硬い体と精神的ストレスが睡眠に与える影響【体内に蓄積された活性酸素に対する抗酸化作用】


体は疲れているのに眠れない状態とは

2020年の2月に弊社は3年目を迎えたばかりで、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための外出自粛が続く中、あっという間に5月に突入してしまいましたが、去年の今頃はまさか工業団地の客先訪問が出来ず在宅勤務を余儀なくされる日々が来るとは想像できませんでした。

2019年はカラワンやチカラン方面の工業団地へ続くTol(高速道路)の高架化に伴う工事渋滞のため、連日5時間以上の車の運転が続いた結果、腰を痛め体の血流が悪くなり便秘気味になり、睡眠が浅く眠いのに目が冴えて昼寝が出来ないという、常に体に鉄の鎖が巻き付いているようなダルい日々が続きました。

高架工事が完了し渋滞が緩和されたのが2019年12月末、年明けには渋滞が緩和されたとはいえ、それでもまだ連日2時間は運転していたと思いますが、3月頃からコロナ騒動のため客先から外部者の訪問お断り令が出始め、4月にはブカシ市労働局から在宅勤務要請が出ました。その結果・・・

ジャカルタやブカシでPSBB(大規模行動制限)施行後、会社としてまともな営業活動が出来ず厳しい状況が続きますが、朝までしっかり眠れるようになったことで睡眠負債が解消され、体のだるさはすっかり取れました。

人間の体は本来は昼間に活動した疲れを夜間の睡眠で回復させるもので、昼間の活動で肺細胞が空気中から酸素を取り込み、筋肉細胞がエネルギーを生産しながら排出した活性酸素が筋肉細胞を酸化させることで傷ついた状態にあり、これを抗酸化することで修復するのが睡眠の最大の目的です。

去年の自分の体は、この生命を維持するための細胞の活動に支障が出ていたということであり、鉄の鎖が巻き付いていたようなダルさは、体内に活性酸素が蓄積され筋肉が酸化された状態で放置されていたことが原因ではないかと考えます。

また便秘気味だったのは、筋肉と関節が硬化したことで血流が悪く、老廃物を排出する機能が落ちたことが原因であり、体が疲れているのに眠くならなかったのは、筋肉に活性酸素が溜まっているのに細胞の抗酸化能力が低下していたからだと考えます。

精神的なストレスが睡眠を妨げる理由

PSBB施行前の自分の体のダルさ、慢性的な便秘気味、体が疲れているのに眠れないなどの根本的な原因は、長時間の車の運転により体が硬化していたという肉体的な問題にあり、在宅勤務中に体を動かし筋肉の柔軟性を向上させることですっかり改善されました。

しかし世間では仕事に対する不安、対人関係、金銭的問題など、精神的なストレスを誘発する外部的要因がたくさん転がっており、かつては僕自身もバリ島でカーゴ会社に騙されて大金を損した時には眠れない日が続きましたし、僕の甥っ子の場合は大学のゼミの教授によるパワハラで適応障害と診断され、不眠症を患い1年間の休学に追い込まれました。

不眠とは細胞の抗酸化能力が低下している状態を指すわけですが、細胞の中にはミトコンドリアという小器官があり、このDNAは独自の遺伝子を持っているため人間の意志とは別の判断をしているという仮説があります。

この仮説に基づけば、安定した精神状態下では人間の意志が必要だと判断した抗酸化能力が細胞内のミトコンドリアにうまく伝達されますが、精神的なストレスを受けた場合には、活性酸素が大量に発生されすぎて、これを補うにはどれだけの抗酸化能力を発揮すればよいかがミトコンドリアにうまく伝達されない、もしくは拒絶されるのではないでしょうか?

よく精神的ストレスに追い込まれた人が酒の力を借りるのは、血液中のアルコール濃度が上がることで細胞が活性酸素を発生させ、この酸化ストレス対して細胞が抗酸化能力を最大限発揮しようとすることで眠くなるからです。

しかし深酒が続き慢性的に血中アルコール濃度が高い状態に細胞が慣れてしまうと、より高いアルコール濃度がないと細胞は刺激を感じなくなり、もはや人間の意志では制御が効かないアルコール依存症になってしまうわけです。