ジャカルタで日本に縁のあるインドネシア人に出会うとテンションが上がる

本記事のポイント

インドネシア人は日本人と仕事をするうちに、日本人独特のインドネシア語のクセを受入れて意図を噛み砕いて理解し、日本人が作る相手との距離感を理解し、責任の所在をあえて明確にせず和を尊び誰か人を責めるより罪を憎むことに共感し、十分過ぎるほど話し合って議論が煮詰まってから決定されることを我慢できるようになります。

インドネシアにはムシャワラに基づく「話し合いによる合議制」を重視する風土がありますが、これらの日系企業の雰囲気を理解できるインドネシア人は、日本にもムシャワラの文化に近いものがあると理解してくれます。

スタバで働く日本語学科出身の女の子

Grand IndonesiaのEast mall 3階のスタバで7時の3in1開けを待っていますが、ここでキャッチするWifiルーターからのネットワーク名リスト見るとインドネシアのLTEサービスのハシリであるBOLTの名前が5個も見つかりました。

BOLT

まあネットワーク名を変えているケースもあると思いますが、USBケーブルでPCから専用ルーターに繋いでコントロールパネルに「http://192.168.1.1」のプライベートIPアドレス(Wifiルーターで一般的に使用される)でアクセスしてから変更するという非常に手間のかかる作業が発生しますので、そっち系に詳しくない人は購入時に店頭で設定してもらったBOLTの文字がくっついたデフォルトサービス名で使っている人が多いと推測されます。

最近のネット接続はスマホのテザリング主流で専用ポケットWifiルーターを使う人が少なくなった中でBOLTはまだまだ頑張ってますけど、他の大手キャリアで4Gサービス当たり前の時代に入ってしまった今後どうやって差別化していくんでしょうかね。

で、さっきいつものようにアイスコーヒー注文したら、初めて見る店員の娘に

店員
ショウショウオマチクダサイ

と日本語で返されたんですが、どうやら日本語学科出身らしい。ここは場所柄日本人が多いから学校で専攻した日本語が生かせる店舗に配属されてよかったね。。。

スタバのスタッフは各店舗をローテーションされますので、タムリンのBIIの地下のショップにいた娘が突然居なくなり寂しいなあ、と思っていた矢先にスティアブディ店ですぐに再会したり、昨日までRest area19kmにいた娘が今日から59kmの店舗に配属されて

店員
ハーイ、今日から私この店舗に配属になったのョー

とか言われても、全く違和感ないので何のことか一瞬分からないということもありました。

僕は毎朝オフィスに出社しているのかスタバに出社しているのか分からないような生活をしていますので、オフィスから最短距離のスタバにたどたどしい日本語を操る店員が配属されたということで、また一つ楽しみが増えました。

日系企業で働くインドネシア人

ジャカルタのシステム会社でインドネシア人の部下を複数人管理しながら仕事をしていますが、出会いあれば別れがあるように、何かのタイミングで彼ら彼女らは辞めていき、辞めた後に何をするかといえば、客先のIT担当として働く者、ジャカルタの同じ業界のライバル会社で働く者、独立して商売をはじめる者、でも失敗してまた同じ業界に出戻るもの、などのパターンがあります。

ちょうど今日、同じ業界のライバル会社で働くかつての部下がBBM(Blackberry Messenger)送ってきまして、かつてこっちで一緒に働いていた同僚とこんどはそっちのライバル会社で一緒に働くようになったとのこと。

こういう話を聞くとジャカルタのIT業界も狭いもんだと感じますが、一度日系企業で働いた人は、よほど日本人に対して嫌な思い出でもない限り、次の転職先も「雰囲気に慣れている」日系企業になる傾向が強いので、新しい職場で再会、というのはよくある話です。

実際、客先の担当インドネシア人が突然辞めたと思いきや、別の客先で同じようにシステム導入の担当として付き合うことになったりするのはよくあることで、この場合前のプロジェクトが上手くいっていればプラスに働きますが、上手くシステムがまわっていなかったりすると、後のプロジェクトにまで尾を引きます。

で、「日系企業の雰囲気に慣れる」というのはどういうことかと言うと、

  1. 日本人独特のインドネシア語のクセ
    nya(ニャー)とかkah(カー)とかを語尾に付けて角が立たないように伝えようとするインドネシア語の意図を噛み砕いて理解できる。
  2. 日本人が作る相手との距離感
    オフィスのスタッフにも運転手にもオフィスボーイにも人類平等、敬称「さん」付けして距離感を取ろうとすることを理解できる。
  3. 責任の所在をあえて明確にしない
    和を尊び誰か人を責めるより罪を憎むことに共感できる。
  4. 決定に時間と手続きがかかる。
    十分過ぎるほど話し合って議論が煮詰まってから決定されることを我慢できる。

インドネシアにはムシャワラに基づく「話し合いによる合議制」を重視する風土がありますが、これらの日系企業の雰囲気を理解できるインドネシア人は、日本にもムシャワラの文化に近いものがあると理解してくれます。

ですから欧米系の企業で働いていたインドネシア人の日系企業への転職組は非常に少ないのは十分理解できます。