生産スケジューラーAsprovaで出来る標準原価計算【Excelで計算した賃率・配賦率を品目テーブルに設定】

生産スケジューラーAsprovaで出来る標準原価計算とは

デスクでPCワーク生産スケジューラーAsprovaとは、以下の情報を元に生産スケジュールと購買スケジュールを自動生成するシステムです。

  1. オーダ(内示・受注オーダ)
  2. マスタ(部品構成・品目工程・作業能率)
  3. カレンダーとシフトパターン

Asprovaのオーダテーブルに内示や受注オーダをインポートし、リスケジュール(所要量展開と設備への作業割付け)を実行することにより生成される基準生産計画(製品生産予定数)を元に展開計算することで以下が算出されます。

  1. 予定生産数量(予定投入数量)
  2. 予定購入数量
  3. 予定直接作業時間

標準原価計算では以下ように1個あたりの標準原価を原価費目別に原料単価や賃率、配賦率を元に計算します。

  • 直接材料費の標準単価:単価x必要数量
  • 直接労務費の賃率:賃率x工数
  • 製造経費の配賦率:配賦率x工数(作業時間按分の場合) または 配賦率(生産数量按分の場合)

Asprovaの品目テーブルには、品目の内訳である原価費目別に原料単価、賃率、配賦率を設定するのですが、Asprovaには固定費予算から賃率や配賦率を自動計算する機能はないため、Asprovaの外で、Excelを用いて計算した結果を品目テーブルに設定します。

賃率・配賦率をExcelで計算し品目テーブルに設定

原価計算の流れ
Asprovaの品目テーブルに設定する賃率や配賦率を、固定費予算(直接労務費・間接労務費・減価償却費など)から計算する方法は以下のとおりです。

  1. 勘定科目別に固定費予算を集計。
  2. コストセンター(製品グループ・直接部門・製造ラインなど)に紐付けできない間接固定費をコストセンターに按分するための一次配賦比率を、予定直接作業時間または予定生産数量を集計して計算。
  3. 一次配賦比率に基づいて間接固定費をコストセンターに一次配賦し原価費目に紐付ける。
  4. 直接固定費と間接固定費が原価費目に紐付けられたので、予定直接作業時間または予定生産数量で割って賃率・配賦率を計算。
  5. 賃率・配賦率を品目テーブルに設定し、標準原価に基づく予算を計算。

原価費目別に単価や賃率、配賦率が設定できれば、Asprova側で予定生産数量や予定工数を計算することができますので、販売予測に基づいて来期の予算を製品別、製品グループ別、機械別、顧客別に計算することができます。