ボロブドゥール遺跡の歴史と建築美|インドネシア

2018/09/17

ボロブドゥール仏教遺跡

インドネシアを代表する世界遺産であるボロブドゥール遺跡は、カンボジアのアンコールワットと並ぶ歴史上最大規模の仏教寺院群です。中部ジャワのジョクジャカルタの北西約40kmの山間の街、マゲラン(Magelang)に位置しています。

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この記事でわかること

  • ボロブドゥール遺跡は8世紀から9世紀にかけてシャイレーンドラ朝により建設されました。
  • 2023年6月、天皇陛下の訪問によりボロブドゥール遺跡の知名度が日本で向上しました。
  • ボロブドゥール遺跡は安山岩で作られ、三層の円壇と釣鐘上のストゥーパが特徴です。
  • 2020年2月にボロブドゥール遺跡の上層部への立ち入りが禁止されましたが、2024年には規制が緩和される見込みです。
  • ボロブドゥールの浮彫図は仏教経典の物語を描き、訪れる人々に仏の教えを説く役割を果たしています。

天皇陛下の訪問で話題に!ボロブドゥール遺跡の魅力と注目度の変化

2023年6月、天皇陛下がインドネシアを訪問し、バティックをお召しになりサンダル履きでボロブドゥール遺跡を登られる様子が報道され、日本でのボロブドゥール遺跡の知名度が大きく向上しました。

地震やムラピ山の噴火、盗掘で傷んだ箇所は補修され、1200年以上前の建造物とは思えない完成度を誇ります。2020年2月に上層部への立ち入りが禁止されましたが、観光客による石表面の破損行為が問題となり、遺跡保護の観点からの措置でした。その後、上層部まで登れたという報告がSNSで見られ、2024年には規制が緩和されているようです。

ボロブドゥール仏教遺跡

ボロブドゥールは、8世紀から9世紀にかけて大乗仏教を崇拝するシャイレーンドラ朝(Wangsa Syailendra)時代に建てられたとされ、約75年の歳月をかけて完成しました。

  • 8世紀にシャイレーンドラ朝が中部ジャワに建国されボロブドゥールを建立。
  • ヒンドゥ教のマタラム王朝が中部ジャワに建国されプランバナン寺院を建立。
  • 15世紀以降にマタラム王朝がイスラム化。
  • 18世紀にイスラム教のマタラム王朝がジョクジャカルタのSultanとスラカルタ(ソロ)のSusuhunanに分裂。

インドネシアでヒンドゥ教を受け継いでいるのはバリ島のみで、当時の小王国(ヌガラ)は「劇場国家」として歴史学の研究テーマとなっています。ヒンドゥ教や仏教は多神教で偶像崇拝を行い、霊廟を建立するのが一般的です。仏教の場合、丸みを帯びた円形の仏塔(ストゥーパ)が山頂などに建立されます。

ヒンドゥー教や仏教は多神教で偶像崇拝を行うため、神々が多く賑やかです。ジャカルタでは祖先を敬う霊廟的なものはコタの仏教寺院くらいです。

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ボロブドゥール遺跡の構造と建築美|三層の円壇と精緻な浮彫図の配置

インドネシアのボロブドゥール遺跡
ブッダの生涯を描いた浮彫図
インドネシアのボロブドゥール遺跡
廻廊の欄楯の浮彫図
インドネシアのボロブドゥール遺跡
廻廊の主壁の浮彫図
インドネシアのボロブドゥール遺跡
下から見るとかなりの急勾配です。

ボロブドゥール遺跡は、安山岩で作られた石造建造物で、最頂部の釣鐘上のストゥーパを囲むように三層の円壇が配置されています。これらの円壇の下には、5層の基壇の廻廊があり、内側の主壁と外側の欄楯には有名な浮彫図が施されています。

事例:浮彫図には仏教経典の物語が描かれており、訪れる人々に仏の教えを説き、心を清める法施を目的としています。特に、釈尊ことゴータマ・シッダールタの生涯が描かれ、彼が苦行を経て悟りを開くまでの過程が詳細に表現されています。

要点:ボロブドゥールの浮彫図は、仏教の教えを視覚的に伝える重要な役割を果たしています。

インドネシアのボロブドゥール遺跡
水漏れ補修工事中の立看板

参拝者は東側入り口から浮彫図が施された4層の廻廊を歩き、多くの仏像に出会います。長い年月を経て破損や盗難に遭った仏像もあり、首のない仏様がムラピ山麓の景色に向き合う姿は、観仏供養として心を清める機会を提供します。

インドネシアのボロブドゥール遺跡
首のない仏様
インドネシアのボロブドゥール遺跡
釣鐘上のストゥーパ(仏塔)
インドネシアのボロブドゥール遺跡
最上層からの景色