アデニウムとフランジパニの違いと育て方

2020/07/27

アデニウムとフランジパニの違いと育て方を構造化した図解

アデニウムは南米原産のフランジパニ(プルメリア)のミニチュア版と勘違いされがちですが、実際にはアフリカやアラビア半島の乾燥地帯を原産としています。乾燥気候に耐えるために、水分を貯える塊茎が特徴です。

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インドネシアの代表的な植物にはラフレシア、フランジパニ、ハイビスカス、アロカシアがあります。2020年から2021年のコロナ禍で観葉植物栽培ブームが発生しました。零細事業者のオンライン進出はインドネシアの国家戦略に合致しています。

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この記事でわかること

  • アデニウムはアフリカやアラビア半島の乾燥地帯を原産とする植物です。
  • フランジパニは南米原産で、バリ島のヒンドゥー教のお供え物に使われます。
  • アデニウムは水を貯える塊茎が特徴で、乾燥気味に育てるのが適しています。
  • インドネシアではアデニウムをkamboja Jepang(日本のカンボジア)と呼びます。
  • アデニウムはハダニが付きやすく、殺虫剤での対策が必要です。

フランジパニとアデニウムは似て非なる植物

フランジパニ(Frangipani)は、バリ島のヒンドゥー教のお供え物であるチャナン(canang)に添えられることが多く、バリ島を象徴する花と考えられています。プルメリア属(Plumeria)の植物で、日本ではプルメリアと呼ばれることもあります。インドネシアではカンボジアの花(Bunga Kamboja)と呼ばれますが、ジャワ島では墓場に生えていることが多いため「死者の花(Bunga Orang Mati)」と呼ばれることもあり、縁起が良いとは言えないイメージがあります。

フランジパニ
近所のモールのBunga Kambojaとうちのフランジパニの挿し木

フランジパニは南米原産で、カンボジア発祥ではありませんが、高く成長して日陰を作るため、昔の人々は墓地の周りに植えることが多かったようです。墓に落ちる花は魔法や神秘的なエネルギーを持つと信じられていました。この逸話を聞くと、梶井基次郎の「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」という散文詩を思い出します。桜の花が美しく咲くのは屍体の養分を吸っているからだという発想は、死に対する神秘性を求めるアジア独特のものかもしれません。

見た目がフランジパニのミニサイズで、盆栽のように植えられる植物は英語でJapanese frangipaniと呼ばれますが、インドネシアではkamboja Jepang(日本のカンボジア)と呼ばれ、アデニウム(adenium)属に分類されます。アデニウムはイエメンの港湾都市アデン(Aden)に由来し、アフリカやアラビア半島の乾燥地帯を原産としています。塊茎に水を貯える機能があり、「フランジパニのミニチュア版」というのは誤解で、プルメリア属のフランジパニとは異なる性質を持つ植物です。

事例:足の速そうな人と中年のおじさんみたいなKamboja Jepang植えます。アデニウムは乾燥地帯を原産としており、水をやり過ぎると肥大している幹や根がブヨブヨになり腐って枯れてしまうので、乾燥気味に育てるくらいがちょうど良いです。サボテンなど多肉植物と同じく、乾いた土壌に水を撒きたいという人間の欲求を押さえる理性が試される植物です。

アデニウム

インドネシアでは、大きいものにBangkok(バンコク)、小さいものにJepang(日本)と名付けるステレオタイプな考え方があります。例えば、大きなドリアンはDurian Bangkok、闘鶏用の大きくて気性の荒い鶏はayam Bangkokと呼ばれ、フランジパニのミニチュア版のようなアデニウムがkamboja Jepang、女性用生理ナプキンをroti Jepang(日本のパン)と呼んだりします。

アデニウムには害虫がつきやすい

アデニウムは、我が家で栽培する植物の中でも特にハダニが付きやすいことで知られています。葉が黄色くなり元気がないと感じたら、葉の根元にクモの糸状のものが付着していることが多く、葉の裏側には黒い斑点のようなダニが見られます。このような場合、殺虫剤(anti hama)をスプレーし、指でこそぎ落とした後、ウェットティッシュで拭き取ることが効果的です。

アデニウムは「砂漠の薔薇」とも呼ばれ、乾燥地帯の植物です。そのため、直射日光が当たるベランダやプールサイドに置かれることが多いですが、塊茎に水分や栄養素を貯える習性があります。乾燥しているからといって水や肥料を過剰に与えると、塊茎が腐ってしまうことがあります。

事例:水をやり過ぎると根腐れするアデニウムを、土砂降りの雨も降り注ぐ庭に直植えしてみたところ、鉢植えしていた頃とは比較にならないくらい健康に生育しています。つまり水のやり過ぎが悪いのではなく、水捌けさえ良ければむしろ日当たりの良い屋外のほうが適した環境なのかもしれません。

アデニウム