昼間は面積の広い葉っぱをいっぱいに広げて、二酸化炭素を吸収し酸素を放出してくれるカラテア(Calathea)は、夜になると起立して寝る様子から『祈る植物』と呼ばれ、風水的にはポジティブなエネルギーを吸収し運気を引き寄せると言われています。 インドネシアの植物 「インドネシアの植物」と聞いて思い浮かぶのはバリ島を象徴する花でもありお供えものチャナンに添えてあるフランジパニ、灼熱の熱帯気候を体現するようなハイビスカス、傘替わりに使えそうな大きな葉っぱで有名なアロカシアなどです。 続きを見る
風水的に平穏と調和をもたらすとされるカラテア
カラテアは(Calathea)特徴的な葉の模様と幅広の葉っぱを大きく広げる姿で知られる人気のある観葉植物で、その外観と比較的容易な管理方法からインドネシアでも多く栽培されており、湿度が高く明るい間接光がある場所で最もよく育ち、適切な水やりと肥料が必要になります。
カラテアは、南アメリカ原産のアマランス科に属する多年草で、熱帯雨林の床下で育つ植物であるため、高い湿度と一定の高い温度を好みます。
カラテアの葉には斑点、ストライプなどの模様が見られ、これらは種によって異なり、色合いやパターンも多様で、一部の品種は、葉が開くときや閉じるときに音を立てることでも知られています。
ちょうど我が家のカラテアにピンクの小さな花が咲いていますが、一般的に栽培されるのは葉の美しさのためで、花は地味で注目されにくく葉の下に隠れることが多いですが、緑や白、ピンクなどの色彩が美しい花を咲かせることがあります。
直射日光や乾燥した空気にさらされると葉が焼けたり枯れたりすることがあり、適度な風通しも重要ですが、強い風にさらされると葉が傷つくことがあります。
カラテアの土は、よく排水された、軽くて空気が通りやすいものが適しており、通常ピートモス(蘚苔類などの植物が堆積し腐植化した泥炭を脱水、粉砕、選別したもの)やパーライト(加熱により膨張する性質をもつガラス質火山岩の総称)を混ぜた土壌が推奨され、定期的な水やりと、日本で栽培するのであれば春から秋にかけての成長期には液体肥料を与えることが必要です。
昼間は面積の広い葉っぱをいっぱいに広げて、二酸化炭素を吸収し酸素を放出してくれるカラテア(Calathea)は、夜になると起立して寝る様子から『祈る植物』と呼ばれ、風水的にはポジティブなエネルギーを吸収し運気を引き寄せると言われています。
我が家では仕事へのご利益を期待して、私のデスクから見える中庭に多数のカラテアを配置していますが、いまのところ目に見える効果は発揮しておりません。
インドネシアでカラテアを栽培する目的と意味
カラテアはインドネシアの多様な気候条件にも適応するため、多忙でストレスの多いジャカルタ都心部での日常生活の中で、カラテアを栽培することでリラックス効果を提供し、心を落ち着かせることができ、生活や環境にポジティブな影響を与えるという単なる植物の栽培以上の意味を持ちます。
インドネシアの多様な文化や美しい自然環境と調和するように、カラテアの鮮やかな葉は居住空間やオフィス、公共の場に活気をもたらし、心理的な安定感や幸福感をもたらすため、レストランやカフェのインテリアとして置かれているのをよく目にします。
またカラテアはその葉が閉じるときに音を立てるというユニークな性質を持っており、そのため「祈る植物」としても知られ、日々の生活の中で癒しやリラックスをもたらし、空気を浄化し室内の空気品質を改善する効果があります。
ジャカルタ周辺では自動車の排気ガスや工場からの排出物などの大気汚染が深刻な問題となっていますが、カラテアはその葉から揮発性有機化合物を吸収し、有害な化学物質をフィルタリングすることで、室内の空気を浄化する役割を果たし、健康な居住環境を提供し、呼吸器疾患やアレルギー反応のリスクを軽減します。
少し大げさかもしれませんが、カラテアの栽培は環境保全と持続可能な開発の一環として位置付けられ、植物の育成は二酸化炭素の吸収や酸素の放出などの生態系サービスを提供し、地球温暖化や生態系の破壊といった環境問題に対抗するための効果的な手段となり、インドネシアでのカラテアの栽培は、地域社会の環境意識の向上と持続可能な未来の構築に貢献します。
このようにインドネシアでカラテアを栽培することは、美しい環境の創造、心の平穏の追求、健康な居住空間の提供、持続可能な未来の構築に向けた一歩となります。
インドネシアでのカラテア栽培の注意点
インドネシアの気候は一般的に湿気が高いですが、室内での湿度は不足しがちなので、定期的な霧吹きや加湿器の使用が重要です。またカラテアは明るい間接光を好みますが直射日光には弱く、インドネシアの熱帯気候では、直射日光が非常に強くなることがありますので、適切な陰を提供することが必要です。
カラテアは過剰な水やりに弱いので、土が乾燥してから水を与え、水はため込まれないように排水が良い鉢を選ぶ必要があります。また肥料を必要としますが、過剰な栄養分は葉の美しさに影響を与えることがあるので、適切な肥料と頻度で与えることが大切です。
自宅で栽培するのであれば、窓辺のカーテンがかかっている場所や、室内の明るいスポットなど間接光を浴びられる場所、浴室やキッチンの近くの一定の湿度がある場所、ドアや窓の近くの風通しの良い場所が適切だと思います。