イノベーター理論とキャズム理論で見るインドネシア市場

2014/09/02

2019年インドネシア大統領選挙

新商品を積極的に取り入れるイノベーターや、流行に敏感で情報収集力の高いアーリーアダプターがいます。この上位2層を合わせた16%に追従するのが、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードと呼ばれます。

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この記事でわかること

  • イノベーター理論は1962年にアメリカで体系化された理論です。
  • インフルエンサーはアーリーアダプター層に属し、影響力を持ちます。
  • インドネシアの人口は2億4千万人で、上位です。
  • 大統領選挙では、ネット上の支持の見え方と実際の得票が乖離することがあります。
  • キャズム理論ではアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に溝があります。

イノベーター理論から読み解くデジタルマーケティングとインドネシア大統領選の現実

イノベーター理論は、1962年にアメリカで体系化されたマーケティング理論で、技術革新がどのように大衆に普及するかを分析します。インドネシアは、日本の高度成長期に似た状況にあると言えます。

この理論をデジタルマーケティングに当てはめると、インフルエンサーがアーリーアダプター層に属し、市場に影響力を持っています。特にFacebookやTwitter(X)で多くのフォロワーを持つアーリーアダプターの拡散力を活用したソーシャルメディアマーケティングが注目されています。

ウィキペディアより

イノベーターからアーリーアダプター層までの16%に情報を波及させることが重要です。特にインフルエンサーの役割が大きく、彼らの拡散力を利用したマーケティング手法が効果的です。

  1. イノベーター(Innovators:革新者):市場全体の2.5%。
  2. アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者):市場全体の13.5%。
  3. アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者):市場全体の34.0%。
  4. レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者):市場全体の34.0%。
  5. ラガード(Laggards:遅滞者):市場全体の16.0%。

事例:インドネシアの大統領選挙では、ネット上の支持の見え方と実際の得票が乖離し、僅差の結果になることがあります。

要点:ネットでのバズが必ずしも現実の成果に直結しないことを示しています。レイトマジョリティ層とラガード層が現実には理論以上に影響力を持つ可能性があります。

キャズム理論から読み解く|インドネシア市場におけるWEBマーケティングと政治への影響力

キャズム理論によれば、16%のアーリーアダプターと84%のアーリーマジョリティ以降の間には大きな溝が存在します。この溝を超えることがWEBマーケティングの成功の鍵であり、アーリーアダプターだけでなくアーリーマジョリティに対するマーケティングが必要です。

事例:ジャカルタの日本食レストランでは、美味しさだけで流行るわけではありません。日本食に対する理解や情報を持つアーリーマジョリティやレイトマジョリティのインドネシア人客層をつかむことがキャズム越えの鍵となります。

要点:アーリーマジョリティをターゲットにしたマーケティングが重要です。

オンラインのWEBマーケティングがオフラインのキャズム越えにどれだけ有効かという点では、ソーシャルメディア上のバズが現実の評判に与える影響は、日本とインドネシアで共通しています。しかし、政治への影響力はインドネシアのほうが大きいです。

インドネシアでは若い有権者の政治への関心が高く、若年労働人口の比率も高いです。世界有数の人口規模を持ち、人口構造がピラミッド型であるため、人口ボーナスが続くとされています。

日本のように働き手1人あたり2.3人の高齢者を支える状況とは異なり、インドネシアは経済成長が見込まれますが、ソーシャルマーケティングが政治利用された場合の影響力も大きいというリスクがあります。