インドネシアでは、イスラム教の開祖ムハンマドが猫好きだったことから、猫が多いと言われています。しかし、実際には野良猫が自然に増えているだけのようです。一方で、犬は不浄な動物とされ、唾液がついた身体は土で洗浄する習慣があります。
-
-
インドネシアの生活事情まとめ|文化・健康・交通・買い物・宗教まで
インドネシアの文化や生活習慣は日本人にとって馴染みやすいものである。インドネシアではSNSを通じて在留邦人の声が政治に影響を与えることがある。椰子の実ジュースには抗菌効果やアンチエージング効果がある。
続きを見る
この記事でわかること
- インドネシアではイスラム教の影響で猫が多く見られます。
- ジャカルタでは野良犬が少なく、イスラム教で犬の唾液が不浄とされるためです。
- 野良猫は自然に増えており、特にジャカルタや西ブカシで多く見られます。
- イスラム教徒は猫に対して寛容で、餌やりをする人もいます。
- ジャカルタでは大型犬を飼うことがステータスとして広まりつつあります。
インドネシアに野良猫が多いのはなぜ?イスラム教と現地の猫文化
インドネシアには野良猫が多く、ジャカルタや西ブカシの自宅周辺でも多くの猫が見られます。特に玄関前の椅子で寝る猫はいつも決まっています。

イスラム教徒の多いインドネシアでは、イスラム教の開祖ムハンマドが猫好きだったことから猫が多いと言われます。しかし、ブカシ在住のジルバブ女子に聞くと、猫は蚊と同じく知らないところで勝手に増えているだけだと否定されました。
屋外のカフェやワルンでは、野良猫が食べ物をねだることがありますが、ジルバブ女子たちは悲鳴を上げて追い払うことが多いです。日本人は猫のかわいい声にほだされて撫でることが多いようです。
日本人は猫好きが多く、ジャカルタ在住日本人のコミュニティでは猫のことを悪く言うと極悪人扱いされるかもしれないので、猫の話題には触れないようにしています。

私は猫が特段好きでも嫌いでもありませんが、西ブカシの一軒家に引っ越してから、野良猫が家に入ってくるのを許可していたら、家中足跡だらけになり、ソファの上でおしっこされたため、完全に室内立ち入り禁止にしました。
毎朝出かけるときに車の上で寝ている猫をどかそうとすると抵抗され、扉を開けた隙間に頭を突っ込んで侵入しようとする猫を遮ると引っ掻かれます。1年間毎日野良猫とコントを演じているようですが、全く懐いていません。
日本ではペットとして飼われている猫の数が犬を上回っていますが、かわいいとか癒されるという理由だけで、なぜこんなに多くの猫好きがいるのか、私には理解できません。
イスラム教が犬を避ける理由とは?ジャカルタで野良犬が少ない背景
ジャカルタで野良犬を見かけるのは非常に稀です。これは、イスラム教で犬のよだれが不浄なものと考えられていることと関係があります。以前、ヒンドゥ教が主流のバリ島に住んでいたとき、ジャカルタから来たイスラム教徒の友人が、うちの犬達に舐められてパニックになり、慌てて庭に下りて土をかき集め始めたことがありました。

そのとき初めて、イスラム教徒にとって不浄な犬の唾液がついた身体は、土をこすり付けることで洗浄するということを知りました。バリ島とは違い、ジャカルタで野良犬をほとんど見ないのは、明らかにイスラム教の影響です。しかし、2026年ではジャカルタの中心部でもゴールデンレトリバーやサモエドなどの大型犬を散歩させる姿を見かけます。これは、中国の都心部のように、金持ちのステータスとして高級な大型犬を飼うのがジャカルタでも普通になっているのかもしれません。
私は犬派ですが、猫がいることのありがたみを感じるのは、屋根に上ってネズミを駆逐してくれることです。バリ島の家でも犬達はネズミを追いかけてくれましたが、犬は高いところに上れないので屋根裏で活動するネズミには対処できませんでした。当時は嫌な異臭がするたびに、自分で屋根裏に登ってネズミの死骸を掃除するという気が重くなる仕事がありましたが、この家ではネズミの姿をほとんど見かけません。
2024年にイスラム色の強い北ブカシに引っ越してから気づいたのですが、毎朝のように猫への『餌やりおばさん/おじさん』が出現し、野良猫達が仲良くキャットフードを食べている光景に出くわします。宗教的な善行の一環なのか、単に腹を空かせた野良猫への同情心なのかは分かりませんが、イスラム教徒は猫好きという理論の裏付けにはなるかもしれません。