人と魚

3年前バリ島の動物市場で生後3ヶ月のブラックアロワナを25万ルピアで購入した。当時は体長わずか8cmだったものが3年で60cmにまで成長し、まさに「熱帯魚の王者」の呼称にふさわしい風貌でうちの200cm水槽を優雅に泳いでいた。昨日までは・・・・・。

今朝起きた時には既に絶命。思い当たる理由が全くない。昨日まで普通に餌を食べていたし、水槽のアルカリ性度も温度も最適数値に保たれているし、本当にあっけない「ぽっくり逝く」という死に方だった。

ネットでいろいろ調べてみると、どうもブラックアロワナには突然死というものがあるらしい。原因はよく解明されていないらしいが、人間でいう心臓麻痺みたいなものだろうか。

当地ではブラックアロワナはブラックマジックに対抗する力があると信じられているそうな。嫁さんによると、本当は今日何かとてつもなく悪いことが起こるはずだったがブラックアロワナが体をはって防いでくれたということらしい。

確かに今日は平穏な一日であったわけだが、それがアロワナ君のおかげと言っていいものかどうかは定かでない。

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現在のところうちにはゴールデンレッドという金運を呼び込むと信じられている種類のアロワナが7匹いる。4年間ひたすら待ち続けてるのだが、残念ながら今のところ御利益を授かる気配すら感じれない。

この7匹はどうも私の心が読めるようで、新聞に「アロワナ売ります」の広告を出した日に必ず水槽の中でバトルロワイヤルを始める。数匹のヒレやウロコが飛び商品価値を自ら下げるという抗議行動のようなものだろうか。

私がストレスを抱えているときには、何故か一匹だけ集団でいじめにあっている。機嫌がいいときは水槽の中も平和を保っている。うそみたいな話だが、最近はどうも信じるほかないくらい私の心理状態とアロワナの状態が同期を保っている。

ということで今度新聞広告に出すときはアロワナ君達に「いつまでも一緒にいようね」と語りかけようと思っている。所詮は魚、人間様の心の奥の奥までは読みとれまい。結果が楽しみである。