インドネシアのスマホの支払いはインターネット接続パケット(Paket)とプルサ購入(Pulsa)による前払い方式が多く、双方の有効期限が異なるため管理が煩わしかったのですが、最近はパケットとプルサが一体となった後払いのpascabayarのサービスが増えてきました。 インドネシアの政治・経済・社会 日本人のインドネシアについてのイメージはバラエティ番組で活躍するデヴィ・スカルノ元大統領夫人の知名度に依存する程度のものから、東南アジア最大の人口を抱える潜在的経済発展が見込める国という認識に変遷しています。 続きを見る
細分化されたインターネット接続プラン
※2016年当時の記事ですので、通信技術が進歩した現在とは事情が異なることをご考慮ください。
インドネシアでGOJEKやGrabなどのサービスはAprikasi Transportasi(移動サービスアプリ)、TokopediaやLazadaなどオンラインショップ系はAprikasi Online Shop(ショップアプリ)と呼ばれます。
現在自宅ではADSL1.5Mbps、外ではSmartfrenの4G Wifiモデムで10Mbps~25Mbpsでそこそこ快適に繋がるんですが、モールの地下やジャカルタ郊外の工業団地で、たまに電波が届きにくく繋がらないときには、スマホのProXLの4Gテザリングに切替えると繋がったりするし、さらに遠出の際にはTelkomselの4G SIMカードも持参するという、ネット環境に関してはかなり気を使っています。
インドネシアはモバイルファーストといわれるくらい、PCよりもスマホからのインターネットアクセスが多い国ですから、各キャリアのインターネット接続プランは、2016年現在5,500万人といわれるスマホユーザーの懐具合に合わせて、これでもかというくらい価格体系を細分化されており、外国人には非常に判りにくいです。
自分のSIMカードのキャリアの例ですが、日本に比べて4Gの質は落ちるとはいえ激安です。
- ProXL COMBO XTRA XL
容量6GB(2G/3G/4G)+20GB(4G)+通話100分 30日有効 Rp.129,000 - Smartfren
容量9GB(4G)30日有効 Rp.150,000
このキャリアーによる4G容量の大盤振る舞いを見ると、プラチナバンドである700MHz~900MHzの低周波からスマホユーザーを追い出して、余りまくっている1.5GHz~2GHzの高周波を使わせようという、インドネシア政府によるキャリア各社への指導が徹底していることが判ります。
家の外で月に20GB使うかどうか微妙なので、本当はProXL1本にしたいのですが、ジャカルタ市内はProXLが繋がりやすいが郊外の工業団地とTol(高速道路)ではSmartfrenが強いという特性があるため、まだしばらくは2本立てするしかありません。
Pulsa(プルサ)とパケットの有効期限の関係
スマホを購入すれば当然SIMカードを入れますが、prabayar(プリペイド方式)の場合は通信利用料やインターネット接続プラン料金を引き落とすために、ATMやインターネットバンキングからプルサ(残高・度数)を補充しますが、プルサには有効期限があるので、プルサの有効期限とインターネット接続パケットの有効期限を別々に覚えておく必要があります。
考えてみれば当たり前ではありますが、プルサとインターネットパケットの関係の例です。
- Pulsaは有効期限切れているがパケットの容量は残っている場合
⇒通話もインターネットも使えない。 - Pulsaは有効期限内だが残高0で、パケット容量は残っている
⇒インターネットのみ使える。 - Pulsaは残っているがパケットの有効期限が切れている
⇒通話のみ使える。
日本のように使った分だけ請求書が来るタイプをpascabayarといいますが、高額請求問題が発生しうるのであまり普及しておらず、インドネシアのスマホの大半はSIMフリーで基本prabayarです。
(2020年12月追記)
インドネシアでもpascabayarのサービスが増えてきて、僕も去年から月末請求書に基づいた後払い方式に変えました。キャリアー側からすると未払いのリスクよりも後払いによる登録者の積極的なサービス利用のメリットが大きいと判断し、ある程度信用に値すると判断される人には後払い方式を勧めているようです。