日本の神道は、山や川など自然界のすべてに宿っている八百万の神から霊的スピリットを感じ取り、パワーを吸収しようとする土着信仰です。ジャワのアニミズムkejawenも、自然界のそれぞれのものに固有の霊が宿るという似たような信仰です。
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イスラム教徒が多数派のインドネシアで宗教と共に生きる|文化・習慣・歴史から学ぶ信仰の実態
インドネシアでは多様な宗教的出来事が日常的に見られる。5世紀からの宗教の歴史的変遷が地域ごとの独自の宗教色を形成。民主化の進展とシャリーアとの共存がインドネシアの特徴。
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この記事でわかること
- 日本の神道とジャワのkejawenは自然界の霊を信仰する土着信仰です。
- 2016年にインドネシアで悪魔祓いが行われ、因縁を断ち切るために鏡台とクリスが焼却されました。
- ジャワの宗教背景にはイスラム教、キリスト教、kejawenが交差しています。
- kejawenはインドネシアの住民登録証には記載されない宗教的信仰です。
- 日本人とジャワ人は敬語や本音と建前の使い分けなどの文化的共通点を持っています。
ジャワの霊的因縁と悪魔祓い体験|鏡台とクリスを焼却して断ち切った呪縛
ドイツ留学中の妻の妹がインドネシアに一時帰国中、Setan(悪魔)に取り憑かれました。しばらく我が家のアパートに引き取り、数回にわたって教会で悪魔祓いを行い、最終的にサタンをbakar(焼却)することに成功しました。
この際、彼女は「熱い、熱い」と叫びながら、蛇やトカゲ、虎、龍などの生物が現れ、最後にジャワ語を話すお婆さんが残りました。このお婆さんは何世代も前からの因縁深い存在と判明しましたが、正体は不明のままでした。
妻の家系は中部ジャワのソロ(Solo)出身で、8世代遡るとソロのSusuhunan(王様)だったパクボノ三世(Pakubuwana III)に繋がっています。この因縁を断ち切るため、実家にある鏡台を叩き割り、Kris(短剣)を焼却する任務を教会のPendoa(祈る人)から課せられました。
悪魔祓いの最終段階として、ソロの実家を訪問し、開かずの部屋で眠っていた鏡台を裏庭に引きずり出し、バール(釘抜き)で粉々にしました。
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インドネシアのクリスチャン悪魔祓い体験と文化的背景
インドネシアのクリスチャン悪魔祓いでは、サル、龍、トラ、トカゲ、おばあさんなど複数のサタンが現れることがあります。祖先由来の因縁がある場合、たまねぎの皮をむくように一個ずつサタンを追い出す長期対応が必要です。温和な教会では足りず、悪魔…
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ジャワの宗教観とkejawen信仰|イスラム・キリスト教・土着信仰が交差する中部ジャワの宗教的背景
16世紀から17世紀にかけて中部ジャワで栄えたマタラム王朝は、8世紀にジョクジャカルタのスルタンとスラカルタのススフナンに分裂しました。マタラム王朝はイスラム王国でしたが、親戚縁者が全てイスラム教徒というわけではありません。例えば、嫁さんの姉妹はカトリック(クリスチャン)であり、お祖母ちゃんはジャワの神秘宗教であるkejawen(クジャウェン)を信仰していたそうです。
事例:嫁さんによれば、何世代も経つと宗教色が薄れるのは一般的なことだといいます。
要点:ジャワの土着信仰であるkejawenは、日本の八百万の神に近く、自然界の霊的スピリットを感じ取り、パワーを吸収しようとするものです。
インドネシアのイスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教の背景にはアニミズム色が影響していますが、kejawenは宗教とは区別され、KTP(住民登録証)には記載されません。
日本人とジャワ人の共通点|kejawen信仰が育む価値観と気質の驚くべき類似性
大和民族である日本人の気質が八百万の神という土着信仰から醸成されてきたとすれば、似たような土着信仰であるkejawenを信仰してきたジャワ人の気質と似通ったものになりうると思います。
- 敬語が複雑
- お世辞(basa-basi)が多く本音と建前を使い分ける
- 見栄っ張り
- Musyawarah(合議制)やGotong Royong(相互扶助)
- 優柔不断
事例:こうやってジャワ語やジャワ人気質を列挙してみると、まさに日本人気質とぴったり当てはまるわけです。
要点:日本人とジャワ人は、土着信仰に基づく文化的背景から、敬語や本音と建前の使い分けなどの共通点を持っています。
一方で勤勉な日本人がインドネシアに来てインドネシア人の適当加減にイライラするという事実は、気候の違いが生み出す時間軸に対する感覚の違いに起因するものと思われます。