パイナップルのインドネシア語はNanasであり、パイナップル科は別名アナナス科とかブロメリア科と言いますので、ブロメリアと呼ばれる植物はパイナップルの一種にあたり、種別ごとに生育環境に合わせて水分補給手段が異なるのが特徴です。
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インドネシアの植物
「インドネシアの植物」と聞いて思い浮かぶのはバリ島を象徴する花でもありお供えものチャナンに添えてあるフランジパニ、灼熱の熱帯気候を体現するようなハイビスカス、傘替わりに使えそうな大きな葉っぱで有名なアロカシアなどです。
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ブロメリアは一生に一度しか花を咲かせない
インドネシア語でパイナップルをNanasといいますが、パイナップル科は別名アナナス科(Ananas)とかブロメリア科(Bromeliaceae)と言いますので、一般的にブロメリアと呼ばれる植物はパイナップルの一種にあたるわけで、確かに茎が短く葉の付け根が中心に重なるように生えている様子はパイナップルに似ています。
中心から広がる葉っぱのモチーフや色の鮮やかさが特徴的であり、上から目線で見下ろしたときに一番綺麗に見える植物なので、モールやホテルの中庭の壁際や大木の根元などの低い位置にアレンジされているのをよく見ます。
花を咲かせた後は根元あたりから子株が生えてきて枯れていく運命にあるらしく、これが人間の理想の夫婦と重ね合わせて花言葉が考えられたのだと思います。
ブロメリアの水分補給方法
現在ブカシの自宅では4種類のブロメリアを栽培しており、乾燥に耐えるために葉と葉の間に水を溜める「タンクブロメリア」と呼ばれるタイプがネオレゲリア(Neoregelia)とビルべギア(Billbergia)であり、直射日光をガンガン受けても平気なので、庭の中央に配置して室内から見下ろす感じが最も美しさが映えます。
直立気味に葉が伸びるのが特徴のビルべギアで、一番右のビルべギアの根元には子株が生えています。
樹や岩に着生して葉から水分を吸収するため土壌を必要としない「エアブロメリア」と呼ばれるタイプがティランジア(Tillandsia)で、霧や空気中の水分をを効率よく摂取するために白っぽいトリコームという産毛を生やしており、リビングの窓際の明るい場所に置いていますが、直射日光を長時間当てると葉が干乾びたり焦げたりするので注意が必要です。
普通の植物と同じように地面に根を張って育つ「グラウンドブロメリア」と呼ばれるタイプが、葉の縁にノコギリの様なトゲを生やしているディッキア(Dyckia)であり、これはベランダの日陰に置いていますが、ティランジアと同じく直射日光を当てると葉が黄色く変色してしまうので注意が必要です。