インドネシア人が日本人に期待する「コネ」の実態

2015/10/16

夜のスディルマン通り

インドネシア人が日本人とのコラボで期待するのは、日本人社会に対する営業力やコネです。お互いがWin-Winの関係になるアイデアはなかなか出てこず、コラボありきのビジネスは失敗することが多いです。

インドネシアのビジネス進出と市場戦略の全体像を構造化した図解

インドネシアのビジネス事情まとめ|進出・継続・IT・市場戦略

現地適合(品質×価格)が本国ブランドの優位より効きやすい。無印良品は2021年5月末にインドネシア全店舗を閉鎖し、低価格帯で模倣品に近い商品構成の中国系小売が多店舗展開した局面がある。かつては日本人が資本とアイデアを提供し、インドネシ…

続きを見る

この記事でわかること

  • インドネシアでは多くの会社員が副業を持ち、携帯のプルサ販売や中古スマホの仲介を行っています。
  • 日本人とのビジネスコラボは、互いに大した商材やコネを持たず失敗することが多いです。
  • インドネシア人は日本人が日本にコネを持っていると誤解し、ビジネスを持ちかけることがあります。
  • インドネシア人が持つ商材が本当に価値があるなら、自分で売ったほうが儲かるはずです。
  • ビジネスには革新的なアイデアや商品が重要で、リスクを取る覚悟が必要です。

インドネシア人の副業事情と日本人に期待する「コネ」の実態

インドネシアでは多くの会社勤めの人々が副業を持ち、携帯のプルサ販売や中古スマホの仲介などを行っています。彼らは金を稼ぐことに対して非常に貪欲でたくましいと感じます。

私の部下の例では、バイクの修理ショップを経営する者、文房具屋とパダン料理屋を営む者、フリーランスのフォトグラファー、親類の服屋の店番をする者など、ほぼ全員が副業を持っています。

信頼関係ができると、気軽に「一緒にビジネスをやろう」と誘われることが多いです。これまで何人のインドネシア人に誘われたか見当がつきませんが、彼らの頭の中では次のようなストーリーが描かれているようです。

  1. 日本人→日本にコネがあるに違いない→日本に何か輸出して大儲け
  2. 日本人→インドネシアの日系企業にコネがあるに違いない→何か売って大儲け

彼らは「俺がいい商材を安く調達するから、日本人のあんたが日本人である優位性を生かして売りまくってくれ」と考えています。しかし、実際には「日本人だから日本においしいコネがある」という発想は誤解です。

事例:スバン県在住のスンダ人に「都市開発関係の日本人が多いから、何でも相談しろ」と言われましたが、私は福岡出身でブカシ在住で、どちらにもコネはありません。皮肉を込めて伝えましたが、理解されていないようです。

要点:彼らが持つ商材が本当に価値があるなら、自分で売ったほうが儲かるはずです。しかし、日本人のコネを期待するのは、商材がそれほどの価値を持たないからかもしれません。

日本人とインドネシア人のビジネスコラボが失敗しやすい理由

日本人とインドネシア人のビジネスコラボは、しばしば実現せずに終わることがあります。日本人側もインドネシア人側も、互いに大した商材やコネを持たず、何となくイケテナイと感じ始めることが多いのです。

インドネシアでビジネスを考える際、良いパートナーを見つけてWin-Winの手法を模索するものの、なかなか良いアイデアが出ないことがあります。これは、お互いがリスクを取ることに消極的になるためです。

ビジネスには革新的なアイデアや商品が重要ですが、それがない場合は努力とリスクを取る覚悟が必要です。これは日本でもインドネシアでも変わりません。

一方で、「金貸して」や「ビジネスでコラボしようぜ」と言われる頻度は減り、インドネシア人が豊かになりネットでの直販ルートが増えたことが影響しています。

事例:信頼関係のあるインドネシア人からビジネスの話を持ちかけられましたが、実行した際のマイナス点ばかりが思い浮かびました。

要点:先にコラボありきのビジネスは難しく、まずは自分でリスクを取ることが重要です。コラボの話はそれから始めるべきです。