サボテンのトゲは、乾燥地帯の過酷な環境に適応するために葉から進化したものです。これにより、動物に食べられるのを防ぎ、温度調節や繁殖、水分の吸収を助ける機能があります。しかし、栽培する際には水のやりすぎによる根腐れに注意が必要です。
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インドネシアの観葉植物まとめ|人気品種・育て方・ビジネス最前線まで
インドネシアの代表的な植物にはラフレシア、フランジパニ、ハイビスカス、アロカシアがあります。2020年から2021年のコロナ禍で観葉植物栽培ブームが発生しました。零細事業者のオンライン進出はインドネシアの国家戦略に合致しています。
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この記事でわかること
- サボテンのトゲは葉から進化し、動物からの防御や水分吸収を助けます。
- サボテンは水のやりすぎで根腐れを起こしやすく、注意が必要です。
- レンバンはジャカルタ近郊のサボテン生産の中心地で、涼しい高原気候が栽培に適しています。
- サボテン栽培にはpasir malangや赤玉土などの特定の土壌が使用されます。
- インドネシアではインスタグラムを利用したサボテンの直販ビジネスが活発です。
サボテンの栽培は想像以上に難しい
我が家では、アロカシア(Alocasia)やアンスリウム(Anthurium)、アグラオネマ(Aglaonema)など、熱帯雨林の地表近くに生育する植物を多く栽培しています。リビングの窓際や中庭に面したテラス、玄関前など、直接雨にさらされない場所には多くのサボテン(Kaktus)のポットを飾っています。これらはインドネシア国内で栽培されたものもあれば、タイ、日本、韓国、ブラジル等からの輸入品種もあります。
一般的なサボテンのイメージは、過酷な乾燥地帯でたくましく生育する生命力の強さから、水やりの手間がかからない植物というものです。しかし、実際に栽培してみると、水のやりすぎで茎の根元が黄色く変色し、触るとブヨブヨと柔らかくなる根腐れを起こしがちです。乾いた植物や土壌を見ると水を撒きたくなるのは人間の本能ですが、サボテンにとっては有難迷惑な行為です。
事例:サボテンのトゲは、乾燥地帯の過酷な環境に適応するために葉から進化したもので、動物に食べられるのを防ぐ、温度調節をする、繁殖しやすくする、水分を吸収しやすくするなどの機能があります。光を吸収して水を分解し酸素を発生させ、二酸化炭素を有機物に生成する光合成は太い茎で行います。

サボテンと言えばメキシコの荒野で昼は強烈な直射日光、夜は霜が降りるほどの寒気にさらされても平然と生存しているイメージがあります。しかし、西ブカシの強烈な直射日光の下にサボテンを置くと、数時間で日焼けしてしまいます。室内で栽培すれば光量が足りず元気が無くなるため、高価なサボテンは植物育成ライトの下で室内栽培にしています。
事例:室内の植物が元気ないので、光合成を促進する波長である赤い光や、葉や茎の形成に有効な波長である青い光を発する植物育成ライトを設置してみたところ、一週間後にはサボテンが電球の方を向いていました。どんだけ光好きなん😂

サボテンの種類と栽培に適した土壌
葉、茎または根の内部の柔組織に水を貯蔵している植物の総称をSukulen(多肉植物)と呼びます。多肉植物には葉のような花びらがある一方で、サボテンは葉がとげの形に進化し、葉の組織の機能を果たしています。すべてのサボテンは多肉植物ですが、すべての多肉植物がサボテンであるとは限りません。
サボテンを学術的に分類しようとすると種類が多くて大変ですが、見た目から分類した場合にはトゲを持つもの、花びらのような平べったいもの(Sukulen)、生きた石と呼ばれるもの(Lithops)、変わった形をしたものといった特徴に分けられます。
事例:リトープスというキモ可愛く若干卑猥なサボテンはインドネシアではbatu hidupと呼ばれるように、パカッと割れた石の中から石が生えているように見えます。またBrain Cactus(人間の脳みそサボテン)と呼ばれる若干グロい形状をした多肉植物は、日本では金手毬とも呼ばれています。

サボテン栽培用の土壌(media tanam)として一般的な配合物は、東ジャワの高原都市マラン(Malang)で採れるpasir malangをベースに、稲の籾殻を焼いたsekam bakar、牛の糞(pupuk kandang)を混ぜたものが使われます。
うちの場合、高価なサボテンにはbatu apung(軽石)を砕いたものとバーミキュライト(vermiculite=農業や園芸に使われる土壌改良用の土)に、通気性、保水性、保肥性に優れた赤玉土(akadama)を混ぜたものを使っています。
サボテン生産の中心地であるレンバン(Lembang)
西ブカシから車で2時間半、バンドゥン近郊の高原地帯のレンバンは、ジャカルタの南にあるボゴール(Bogor)、東ジャワのバトゥ(Batu)と並んで、涼しい高原の気候と肥沃な土壌を利用した観賞用植物の一大供給地です。山間部には村全体がサボテン栽培を生業としている地域もあります。
事例:レンバンまでサボテンを買いに来たアミーゴ。レンバンのサボテンハウスは悪路が多く、車のタイヤが心配です。コロナの影響でジャワ島外への発送がストップしており、ジャワ島内でも閉鎖された道の影響でクーリエの発送リードタイムが通常3日のところが10日になっています。

2020年4月のPSBB(大規模行動制限)発令前にレンバンの生産者のハウスを訪問しましたが、新型コロナウイルス感染拡大を懸念したジャカルタの住宅地や地方の村が、地域レベルで道路を封鎖し自主ロックダウンしたため、ジャワ島内での物流が滞っています。
生産者のハウスは山間の村の路地の奥にあり、栽培に必要な土地や水にかかる固定費を極力抑えることができるため、売上原価を抑えた利益率の高いビジネスと言えます。
事例:オンラインマーケットプレイスを通さずインスタ上での生産者による直マーケティング、税務署職員も足を踏み入れなさそうな山奥の集落の路地裏のハウス。気候が良いので生産歩留まりが高く、場所代水代はタダ同然の家族経営で固定費も圧縮、売上≒収入の究極のビジネスモデル。

生産者のハウスでは、真剣な顔で植物の写真を撮影している人に出会います。彼らはInstagramやTokopediaを通してインドネシア各地に植物を販売する個人事業主で、ここでは写真だけ撮影してオーダーが来たら生産者から直送してもらうというドロップシッピングによる商流が出来上がっています。
事例:バンドゥンやボゴールにある植物生産者のハウスには、写真だけ撮ってTokopediaやインスタにアップして売れたら直送してもらうドロップシッパーがたくさん来ています。元手ゼロで原価ゼロの商売です。インスタで集客し直接見に来て買っていく裕福なibu2が、自分のコレクションをアップして販売するという、インスタを介した中間手数料なしの直接取引が活発です。オンラインマーケットプレイスにとっては脅威になると思います。

私が知る限り、生産者が直販している例は少なく、販売者との役割分担が出来上がっています。中には1998年の金融危機で職を失ったエンジニアが、趣味のサボテン栽培をビジネス化し、複数のハウスを管理している例もありました。