インドネシアの自動車税は、毎年の車両証明書の更新時に支払う自動車税と、5年に一回ナンバープレート交換とエンジンの登録番号チェック時に支払う自動車税があり、国が定める車検制度自体がなく、保険も民間保険会社が提供する保険サービスへの任意加入になります。 インドネシアの税金 C312就労ビザには6か月間と12か月間の2種類あり、イミグレーションと税務署のデータベースは繋がっていないとはいえ、インドネシアに183日以上滞在する場合はNPWP(納税者番号)を取得し個人所得税PPh21を納税しないと脱税の嫌疑をかけられかねません。 続きを見る
自動車の自動車税の計算方法
インドネシアの自動車税PKB(Pajak Kendaraan Bermotor)は、毎年の車両証明書STNK(Surat Tanda Nomor Kendaraan)の更新時に支払う自動車税と、5年に一回ナンバープレート(pelat nomor kendaraan)の交換とエンジンの登録番号チェック時に支払う自動車税があり、今回南ジャカルタ交通警察(Samsat Jakarta Selatan)で支払ったのは年に1回の自動車税です。
3密を避けるため館内ではなく外の仮設手続き場。
1.フォームに記入
2.旧STNK原本&コピー、KTP原本&コピー、BPKBコピーと一緒に提出
3.支払い、領収書受領
・PKB(車両税)
・SWDKLLJ(交通事故基金義務的寄付)
4.領収書と引き換えに新STNK&KTP原本を受け取り
2020年10月10日から2021年10月10日まで1年間のSTNKの延長手続きで支払ったのは以下の2つであり、来年は6年目に突入しますのでナンバープレートの交換が必要になります。
- 自動車税PKB(Pajak Kendaraan Bermotor):Rp.3,297,000
- 交通事故基金義務的寄付SWDKLLJ (Sumbangan Wajib Dana Kecelakaan Lalu Lintas Jalan):Rp.143,000
合計Rp.3,440,000
自動車税は車両売却評価額NJKB(Nilai Jual Kendaraan Bermotor)に対して税率2%(1台目の車の場合)なので、僕のAvanza Veroz 2016年式の評価額は2%で割り戻せば計算できます。
2020年の評価額
- Rp.3,297,000÷0.02=Rp.164,850,000
2019年の評価額
- Rp.3,360,000÷0.02=Rp.168,000,000
去年の自動車税支払額Rp.3,360,000を2%で割り戻した去年の評価額からRp.3,150,000だけ下落していることが分かります。
この評価額は警察署のデータベースに登録されている金額であり、新し目の市販車の場合は一般的な市場価格や前年度12月の第1週の一般市場価格を参考に決定されていますが、希少車種や古い車両のように、一般的な市場価格がない場合には、同じシリンダーまたはパワーユニットを搭載した自動車の価格や、ブランド、製造年などに基づいて総合的に判断されているようです。
また交通事故基金義務的寄付SWDKLLJは、四輪車は一律Rp.143,000、二輪車はRp.32,000になります。
(2021年10月追記)
6年目のSTNK更新時にはSTNK記載のマシン番号が車のエンジンのマシン番号と一致しているかのチェック(Cek Fisik)、ナンバープレートの交換が必要です。
1.Cek Fisik(KTPとSTNKの名前、STNKと機械番号を照合、機械番号をトレース)
2.Cek終了証明書ゲット
3.ビル内で申請フォーム記入
4.請求書(SNTKの複写の控え)ゲット
5.Kasirで支払い(車両税と交通基金寄付)
6.STNKゲット
7.外でナンバープレートを作ってもらって終了
インドネシアには車検制度がない
日本で車を所有する場合は自賠責保険への加入と2年に1度国土交通省が定める車検(自動車検査登録制度)を受ける必要がありますが、インドネシアにはそもそも国が定める車検制度自体がなく、保険も民間保険会社が提供する保険サービスへの任意加入になります。
僕はトヨタの正規ディーラーであるAUTO2000で車を購入し、10,000kmごとに定期サービスを受けており、AUTO2000では50,000kmまでサービス(jasa)は無料なのですが、タイヤのバランス調整(Spooring&Balancing)やクーラーの掃除などのサービスはオプションで、それぞれRp.200,000ほどかかりますので、オイル交換や切れたランプの交換なども含めると、20,000km以降の定期サービスでは毎回Rp.2,000,000以上かかっています。
これまで2回後ろから追突され、1回自分の居眠り運転で追突した経験があるのですが、最初に追突されたときはAsuransi Astraの自動車損害保険「Garda Oto」の保険が切れて延長手続きをしなければと思った矢先の出来事で、修理費用にRp.7,000,000くらいかかったのですが、後の2回は保険適用のためRp.300,000程度で済みました。
ちなみに車を購入する際の車庫証明書も必要ないため、車庫を持たない住宅街の中や、車が通れないくらい細い道の奥にある家などは、側溝すれすれに路駐してサイドミラーを折りたたむのですが、当然ながら夜間の盗難も多く発生し、車一台ギリギリ通れる程度に残された道幅はボトルネックとなり、劣悪なジャカルタの渋滞の一因となっています。