。

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