新型コロナウィルス感染拡大を防ぐための大規模社会的制限(PSBB)施行後のインドネシア


大規模社会的制限PSBB (Pembatasan Sosial Berskala Besar)

僕が住んでいる西ブカシでも、3月下旬頃から労働省(Dinas Tenaga Kerja dan Transmigrasi)による自宅勤務WFH(Work From Home)とソーシャルディスタンシングの要請が企業や店舗に対して行われてきましたが、テレビ番組でも「#DiRumahaja(家に居よう)」というハッシュタグが表示されるなど自宅での自粛を促す雰囲気が強く、芸能番組も司会者MC(master of ceremony)以外は自宅から出演します。

そんな中でPSBBがジャカルタでは4月10日から23日まで、ブカシでは4月15日から28日まで、それぞれ2週間の予定で施行され、今後の感染拡大の状況によっては延長されるようです。

(4月22日追記)
予想どおりジャカルタのPSBBは5月22日まで延長されました。

(4月23日追記)
Tol西ブカシ出口で助手席に嫁はんを乗せていたところ、チェックポイントに止められました。低血圧で後部座席だと車酔いするんですという抵抗も虚しく嫁はんは後部座席に強制移動、2人とも検温を受けました。ただし罰金は取られませんでした。

日常生活でPSBBで直接的に影響を受けそうな外出時の行動はおおよそ以下のとおりです。

  • GoJekによるバイク二人乗り禁止。アプリ上のメニューからバイクの配車Gorideは削除されています。
  • 一般家庭でバイクの二人乗りをする場合は手袋とマスク着用必須で両者の住所が同じであること。
  • 5人乗りセダンの乗員は3名、8人乗りミニバンの乗員は4人。全員マスク着用のこと。

各地チェックポイントにてrazia(検問)があり、一応罰金の最高額は100jutaと言われているので、心理的に外出を制限する意味合いもありそうです。

外出したとしてもほとんどの飲食店は店内での食事は出来なくなっており、テイクアウェーのみ受け付けていますが、イートインを強硬する店でもテーブル間の距離は1.5mほど広げられています。

自宅での自粛続きによる食べ過ぎ飲み過ぎからPSBBはPelebaran Seluruh Bagian Badan(体のすべての部分が分厚くなった)などというパロディも作られているくらいですが、イートインの客が期待出来ない飲食店はデリバリーサービスを中心とした営業を続けています。

ジャカルタの多くの日本食レストランもお弁当販売を始める店が増え、ジャカルタに残る日本人にとって自宅で日本の味が食べられるということで大変好評なので、コロナ騒動が沈静化した後にも、弁当ビジネスというのは大きなチャンスになるのかもしれません。

二輪四輪産業への影響が深刻

2019年のインドネシアの二輪の販売台数が648万台、輸出81万台であり、四輪の販売台数が103万台、輸出30万台でしたが、新型コロナの影響で4月に入ってほとんどの日系二輪四輪メーカーが生産停止しています。

  • ヤマハ:4月3日~19日まで二輪工場の生産停止⇒5月4日まで延長。
  • スズキ:4月13日~26日まで四輪・二輪の工場の操業を生産停止。
  • トヨタ・ダイハツ:4月13日~17日まで生産停止⇒24日まで延長。
  • ホンダ四輪(HPM):4月13日~24日まで生産停止。
  • いすゞ:4月1日~既に製造を停止。

製造業は許可を取れば操業を続けることはできますが、マスク着用、ソーシャルディスタンシングを守っているか労働省(Dinas Tenaga Kerja dan Transmigrasi)からの検査が入り、違反が発覚した場合は操業許可の取り消しもあるようです。

インドネシアの2019年の四輪販売シェアはトヨタ(32.2%)、ダイハツ(17.2%)、ホンダ(13.3%)、三菱(11.6%)、スズキ(9.7%)と続いており、1.2%のシェアにとどまり業績不振が続いていた日産は、3月18日に現地生産の撤退を表明しており、今後は三菱自動車等と協力してインドネシアでの製造と販売を継続するということです。

インドネシアの日系製造業における二輪四輪の裾野産業の比率は高く、二輪四輪メーカーの生産停止によって大きな影響を受けます。

また二輪四輪業界全体をお客様とする弊社のようなサービス業への影響も大きく、コロナ騒動が沈静化した後にも以前と同じような事業環境は戻ってこないという前提で、ポストコロナ禍以降の事業のやり方を日々試行錯誤しています。