※2011年当時の記事ですので、通信技術が進歩した現在とは事情が異なることをご考慮ください。
周波数とは1秒間に何回波が出来るかということで、振動の速さ=1秒間に何回振動するかになるため、無線データの通信速度は周波数の大きさに比例して速くなります。
データ(電気信号)は電波に変換され遠くに伝わっていく際の、波長(波のピークと次のピークの間隔)が1つの波なので、波の頭の数が一定時間の間にたくさんあるというのは周波数が高い状態で、使用する電波の周波数が高ければ高いほどたくさんの情報が送れることになります。
波長x周波数=電波の速さ=300,000Kmと決まっており、電波の速さというのは光の速さと一緒で30万km/秒(地球7周半)で固定されており、波長と周波数は相関関係にあります。
光も電波も空間の電場と磁場の変化によって作られる波、電場の周りに磁場が発生する電磁波の仲間で、周波数が大きいほど波長は短くなり通信速度は速くなります。
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インドネシアのITサービス
インターネット技術の急速な発展と普及により、優秀なIT人材を輩出することで知られるジャカルタのビヌス大学(BINUS)やバンドゥンのバンドゥン工科大学、インドネシアコンピューター大学(UNIKOM)の学生の多くがインターネット・WEB業界やソフトウェア業界を志望するようです。
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無線LANと有線LANの規格
3月のはじめに日本に帰ったときに、東京にWi-Fiアクセスポイントが少ないことに驚き不便を感じました。ジャカルタのカフェやレストランの多くがWi-Fiアクセスポイント(Hotspot)を売りにお客を呼び込もうとしている状況とは随分異なります。日本でのPCからのネット接続は、基本はスマホのデータ通信パケットによるテザリングになるんでしょうか。
そもそもWi-FiというのはIEEE802.11という無線LAN規格を普及させるために名づけたブランド名で、IEEEというのはアメリカの電気学会の名前でThe Institure of Electrical and Electronicsの略であり、この学会は有線LAN(IEEE802.3)と無線LAN(IEEE802.11)の規格を定めています。
有線LANの規格はUTPケーブル(LANケーブル)の伝送速度ごとに以下のように分けられています。
- 10Base-T(カテゴリ3)
- 100Base-T(カテゴリ5)
- 1000Base-T(カテゴリ5eまたはカテゴリ6)
無線LANの規格は以下のように分けられています。
- IEEE802.11a(54Mbps : 5GHzの帯域を使用)
- IEEE802.11b(11Mbps : 2.4GHzの帯域を使用)
- IEEE802.11n(144Mbps)
(2021年12月追記)
現在はIEEE802.11n(周波数2.5GHz)が600Mbps、IEEE802.11ac(周波数5GHz)が6.9Gbpsというように、高周波数帯を使った高速通信が主流となっています。
携帯電話の規格
一方デジタル携帯電話の無線規格は世代(Generation)として総称されることが多いです。
- GSM(2G)
- GPRS(2.5G)
- EDGE(3G)
- HSDPA(3.5G)
- LTE=Long Term Evolution(4G)
インドネシアの3G対応の携帯電話を持っていると、日本に持っていけばSoftbankの3Gの電波をキャッチしローミング(HPやインターネット接続を契約業者のサービス範囲外の場所で他業者の設備を使って利用すること)が利用可能になります。
(2021年12月追記)
2021年現在でも5Gは普及していないことから、ネットワーク通信技術の進歩は頭打ちになりつつあるのかもしれません。
日本は2G方式でGSMを採用せず独自規格を採用したためガラパゴス化してしまい、世界標準のGSMの携帯電話を日本に持っていっても電波をキャッチできずローミングができませんでした。3Gになってようやくインドネシアの携帯電話が日本で使えるようになったということです。
ちなみに今回日本で3Gのローミングをしましたが、ProXLの場合は3日間はローミング費用無料だったようです。但しBlackberry使用の場合は3日以降は一日Rp.50,000課金されたらしい・・・。
日本で3Gモードをオンにしていると、かかってきた電話に対してもローミング費用が課金されるので、ローミング機能をオフにしておくほうが良いです。
(2022年1月追記)
ジャカルタの一部では既に5G電波飛んでいる場所があるという情報もあり、Xiaomiなど中華スマホメーカーを中心に5G対応を打ち出した新機種が店頭に並び始めています。
インドネシアのCDMAと3Gの関係
さて本日訳あってKuninganのAmbassadorモールにて、FlexiのCDMAのSIMカード(RP.25,000なり)を、SamsungのCDMA対応携帯とセットで50万ルピアで購入しました。
僕のポケットWIFIはaha(esia)というプロバイダーのCDMA規格の通信であり、ネット接続はジャカルタ郊外の工業団地からでも全く問題なし。むしろこれまで使っていたIndosatやSmartのHSDPAに比べてはるかに快適。インドネシアのCDMAサービスはなかなか侮れません。
CDMAはGSM方式(GPRS方式)とは別規格ですが、スピードの観点からランク付けすると3G(EDGE)に相当します。
Blackberry Curve 9300を使いはじめて一週間経ちましたが、一番便利だと思うのはプッシュ型メール配信(電話のように着信を知らせる)かもしれません。
電話やインターネットメールは端末からサーバーに自分から接続して「機能を利用したい」という要求を出す=データを引っ張るという意味からプル型と呼ばれます。
一方Blackberry端末はサーバーに要求しなくともサーバーが一方的に情報を配信=データを押し出すという意味でプッシュ型と呼ばれます。メール、SMS、BB MessangerだけでなくTwitterのreplyまでプッシュしてくれるので、メールの返信遅れを心配する心労が(おおげさ)随分と減りました。
さてCurveは3G対応なんですが、何で3Gが良いのかというと当然データ通信が速いから、ということなんでしょうけど、じゃあ何で3Gはデータ通信が速いのでしょうか?
無線データ通信速度(電波のスループット)は周波数(振動の速さ=1秒間に何回振動するか)の大きさに比例して速くなる。データ(電気信号)は電波に変換され遠くに伝わっていくが、波のピークと次のピークの間隔(波長)が1つの波なので、周波数とは1秒間に何回波が出来るかということ。
波の頭の数が一定時間の間にたくさんあるというのはまさに「周波数が高い」状態なので、使用する電波の周波数が高ければ高いほどたくさんの情報が送れることになります。
- 波長(1つの波の長さ)x周波数(1秒間に何回波が出来るか)
が大きければ大きいほどより速いデータ通信ができるんじゃないの、と思いたいところだけど残念ながら
- 波長x周波数=電波の速さ=300,000Km
と決まっており波長と周波数は相関関係にある。電波の速さというのは光の速さと一緒で30万km/秒(地球7周半)で固定されています。
光も電波も電磁波(空間の電場と磁場の変化によって作られる波、電場の周りに磁場が発生する)の仲間です。つまり周波数が大きいほど波長は短くなり通信速度は速くなります。
いまどきのADSL
今月からGrand Indonesia裏のアパートに引っ越しているのですが、アパートのインターネットサービスを完全monopoli(独占)している会社が提供するのはなんとADSL、いまどき電話線使わせるの?昭和なの?
ちょうど手持ちのADSLルーターがあるので、せっかくなのでお試し接続してみました。
電話線用のRJ-25モジュラージャックを触るのも久々ですが、TP-LINKのADSL2ルーターと壁の口を繋いで、管理画面192.168.1.1(たまに192.168.0.1の機器もある)にadmin/adminでアクセスして・・・というお約束の設定で、すぐにネット接続できるようになりましたが、1.5Mbpsというのはなんとも微妙なスピード。
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は、アナログ電話回線を使用する上り(アップリンク)と下り(ダウンリンク)の速度が非対称(Asymmetric)なデジタル有線通信で、通信インフラ劣悪なインドネシアでは、既存の電話線を使えるということで、ジャカルタから離れた工業団地で重宝されてきましたが、光ファイバーの設置やワイヤレス基地局の整備により、最近はほとんど見なくなりました。
うちのアパートのADSLサービスの場合、容量無制限はいまどき嬉しいのですが、月40万ルピア払ってこのスピード、しかも倍の3Mbpsにアップグレードすると価格は倍以上にアップするときたもんだ。
4G LTE全盛の時代にさすがにこれはないですが、youtubeをダウンロードしまくって後で見る人には容量無制限はいいかもしれません。
3Gと4Gの周波数と通信速度
一方で、普通なら20Mbps~30Mbpsほど出るSmartfrenの4G LTE Andromaxの4Gの電波も、障害物が多い25階の部屋には届きにくいのか、10Mbps行くか行かないか程度までダウンします。
周波数の帯域から見ると、携帯電話の通信規格である3G(3rd Generation)は700~900MHzの低帯域、4G(4th Generation)は1.5~2GHzの高帯域を使いますが、低帯域の3Gののほうが障害物に強くより遠く届きます。
通信速度から見ると、3Gが数Mbps、4Gが数十Mbpsという大きな違いがありますが、僕の少し古いタイプのスマホ、Xperia Z Ultraは4G未対応なので、もともと4Gの電波を拾うことはできないとはいえ、3Gの電波のほうが比較的障害物に強いので、とりあえずもそっっという感じで繋がってくれます。
いまのところ自宅ではADSL、外出先で3G Proxl Hodrodまたは4G LTE Smartfren Andromaxを使うことを想定しているのですが、SpeedTestの結果を見ると、自宅ADSLの遅さが圧倒的で感慨深いものがあります。
SmartfrenはこれまでFlexiやEsia(サービス停止)などと同じCDMA(Code Division Multiple Access)系サービスグループとして、TelkomselやProxlのGSM(Global System for Mobile communications)系に対抗してきましたが、現在はサービスの主流を完全に4G LTE(Long Term Evolution)にシフトています。
WDSではなくWifi Range Extender
Wifiの電波の届きにくい死角に、アクセスポイントを経由して電波の届く範囲を延長させるにはWDS(Wireless Distribution System)対応のアクセスポイントを使うものと思っていましたが、現在はWifi Range Extenderという電波の延長機器が普通に市販されています。
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リピータ・ブリッジ・ルーターの違い
ModemはModular(変調 アナログ→デジタル)とDemodular(復調 デジタル→アナログ)の頭をとってくっつけた造語であり、役割はダイアルアップとデータの変復調です。
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通信機器オタクならみんな大好きAmbassador Mallを一通りみてきましたが、無線LAN(Wifi)の電波規格IEEE802.11n(周波数2.4GHzの帯域で300Mbpsの速度)対応のものがだいたい45万ルピア前後、IEEE802.11n/a(周波数5GHzの帯域で750Mbpsの速度)もカバーしているDual bandのものもありましたが、必要ないので値段聞いていません。