疑問詞の塊が名詞を修飾するのが関係詞です。先行詞が場所、時間、理由、方法の場合は関係副詞、それ以外は関係代名詞と呼ばれます。前置詞+関係代名詞は関係副詞に置き換えられますが、これをインドネシア語の「yang」で表現することが可能です。
-
-
日本人にとってインドネシア語が世界一習得しやすい理由とは?発音・文法・語彙の魅力
インドネシア語は発音と表記が一致しており、ローマ字読みで理解しやすい。インドネシア語には時制がなく、文法的な複雑さが少ない。インドネシア語は関係詞のルールが緩く、英語よりも学びやすい。
続きを見る
この記事でわかること
- 関係詞は疑問詞の塊が名詞を修飾するもので、先行詞が場所や時間などの場合は関係副詞と呼ばれます。
- インドネシア語では、英語の複雑な関係詞を「yang」で簡単に表現できます。
- インドネシア語の動詞は接頭辞me/men/mem/meng/menyで能動態、diで受動態を示します。
- 英語は形容詞を名詞の前に置くが、インドネシア語は後ろから修飾します。
- インドネシア語はルールがあいまいで、世界で一番簡単な言語とされます。
英語の関係詞に挫折した人!インドネシア語「yang」でシンプルに理解する関係代名詞と関係副詞
中学の英語の授業で多くの人が苦労した関係詞(関係代名詞と関係副詞)の複雑な解説を、インドネシア語の「yang」がシンプルに包み込んでくれます。これは英語とインドネシア語の違いを超えた、文化の違いを感じさせる文法ルールです。
中学時代に挫折した関係代名詞と関係副詞について、ネットの英文法講座で見直してみましたが、「関係副詞」と呼ばれる理由にはいまだに納得できません。
- 疑問詞(who, which, whom, whose, where, when, what, why, howなど)で構成されるカタマリが、名詞(先行詞)を修飾するのが関係詞です。
- 先行詞がplace(場所)、time(時)、reason(理由)、way(方法)なら関係副詞と呼び、それ以外なら関係代名詞と呼びます。
- 関係詞はおおよそthatで置き換えられますが、目的格のwhomはwhoでもOKで、普通に省略されます。
- カンマで区切って関係詞を続けると、先行詞より前の文全体や前の文の一部を指し補足的に説明できます(非制限用法)。
- 前置詞+関係代名詞は関係副詞で置き換えられます。
英語よりシンプル!インドネシア語の「yang」で関係詞表現をマスターする方法
インドネシア語では、英語のような複雑なルールを気にせず、yangを使うだけで関係詞表現が可能です。例えば、会計システムの議論で「この取引は会計システム上でどのタイミングで費用計上されたか」という問題があります。英語で「発生主義会計(accrual basis)では、実際に何月に支払いをしたかに関係なく、費用は支払いの義務を被った月に認識される。」と説明するのは難しいですが、インドネシア語ではyangを使って簡単に表現できます。
- In the accrual basis accounting, expenses are recognized in the month in which you incurred the obligation to pay, regardless of which month you actually paid it.
英語では「前置詞+関係詞」が出てきて難しいですが、インドネシア語ではyangを使います。
- Di dalam accrual basis accounting, biaya diakui pada bulan yang wajib dibayar secara tertulis, terlepas dari bulan apa dibayar yang sebenarnya.
このように、英語の文章と異なり、インドネシア語では修飾する対象である先行詞を意識せずに、yangの後に情報を追加するだけで文章が成立します。文法書の分類は後付けで、英語の関係詞も補足情報の追加が目的です。インドネシア語の本質は、目的を達成できれば柔軟性を持たせることにあります。
インドネシア語の能動態・受動態と「yang」構文の使い方
インドネシア語の動詞には、接頭辞me/men/mem/meng/menyが付くと能動態になり、diの後ろに接頭辞なしで付くと受動態になります。目的語を取る場合は接尾語としてkanが付くことが多いですが、一部例外もあります。受動態は目的語をメインに配置して説明を加えるため、文章のポイントをつかみやすく、客観性を持たせる効果もあります。インドネシア語では頻繁に用いられます。
-
-
インドネシア語の受動態使用と文法ルールの重要性
受動態はインドネシア語で目的語に重点を置く際に使用されます。インドネシア語の上達には能動態と受動態の使い分けが重要です。英文法の第三文型から第五文型で受動態が使用されます。
続きを見る
英語の場合、能動態で通じる文章をわざわざ受動態に変える意味はあまりなく、受動態が使われるのは特定の動詞の決まり文句としてくらいです。
- I am interested in Indonesia.(私はインドネシアに興味を持たせられる=興味を持っている)
- He is supposed to be smart.(彼はスマートだと仮定される=スマートだと思われている)
関係詞のyangで修飾されるのは大抵目的語です。yangの後には主語+他動詞の能動態がくるか、目的語を主語とした受動態がくるかのどちらかになります。yangの修飾詞の中身の書き方にはルールがあります。
- yangの後ろの動詞の接頭辞は消します。
例:Masih ada hal-hal yang harus ditanyakan.(まだ聞かなければならないことがある。) - 大抵の場合目的語になるので動詞に接尾辞kanがつきますが、minumなど接尾辞kanをつけると使役の意味がつく動詞にはke/kepadaと必ずセットで使います。
例:Ada obat yang harus saya minum.(私が飲まなければいけない薬がある)
Ada obat yang harus saya minumkan kepada dia.(彼に飲ませなければいけない薬がある) - 受動態のdiを消して主語を入れると能動態に変化します。
例:Masih ada hal-hal yang harus saya tanyakan.(まだ聞かなければならないことがある。)
これは英語にはないインドネシア語独特のルールですが、仮に間違って使ったとしても十分意味は通じますし、インドネシア人は優しいので馬鹿にされることもありません。
英語とインドネシア語の語順・修飾構造の違いと学習難易度
英語では、形容詞が名詞の前に置かれて意味を付加しますが、長い修飾を行う場合には関係詞を使って名詞の後ろに情報を繋げます。これに対し、インドネシア語は短い場合でも長い場合でも、徹底して後ろから修飾します。
- かわいい女の子(日本語)
- pretty girl(英語)
- cewek cantik(インドネシア語)
日本語でも英語でもインドネシア語でも、意識を集中していないと、紙に書かれた文章を読む際に、単語を知っていても意味が頭に入らないことがあります。高校時代には「英語の文章を読む際には日本語に訳さず英語で考えろ」と言われましたが、これはその言語構造にどれだけ慣れているかによります。日本語であれば自然に考えられますが、難解な日本語を読む際には集中が必要です。外国語である英語やインドネシア語では、さらに意識して努力しないと、その言語で考えることは難しいです。
英語やインドネシア語は情報を後ろに繋げる点で似ていますが、インドネシア語は繋げ方のルールがあいまいで楽です。これがインドネシア語が世界で一番簡単な言語と言われる理由の一つです。英語が難しい最大の理由は、表記と発音が一致しないことで、これがリスニングを難しくしています。
「Get out!(ゲラウト!)」のように、英語は表記と発音が一致しないため、リスニングが難しいです。
-
-
インドネシア語と英語の学習難易度と特徴の比較
インドネシア語は時制がなく、冠詞もないため学びやすいです。英語の副詞節では未来形も現在形で表すルールがあります。インドネシア語は単語の順序を入れ替えても意味が通じます。
続きを見る