インドネシアでWEBサイトやブログを立ち上げる目的はさまざまですが、検索キーワードのボリュームが少ないという理由で継続のモチベーションを下げないためには、PV数やコンバージョン率という定量的な指標以外に、頭の中が整理されてスッキリするからというような定性的な評価基準が重要になります。 インドネシアのSEO集客サイト インドネシアでもブログやサイト構築に利用されるWordPressは世界の全WEBサイトの38%、CMS(コンテンツマネージメントシステム)市場では63%を占める圧倒的なシェアを誇っており、HTMLやCSSなどの知識のない人でも簡単に集客WEBサイトの構築が可能です。 続きを見る
インドネシア関連検索キーワードのボリュームが少ないという根本的な問題
WEBサイトやブログを収益化の手段と考えた場合、インドネシアに住んでいれば生活ブログにGoogleアドセンス広告を貼ったり、情報ポータルサイトサイトでバナーによる純広告やタイアップ記事広告を募ることになると思いますが、インドネシア関連キーワードで案件が少ないせいか、本格的にアフィリエイトをやっている人は少ないようです。
インドネシアでWEBサイト(ブログ)を立ち上げて収益化する方法と難しさはおおよそ以下のとおりです。
- Googleアドセンス
⇒PV単価が低いため大量のPV数を集めないとまとまった収入が得られない。 - アフィリエイト
⇒インドネシアに関する記事から繋げられる案件が限られる。 - サイト上の純広告(バナー広告)
⇒十分なPV数のあるサイト構築と広告営業が必要。 - 有料コンテンツの販売
⇒需要のある分野に関する専門的な知識が必要になる。
WEBサイトが必要であれば立ち上げればよし、専門知識が必要であれば勉強して経験を積めばよし、しかし根本的な問題としてインドネシア関連キーワードの検索ボリュームが少ないということは、日本人のインドネシアに対する関心がまだまだ低いということであり、このフィールドで闇雲に勝負をかけるのは、魚の居ない池に釣り糸を垂らすような虚しい行為になりかねません。
Ubersuggestで見たインドネシア関連キーワードとバリ島関連キーワードの検索ボリュームですが、ここに表示されているクエリでそれぞれGoogle検索して上位表示されているサイトをチェックすると、個人で戦えそうなキーワードは「インドネシア語」「インドネシア料理」「バリ島 お土産」くらいで、その他のキーワードでの検索上位はウィキペディアや政府系機関のサイト、大手旅行会社など逆立ちしても勝てない相手ばかりです。
今のGoogleのアルゴリズムはE-A-T(E:Expertise専門性 A:Authoritativeness権威性 T:Trustworthiness信頼性)を重視すると言われており、個人が頑張ってどうこうできる話ではなくなっており、仮にインドネシア関連キーワードという小さな公園の敷地内での陣取り合戦で、狙ったキーワードで上位を取れても、検索ボリュームが小さすぎて、費やす時間と労力に比べて収益が小さすぎるのです。
弊社のブログもそうですが、在住者目線で書かれるインドネシア関連情報サイトでは、大きな検索ボリュームを期待できないことが最大のネックであり、要は刺激的な日常生活から書くネタは無尽蔵にあったとしてもそれに対する需要が少なく、1PV単価が0.2円~0.3円と言われるGoogleアドセンスでまとまった収益を上げようとすると、大量のPV数を集める必要があります。
SEOで難しければTwitterやFacebookなどのSNSからの流入はどうかと考えるわけですが、これは「あなたはインフルエンサーになれますか?」と聞かれてYESと答えられる人なら可能でしょうが、Googleアルゴリズムに関する定量的でロジカルな情報がネット上に溢れる一方で、SNS集客に関する情報は「有益な情報をつぶやけ」「有名インフルエンサーに絡め」など中身の薄い情報ばかり、しかも検索ボリュームが少ないのと同じ理由でインドネシアクラスタに対する需要の少なさから、SNS集客はSEO対策よりも圧倒的に難しいと思います。
インドネシアの集客WEBサイトで重要になるコンバージョン率
インドネシアでは手離れのよい消費財などの物販であれば、WEBサイトを介さずともInstagramなどのSNSやTokopediaなどのオンラインマーケットプレイスで直接販売するほうが手っ取り早く、最近はB2Cのオンラインマーケットプレイス市場まで、C2CのSNS経由の取引に侵食されはじめています。
WEBサイト自体で収益化するのが目的ではなく、商品やサービスを販売するための集客WEBサイトの場合、PV数が多いに越したことはありませんが、インドネシアクラスタというニッチな層に、狙ったインドネシア関連キーワードでリーチすることがより重要になりますので、検索ボリュームが少ないことはあまり問題になりません。
インドネシアの日系企業様が「インドネシア現法独自のWEBサイトを立ち上げたい」という場合の目的は大きく分けて2つあります。
- インドネシアでのサポート体制が万全であることを顧客にアピールしたい
- WEBサイトを通じてインドネシア国内からお問い合わせやリード(見込み顧客)を獲得したい。
1は顧客が本社側でインドネシア現法での取引を行うか否かの判断を下す際に「インドネシアにも強力なサポート体制がありますから安心してください」とプッシュするのが目的であり、集客自体は本社側で行われるためインドネシア側では「顔の見えるWEBサイト」作りが重要になりますが、2の場合はインドネシアでの集客の手段としてのWEBサイトですから、少ない検索ボリュームの中からどれだけのコンバージョンを生み出せるかというコンバージョン率CVR(Conversion Rate)が重要な指標となります。
そのためには集客した先で提案する商品またはサービスありきでサイト設計しないと、狙っていない流入キーワードばかりが増えてCVRが落ちるという効率の悪いWEBサイトになってしまうわけで、悪い例としてこの弊社ブログは「悟りの境地」という、インドネシアで業務システムビジネスを行う活動内容とは縁もゆかりもないクエリでの流入が多く、ここからシステムに結びつくことはまずあり得ないのです。
これはセミナーやウェビナー(オンラインセミナー)でも言えることで、時勢に合った万人受けするテーマで開催すれば参加者は増える一方で、その後のフォローに繋がらない(コンバージョンしない)結果に終わるわけですが、これが必ずしも悪いことかと言えばそうでもなく、例えは悪いですが企画した合コンに彼氏なし女子に一人だけ参加されるよりも、彼氏あり女友達を一緒に3人連れて来てくれるほうが、場も盛り上がれば友達の友達を紹介してくれる可能性もゼロではないという点で、意味があるのです。
モチベーションを維持するというマインドの問題
ビジネスで一番難しいのは「資金調達」でも「商品開発」でもなく「集客」であり、集客を目的としたWEBサイトにとって重要なことはより多くの人に訪問してもらうことですが、集客のしやすさと客質との間にはトレードオフの関係があります。
マクドナルドでコーヒー一杯で何時間も粘る高校生が増えすぎると業務効率が落ちる。かといって追い出して店がガラガラになるのも雰囲気が悪い、だったら枯れ木も山の賑わい、モチベーションを上げるという意味では意図しないクエリによる検索結果からの流入も、ある程度は許容せざるを得ないという話です。
これはアドセンスやアフィリエイトなどで収益を発生させることを目的としていない集客ブログの場合には、CVRを落としてでもPV数を増やしたほうがモチベーションは維持できるケースもありうるということです。
モチベーションを上げるために非効率を受け入れることが必ずしも正解だとは思いませんが、僕のように結果よりも過程を重視するタイプの人間にとっては、集客WEBサイトによるコンバージョンという最大の目的を犠牲にしてでも、経験や頭の中の知識を体系化し、ネット上で見える化・共有化することにより快感を得ることがマインドのリチャージという意味で重要であり、どうしても本業とは無関係の記事を書いてしまうのです。
僕がブログを始めたのは2004年頃、シックス・アパート社が開発したCMSの先駆け的存在であるMovable Typeをホスティングサーバーにインストールしたのが最初で、その後ブログサービスのエキサイトブログに引っ越してから、WordPressに切り替えたのが2008年ですから、足掛け15年以上続けていることになります。
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インドネシアで感じた検索エンジンとアルゴリズムの変遷
WEBサイトの爆発的増加により検索エンジンはディレクトリ型からロボット型が主流となり、度重なるアルゴリズムのアップデートによりSEO対策は難しくなっていますが、Googleが目指すところは読者満足度の高いサイトを上位表示させることで検索エンジン自体の満足度を高めることです。
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当時家具と雑貨のB2Bサイト上でも、時には飼い犬やアロワナ、淡水エイなどペット系のネタを投下し続けていましたが、内容はともかく日本在住のお客さんにバリ島在住の自分の生活の痕跡を伝えることで、現地に根ざしたサポートが出来ることをアピールすると同時に、ブログ継続のモチベーションを維持していたわけです。
そもそも僕がインドネシアでブログを書く意味は、新規案件のリード獲得というCVRを上げる目的以外に、インドネシア生活のお気持ち表明という備忘録的な意味もあり、もしSEOの観点に特化し後者を一切排除してしまったら、モチベーションの維持が難しく味気ないものになってしまいます。
インドネシアでWEBサイトやブログを立ち上げる目的はさまざまでしょうが、コンバージョンを達成するために進むべき方角の閾値(しきい値)の広さが、Googleアドセンスやアフィリエイト収益を目的としたサイトと、商品やサービスを販売するための集客WEBサイトの違いであり、インドネシアが益々経済発展を遂げ、多くの日本人がインドネシアに興味を持つようになれば、インドネシア関連キーワードの検索ボリュームも増加し、インドネシアでのWEBベースのビジネスが成立しやすくなるはずです。