コーヒーの酸味と食事の相性: インドネシアの事例

2019/04/13

インドネシアのコーヒー

コーヒーを酸っぱく感じる理由は、酸味の強い種類のコーヒーを空腹時に飲んでいることが多いからです。ワインと料理の相性をマリアージュと言うように、コーヒーも一緒に何を食べるかによって味わいが変わります。油っぽい料理を食べた後には、油を分解する酸味が強いコーヒーが合います。

コーヒー大国インドネシア

インドネシアのコーヒー文化と産地別スペシャルティ豆の魅力とは?

インドネシアのコーヒーはオランダ植民地時代に輸出目的で持ち込まれました。スペシャルティコーヒーは高原地帯で栽培され、風味が異なります。UCC上島コーヒーのマンデリンやキーコーヒーのトラジャは有名です。

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この記事でわかること

  • コーヒーの酸味は焙煎の浅さや豆の酸化が原因です。
  • インドネシアのトラジャコーヒーは柑橘系の風味が特徴です。
  • マンデリンコーヒーは酸味控えめでダークチョコレートの風味があります。
  • コーヒーの味わいは香り、酸味、苦味、コクと深みの4要素で評価されます。
  • インドネシアのマクドナルドのコーヒーは酸味控えめで朝食に適しています。

コーヒーが酸っぱいと感じる理由とは?酸味の正体と原因を徹底解説

私の周りの人間にコーヒーの好みを聞くと、日本人もインドネシア人もほぼ例外なく「酸っぱいのは嫌い」と言います。コーヒーを酸っぱいと感じる理由は、焙煎工程で浅く焼いてあることや、本来酸味の強い種類のコーヒーを空腹時に飲んでいること、または酸味自体がコーヒー豆本来の味わい深い酸味ではなく、不快な酸味であることが考えられます。

  • 焙煎工程で焼きが浅すぎ。
  • 酸味の強い種類のコーヒーを飲む場面が間違っている。
  • 酸味の強い種類の豆が古く酸化している。

一般的にはコーヒー豆は鮮度が落ちると酸化して、不快な酸味が出る傾向がありますが、私が常飲しているAceh Gayo(アチェ・ガヨ)の深煎りコーヒーは、鮮度が落ちると豆自体が発する香ばしさが失われ、酸味も苦味も薄い舌触りが物足りない、炭酸の抜けたソーダのようなコーヒーになります。これがTanah Toraja(タナ・トラジャ)など、元から酸味の強い種類の豆が浅く焙煎されている場合には、日数が経ちすぎて酸化することで酸っぱくなる可能性があります。

北ジャカルタAngke地区のKedai kopi Aceh、コーヒーは浅煎りほど酸味が強く深煎りほど苦くなり、粗挽きほどスッキリ、細挽きほど濃厚が基本。だから深煎りのコーヒー豆を粗挽きにしたら「苦いのにスッキリ」した一杯になる。「ちょい悪オヤジ」「脱いだらスゴイ」と一緒だね。

インドネシアの数あるコーヒーの中でもトラジャコーヒーは、芳醇な香りと口に含んだときの柑橘系の豆独自が持つ風味が特徴であり、サイフォン式で淹れることでアロマが室内に充満して幸せな気分になれるほどです。この酸味がなくなったら風味のない味気ないものになるでしょう。空腹時にコーヒーを飲むと胃が荒れるといいますが、確かに空き腹で酸性度の高いトラジャコーヒーを飲めば胃に負担が大きいかもしれませんが、ダークチョコレートを思わせる濃厚なコクが魅力のマンデリンコーヒーであれば、空腹時に砂糖とミルクなしのブラックで飲んでも意外と平気です。

事例:インドネシアではナシゴレンやミーゴレンにはacar(アチャール)という野菜の細切りの漬物が添えてあり、日本でもカレーには福神漬けがついてくるように、油っぽい食べ物には油を分解する酢の添え物が合うのは万国共通です。同じ理屈で酸味の強いトラジャコーヒーは、油っぽい中華料理やパダン料理を食べた後に、口や食道をすっきりさせるcuci mulut(お口直し)として最適です。

要点:コーヒーの酸味が強いと感じる場合、コーヒー自体の品質だけでなく、一緒に何を食べているかにも注目する必要があります。ワインと料理の相性を『結婚』にたとえて『マリアージュ』と言いますが、渋みの強い深紅の赤ワインは、スパゲティカルボナーラとかグラタンなど、クリームソース系の料理には合わないですよね?渋い赤ワインはやはりステーキとかハンバーグなどの肉料理、スパゲティボロネーズなどのトマトベースの料理との相性が抜群であることは一般的に知られた事実です。同じようにトラジャコーヒーを、焼肉や中華料理を食べた後に飲めば、今まで単に酸っぱいと感じていた独特の酸味が、爽やかなフルーティなテイストに感じられるかもしれません。

インドネシアのマクドナルドで味わう酸味控えめコーヒーの魅力とは?

インドネシアのマクドナルドで提供されるコーヒーは、酸味が控えめで、朝の寝覚めの胃にも優しい味わいです。おかわり自由のサービスもあり、店員の方はいつも笑顔で対応してくれます。コーヒーのアロマはストレートに感じられ、サラッとしながらもボディの輪郭がはっきりしており、ソーセージマフィンやホットケーキ、PaNasセットのスクランブルエッグ、チキンなど、さまざまなメニューに合うように設計されています。

特にアップルパイやチョコレートパイとの相性は抜群で、デザートタイムにもぴったりです。スラバヤ通りのカフェでは、インドネシアのコーヒーが赤道付近の火山灰層の肥沃な土壌で栽培され、ハニー製法で風味が最大限に残された豆を使用していると説明されますが、結局「私はMacのコーヒーが一番好きです」と締めくくられることもあります。

北スマトラのトバ湖周辺で栽培されるマンデリンコーヒーも、酸味控えめでダークチョコレートの風味と形容されるほろ苦さが特徴です。甘いケーキやjajanan(インドネシアのお菓子)との相性が良く、『食後のお口直しのコーヒー』というよりも『3時のおやつのコーヒー』に適しています。

事例:スラバヤ通りのカフェで、インドネシアのコーヒーは赤道付近の火山灰層の肥沃な土壌で栽培され、ハニー製法で風味が最大限に残された豆を挽き立てで飲むから、アロマと風味が芳醇でアフターカップの余韻が爽快なんです、と解説した後「私はMacのコーヒーが一番好きです」の一言で片付けられた思い出。

コーヒーの味わいを決める4つの要素とは?ワインとの違いも比較

ワインの味わいは「甘み」「酸味」「渋み」「アルコール」の4つの要素で表現されますが、コーヒーの場合は「香り」「酸味」「苦味」「コクと深み」の4要素で評価されます。これらの要素は、コーヒーの産地や品種、精製法によって異なる特徴を持ちます。

インドネシア各地で生産されるスペシャルティコーヒーを評価する際、特に酸味は微妙な表現の違いで評価が変わる要素です。酸味はコーヒーの味わいを想像させるために最も明確でわかりやすい基準となります。

  • 香り:フローラル・柑橘系・ダークチョコレート・ナッツ・独特のアロマ
  • 酸味:すっきりした・ほろ甘い酸っぱさ・舌を刺すような刺激・心地よい程度の酸味
  • 苦味:多少のビターテイスト
  • コクと深み:ダークチョコレート・サラッとした・キリッとした

事例:酸味の強いコーヒーを苦手とする人に対しては、「確かに酸味の強いコーヒーもあるけど、一緒に何を食べるかによって味わいは全然変わってくるよ」と説明すると理解が得られるかもしれません。