就労可能なビザC312ビザのみ(6ヶ月と12ヶ月の2種類)で、入国時はSingle Entryなので期間内の出入国するにはMERP (Multiple Exit/Re-entry Permit)を別途取得する必要があります。
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インドネシアのビザ取得と会社設立
イミグレーションや労働移住省の担当者は基本的に「法の遵守」に対する外国人との認識の齟齬を突いてきますので、多少面倒でもビザ取得手続きを一つずつ適切に処理し、滞在時の行動様式を常に見直すくらいのほうが安全です。
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インドネシア国内で収入が発生する場合はC312ビザが必要
インドネシアの外国人の入出国管理に関する制度は頻繁に変わるとはいえ、ビザの種類によってインドネシア国内で可能な活動内容は異なり、許可された範囲以外のことをすれば違法になることには変わりありません。
自分の場合、今は期間1年のC312就労ビザですが、以前会社手続き上の遅れで一旦B212マルチプルビザを取ってC312就労ビザに切り替えたことがあります。
この場合パスポートにインドネシア滞在暦が長い痕跡がありB212ビザで入国しようとすると大体イミグレで揉めます。要は仕事をしていなくても
と断定されます。
B212ビザは1年間何回でも入国できるが一回の滞在期間が最長60日間であるわけですが、これを知っていたにも関わらずエージェントまかせにしたために12日間オーバーステイ(略称OS)食らったことがあります。
1日30万ルピアの罰金ですから360万ルピアの罰金&イミグレの外国人登録履歴を汚してしまいました。
そしてバリ島時代に毎回イミグレで揉めたのが商用・社会文化活動のためのB211シングルビザでした。会社手続き上の問題でどうしてもモラトリアムの期間が発生する場合、バリ島のエージェントはソシアルブダヤと呼ばれるB211ビザを勧めます。
当然ですが就労はできませんからパスポートの滞在履歴を比較して、仮にウブドゥで毎日絵を描いていたとしても
と断定されます。
「仕事をする」の解釈があいまいなのでイミグレ担当者によって対応が異なるかもしれませんが、仕事をしてインドネシア国内での収入が発生する場合にはC312ビザが必須だと考えたほうがいいと思います。
※インドネシア人配偶者をスポンサーとしたC317ビザの場合でも、外国人はインドネシア人配偶者の扶養のため仕事をする必要があるということで、会社に対して外国人雇用許可を発行してもらえますが、技術移転対象となるインドネシア人(TKI pendamping)を報告する必要があります。またC317で就労する場合にも、外国人労働者雇用補償金(DKPTKAP)年間1200USドルの支払い義務が発生します。
- 就労OKなのはC312ビザのみ(6ヶ月と12ヶ月)。
- 滞在183日を越えるとNPWP(税金番号)を取得し国内外の所得に対して所得税の義務が生じる。
- 期間内の入出国にはMERP (Multiple Exit/Re-entry Permit)が必要(以前は1回限りのシングルがあった)。
- 6ヶ月ものはNPWP必要ないがKITASとIMTAは必要。
最近は外国人雇用が厳しくなり外国人枠を決める資本金の額が大きくなっていますが、インドネシアで就労するまでの流れはそれほど変わっていません。
- 外国人雇用計画書(RPTKA)を提出し労働移住省から承認を得る
- 労働移住省からビザ発給推薦状(TA-01)を発行してもらう
- DKPTKAの100ドルx12ヶ月支払いIMTAを取得。
- 入国管理局(イミグレーション)から会社宛のTelex letter(VTT)
- Telex letterでもってシンガポールでC312ビザ取得
- インドネシアでKITAS取得
- NPWP
B212ビザの2ヶ月が切れるタイミングで、イミグレーションからTelex letter(VTT=Visa Tinggal Terbatas VBSとも言う)が下りずにシンガポールで足止め食ったことがあります。
出入国カード(イミグレカード)は2015年3月から廃止になりました。VOAビザも廃止になると言われならが半年ほど経過しましたが未だ時期未定。イミグレでスタンプ押してもらうだけで入国できる日が来るのも近いと思います。
パスポートを更新したらイミグレへの報告が必要
パスポートの残り有効期間が1年未満、または残りページが少なくなった場合は更新手続きが必要ですが、更新後にイミグレへの切替届けが必要だということを僕は知りませんでした。
大使館のインドネシア人スタッフの方に
と何気なく聞いたところ
と不安になることおっしゃるので、イミグレで揉めないように手続きをしました。危ない危ない。
イミグレでの手続きは1週間かかり新パスポートにSURAT KETERANGAN PELAPORAN PERGANTIAN PASPOR(旅券切替の報告に関する説明書)という紙がホッチキスで留められ「旧パスポートを引き継ぎましたよー」みたいなハンコが押されます。
引き継ぐ必要があるのはC312ビザとKITASとMERP (Multiple Exit/Re-entry Permit)の3つくらいだと思うのですが、今回はおかげさまで何事もなく出国できました。毎回揉めるからねー。
で、パスポートの更新ですが有効期限1年以上残っているのに更新する理由を聞かれ「残りページが1ページで不安だから」と普通に答えてOKでした。
持参したのは写真(4.5cmx3.5cm)1枚と現行のパスポートの2つだけ。写真は背景が濃い色だとマズイと大使館のホームページに書いてあったので白にしたのですが、そのせいか
と聞かれました。
以前サイン証明書もらいに来たときも感じましたが日本人職員の方々は雰囲気のいい人ばかりです。先日会社が入居しているビルで火災が発生したとき、翌朝すぐに携帯に大使館から安否確認の丁寧なお電話をいただき、在留届け出しといてよかったーとつくづく思いました。
大使館の窓口で一般旅券発給申請書を手渡され、職員の方の面前でサインをする必要があります。これ以外に大使館のページに事情説明書(様式自由)が必要だと書いてあったので一応準備していきましたが必要ありませんでした。
また戸籍謄(抄)本1通(発行後6か月以内の原本)も免除でした。
新パスポートは4営業日後に引き取り可能です。