インドネシアのスマホのプルサとインターネット接続プランの関係

2016/10/11

インドネシアのスマホショップ

インドネシアのスマホの支払いはインターネット接続パケット(Paket)とプルサ購入(Pulsa)による前払い方式が多く、双方の有効期限が異なるため管理が煩わしかったのですが、2016年当時パケットとプルサが一体となった後払いのpascabayarのサービスが増えてきました。

細分化されたインターネット接続プラン

インドネシアでGOJEKやGrabなどのサービスはAprikasi Transportasi(移動サービスアプリ)、TokopediaやLazadaなどオンラインショップ系はAprikasi Online Shop(ショップアプリ)と呼ばれます。

2016年当時、私のアパートではADSL1.5Mbps、外ではSmartfrenの4G Wifiモデムで10Mbps~25Mbpsでそこそこ快適に繋がりましたが、モールの地下やジャカルタ郊外の工業団地で、たまに電波が届きにくく繋がらないときには、スマホのProXLの4Gテザリングに切替えると繋がったりするし、さらに遠出の際にはTelkomselの4G SIMカードも持参するという、ネット環境に関してはかなり気を使っていました。

インドネシアはモバイルファーストといわれるくらい、PCよりもスマホからのインターネットアクセスが多い国ですから、各キャリアのインターネット接続プランは、2016年時点で5,500万人ともいわれたスマホユーザーの懐具合に合わせて、これでもかというくらい価格体系を細分化されており、外国人には非常に判りにくいのが現状です。

私のSIMカードのキャリアの例ですが、日本に比べて4Gの質は落ちるとはいえ激安です。

2016年

  1. ProXL COMBO XTRA XL
    容量6GB(2G/3G/4G)+20GB(4G)+通話100分 30日有効 Rp.129,000
  2. Smartfren
    容量9GB(4G)30日有効 Rp.150,000

2025年

  1. ProXL PRIO Platinum
    容量30GB(2G/3G/4G)+通話250分(他キャリア) 30日有効 Rp.279,000

このキャリアーによる4G容量の大盤振る舞いを見ると、プラチナバンドである700MHz~900MHzの低周波からスマホユーザーを追い出して、余りまくっている1.5GHz~2GHzの高周波を使わせようという、インドネシア政府によるキャリア各社への指導が徹底していることが判ります。

Pulsa(プルサ)とパケットの有効期限の関係

スマホのSIMカードによる接続プランがprabayar(プリペイド方式)の場合は、通信利用料やインターネット接続プラン料金を引き落とすために、ATMやインターネットバンキングからPulsa(残高・度数)を補充しますが、Pulsaには有効期限があるので、Pulsaの有効期限とインターネット接続パケットの有効期限を別々に覚えておく必要があります。

考えてみれば当たり前ではありますが、Pulsaとインターネットパケットの関係の例です。

  1. Pulsaは有効期限切れているがパケットの容量は残っている場合
    ⇒通話もインターネットも使えない。
  2. Pulsaは有効期限内だが残高0で、パケット容量は残っている
    ⇒インターネットのみ使える。
  3. Pulsaは残っているがパケットの有効期限が切れている
    ⇒通話のみ使える。

日本のように使った分だけ請求書が来るタイプをpascabayarといいますが、高額請求問題が発生しうるのであまり普及しておらず、インドネシアのスマホの大半はSIMフリーで基本prabayarです。

インドネシアでもpascabayarのサービスが増えてきて、私も2019年から月末請求書に基づいた後払い方式に変えました。キャリアー側からすると未払いのリスクよりも後払いによる登録者の積極的なサービス利用のメリットが大きいと判断し、ある程度信用に値すると判断される人には後払い方式を勧めているようです。