インドネシア生活

地震列島インドネシア【発生要因はプレートの動き・断層破壊・火山活動】

自然災害の多い日本とインドネシア

今週は九州を中心とした大雨により熊本県の球磨川が決壊し50名以上の犠牲者が出ており、僕の実家がある福岡県大牟田市の諏訪川からも、決壊した水が市街地に流れ込み水に浸かった状態であり、地球温暖化現象で北極と南極の氷山、ヒマラヤ山脈の氷河などが氷解した水によって海面が上昇し、雨となって地上に循環することで、今後世界規模でも高潮や大雨による洪水の発生が予想されます。

イギリスのBBC放送が2018年8月に「世界で最も早く水没する都市」としてジャカルタを取り上げていますが、2050年まで市内の3分の1が水没の危機にあると言われる原因は、地下水の汲み上げすぎによる地盤沈下であり、北ジャカルタのアンチョール付近では満潮時には堤防の下から海水がしみ込んで流入し、水の都ヴェネチアのようになる日も近いと危惧されています。

また多くのインドネシアの日本人駐在員家族が、新型コロナウィルス感染拡大の影響で日本に一時帰国した4月頃から、日本ではマグニチュード3~5程度の中規模の地震が頻繁に発生し「最近地震多くない?」という声がSNS上で頻繁に聞こえていましたが、太平洋プレートが北米プレートの下に潜り込む勢いで発生したマグニチュード9.0の東日本大震災発生から9年経った今でも余震活動が続いており、さらに南からフィリピン海プレート、東から太平洋プレートが、ユーラシアプレートと北米プレートの下に潜り込む接面に位置する相模トラフや南海トラフが誘発する、断層型地震である首都直下地震(南関東直下地震)や、海溝型地震である東海地震が、30年以内に発生する確率は70~88%と想定されています。

内閣防災府のサイトから

地震は発生原因から海溝型(プレート型)地震、断層型地震、火山性地震に分類されますが、地球の全表面を覆う厚さ数十キロの大小十数枚のプレート境界部の変動によって、地震や火山活動、断層破壊などが発生するというプレートテクトニクス理論から考えると、発生原因は複雑に関連し合っています。

インドネシアの地震

インドネシアでも、昨日7月7日の早朝に中部ジャワのジュパラ(Jepara)の北85kmのジャワ海海底でマグニチュード6.1の地震、正午近くにはバンテン(Banten)のランカスビトゥン(Rangkasbitung)の地底でマグニチュード5.4の地震が発生したのは、ジャワ島沿いにユーラシアプレートとの接面が連なるインドオーストラリアプレートの動きによるものです。

今日のジュパラとバンテンの地震はインドオーストラリアプレートの破壊によるもので、スマトラ島からジャワ島、ヌサトゥンガラ諸島まではユーラシアプレートとの接点、パプアは太平洋プレートとの接点という、バランスボールの上に国があるような感じ。

mediaindonesia.com/read/detail/32…

ユーラシアプレートの下に沈み込むインドオーストラリアプレートの潜り込みの動きは、たびたび大地震を引き起こしており、2004年12月に13万人以上の犠牲者を出した、マグニチュード9.1のスマトラ沖地震では、アチェ州の州都バンダアチェの市街地に大津波による海水がなだれ込む衝撃的な映像が流れ、2012年4月に発生したスマトラ沖地震では観測史上最大の横ずれを計測しました。

まだ記憶に新しいところでは、2018年1月のバンテン州(Banten)のレバック県(Lebak)で発生した、マグニチュード6.1の火山性のジャワ島西部地震では、ビーチでの野外ライブ中だったインドネシアの4人組の人気バンドSeventeenが、突然の津波に襲われステージが崩壊する衝撃的な映像が流れ、同年9月にはスラウェシ島のパル(Palu)で発生したマグニチュード7.5の断層型のスラウェシ島地震では、液状化による泥流によって大地が崩壊し、家や森が飲み込まれる大規模な液状化現象が発生しました。

インドネシアはインドオーストラリアプレート、ユーラシアプレート、太平洋プレートの合流点が通過し、また全国にある130の火山のうち14が活火山という火山国でもあり、インドオーストラリアプレートは北に移動しながらユーラシアプレートの下に潜り込み、太平洋プレートは西に移動中であり、プレートの接面が海にあるため、深さの浅い大地震が発生すると津波が発生し大きな被害が出ますし、規模の小さい地殻断層を起因とする地震や火山性の地震の場合でも、ジャカルタなどの都心近くの浅い地下を震源とする場合には、多くの犠牲者と経済的損失が予想されます。

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