インドネシアのB2CとB2B 【オンライン上に形成される巨大市場】

本記事の概要

インドネシアのITビジネスは、太平洋中西部赤道エリアやインド洋に面するスマトラ沿岸を商圏と考えた場合、流し網漁でイワシが獲れるB2Cか、かつおの一本釣りに適したB2Bのほぼ2択になり、B2Cが景気の影響をまともにかぶる一方で、B2Bは景気が落ち込むほど企業は間接材調達コストを下げるため、むしろオンラインB2B市場に注目するのではないか、という推論が成り立ちます。

インドネシアのB2C市場


昨日のニュースですが、ウクライナ情勢を巡るロシアへの制裁に参加中の日本に対する対抗措置として、ロシアは排他的経済水域でのサケ・マス流し網漁禁止を上院で可決したそうです。領海ではなく排他的経済水域ですから航行は自由ですが、流し網漁をするためには日本はロシアにお金を払って許可を受けていました。

流し網漁とは網を潮に合わせて漂流させて、泳いでいる魚をからめとる漁法らしいのですが、マスって海にもいるんですね。マスといえばニジマスが有名ですが、先日滋賀のお客さんから琵琶湖にはビワマスがいると聞きました、そうですか。

中学の音楽の教科書に載っていたシューベルトのピアノ五重奏「鱒」というのがあるのですが、なんでマスなのか長年疑問に思っていましたが、マスをモチーフに作曲したわけではなく、出来上がった曲からマスが泳ぐ躍動感を連想できるためにつけられたニックネームだそうです。

さて、インドネシア近海の太平洋中西部赤道エリアやインド洋に面するスマトラ沿岸は世界有数の漁場として有名ですが、インドネシアのIT市場を漁場と考えた場合、ITスタートアップが目指すのは冒頭で触れた流し網漁でイワシが獲れるB2Cか、かつおの一本釣りに適したB2Bのほぼ2択になります。

ちなみに今のスシ海洋・水産相は強気なので、密漁漁船はもれなく爆破されます。

最近のインドネシアではtokopedia.comやlazada.co.id, olx.co.id(旧berniaga.com)などのB2Cサイトが乱立気味であり、僕の携帯キャリアProXLにはelevenia.co.idから毎日広告SMSが届きます。うっとおしいのでコイツにだけにはリンク付けません。

うちの嫁さんはもっぱら化粧品専門サイトluxola.co.idの上顧客であり、毎週のようにJAYON EXPRESSからPaketが届いています。

luxolaでは200ribu以上お買い上げの場合は送料無料、しかもJAYON EXPRESSだからCash on delivery(代引き)で、注文後1営業日内には到着します。

もちろんクレカも使用可、これって日本とほとんどかわらないサービスレベルであり、インドネシアのB2Cはここまで進んでいます。

B2CとB2Bの違い

嫁はluxolaのフラッシュセールに引っかかって化粧品を購入するわけですが、この仕組みはインドネシア人が「いま買っとかないと損する」という誘惑ワードに弱いという民族的性質をたくみについた商法だと思います。

フラッシュセールといえば韓国系qoo10.co.idや元楽天インドネシアの方が立ち上げたvipplaza.co.idが有名ですが、q0010の場合は「期間中に特定の人数集まったら値下げ」という共同購入クーポンサイトみたいなサービスもあります。

B2Cのイメージ

先日qoo10で働いている嫁さんの友人が過労でダウンしてeleveniaに転職したそうですが、インドネシアのEコマース業界は創生期にあるだけあって、中の人は超忙しいというのは想像がつきます。でもEコマース業界内で転職したら同じような性質の忙しさになると思うんですが、社風が違うんでしょうかね。

B2Cはブランド力が勝負なので、とにかく広告に金をかけて芸能人などをCMで積極的に起用し派手さを演出します。

オンラインショップやスマホ配車サービスなどのB2Cビジネスとは違って、企業向けのB2B市場というのは、スマトラ沖の漁場で荒波に揺られながら忍耐強くキャッチを待つがごとく、地味で忍耐力が問われる市場であり、スリランカ南部であれば右のようなシュールなイメージになります。

B2Bのイメージ

実はインドネシアでも将来のB2Bオンライン市場が注目されており、ralali.comのような間接資材のオンラインマーケットプレイスが2013年から既にローンチされています。

B2Cは景気の影響をまともにかぶりますが、B2Bの場合は景気が落ち込むほど企業は間接材調達コストを下げるためオンラインB2B市場に注目するのではないか、という推論も成り立つので、業界的にはB2Cよりも固いと言われるのもそのためかもしれません。